クリスマスに関する雑学いろいろ!なぜクリスマスリースや七面鳥?

毎年やってくる12月25日のクリスマス。キリスト教の行事ではあるのですが、日本では恋人達の特別な日や子供のいる家族の日みたいなお祭りのようなものですよね。

さて、このクリスマスですがなぜクリスマスリースを飾るのか、なぜ七面鳥をたべるのか、なぜサンタがやってくるのか。

特別知らなくても雰囲気で楽しむイベントなのでまったく問題ないことではありますが、やはり知識としてしっておいた方が、たとえば子供になんで?と質問された時に話すことができるかと思います。

今回は、そんなクリスマスの雑学について話をしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

どうしてクリスマスリースを飾るの?

クリスマスリース

クリスマスには、赤い実のついたヒイラギの葉を飾ったり、ヒイラギで作ったクリスマスリースを飾ったりします。

なんとなく、クリスマスツリーと同様にこういったのが飾ってあるとクリスマスがきた!という気分になりますよね。

でも、どうしてこれを飾るのでしょうか?

これは昔、ローマでお祭りの時に家をヒイラギで飾ったことが始まりといわれています。

十二月はヒイラギが開花する月でさらにいえば『False holly』という洋名です。

勘のいい人はわかったかもしれませんが、クリスマスの聖(ホーリー)との語呂合わせで、意味合いが結びついたからこそその日をヒイラギで飾るようになったとされているのです。

また、ヒイラギの葉(グリーン)と実(レッド)は十二月の色でもあり、プレゼントを贈るのに赤と緑のリボンを飾るのが、気の利いた贈り物という扱いであると言われているのです。

意識的に見ると、緑は少ないかも知れませんが赤いリボンのプレゼントは多いように思えます。

そして、クリスマスリースを玄関にかけるのはなぜかというと、悪魔除けの為です。

要は聖なる日に良くない物が入ってこないように、ということなのでしょうね。

 

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どうしてクリスマスは七面鳥を食べるの?

七面鳥

普段の生活において、七面鳥を食べる機会はほとんどないですよね。

なのに、クリスマスになったら不思議と七面鳥を食べるようになります。はたしてなぜでしょうか?

この辺りの話は好きではない人も少なくはないと思いますが、元々は昔の『生贄』という風習のものから始まったものです。

祝いの日は神前に生贄を捧げるという風習が習慣となり、神様に捧げたご馳走がそのまま食卓にのせられるようになったのが、原型です。

もっとも、最初は七面鳥に限ったものではなく捕らえた獲物全般が対象だったようです。

イギリスではガチョウや鶏が主だったようですが、なぜ七面鳥が定番になったのかというと、十七世紀に入って清教徒がアメリカに渡った最初の年に野生の七面鳥が捕らえられて神に捧げられたことが発端と言われています。

それが逆輸入して、ヨーロッパで広まったというのが、広くクリスマスには七面鳥を食べるという習慣になった理由です。

 

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クリスマスカードの起源は?

クリスマスカードの起源については諸説が色々とあって定かにはなっていません。

一番、有力なのが『ホースレーのカード』と呼ばれるものが一番最初であったといわれています。

これですね。

真ん中に食卓を囲んだ楽しそうな家族。左に貧しい人に食糧をめぐんでいる様子。右には同じく服を与えている様子が描かれています。

これは、1843年にヘンリー・コールが(後のロンドンのビクトリア&アルバート美術館初代館長)が友人の画家であるコールコット・ホースレーに描かせた絵なのです。

イギリスではこのカードの複製が毎年作られて売られているそうです。

確かに歴史的に意義があるものかもしれませんが、これを貰って嬉しいかというと……う、うーん。悩むところですね。

人によるかもしれませんが、市販の安くて可愛いクリスマスカードの方がよほど嬉しいかもしれません。

 

 

南半球でも12月はクリスマス?

日本の地球上ではまったくもって真逆に位置する南半球のブラジルでは夏真っ盛りですが、ここでも12月25日はクリスマスなのでしょうか?

クリスマスってサンタのイメージから厚着をして、雪の降る中をソリでかけていく姿や、雪の積もったクリスマスツリーを想像するので、何となく寒い冬のイメージがしますよね。

しかし、ブラジルは暑い盛り。……ですが、世界中で暦は変わりませんので、クリスマスやります!

さらにいえば、カトリックの国なので盛大に汗をかきながらお祝いするのがブラジルです。

まあ、ブラジルに限らずクリスマスという行事がある国は季節に関わらず12月25日になったらお祝いをするのですが、ここではちょうど地球の反対側のブラジルを例にあげてみましょう。

まずはサンタの服装ですが、基本的には格好そのものは変わりません。じゃなければ、サンタクロースではないですよね。

そしてクリスマスが近づくと、クリスマスセールがおこなわれ、夏らしい水着や薄い服と共にサンタクロースの衣装がデパートに並びます。

日本の常識で照らし合わせると、なんだか異様な光景に見えますね。

定番の雪ですが、日本でもクリスマスツリーに雪の代品として綿を乗せるかと思うのですが、ブラジルも同じです。違うのは雪が降る国ではないので、子供達は雪を知らずクリスマスツリーには綿が乗るのが普通と思っている子が多いということです。

とはいえ、季節感は夏であってもクリスマスというイベントは基本的には同じことをやっているということですね。

 

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そもそも、なんでクリスマスにサンタクロース?

血のような真っ赤な服に身をまとい、顔を隠すようなたくわえた白髭、そして大きな袋をもって何とか家に侵入しようとする不審者……ではなく、白髭、赤い服、赤い頭巾、長靴といった典型的なサンタクロースの衣装。

子供の頃は、いつサンタクロースがやってくるのか楽しみにして待っていたという人も多いでしょう。

そもそも、サンタクロースとは何なのでしょうか?なぜ、プレゼントを渡すという習慣が生まれたのでしょうか?

クリスマスはキリスト教のお祭りと一般的には思われていますが、実はそれだけではなく冬至を太陽の生まれた日として祝う習慣がヨーロッパにはあり、祝日とされていたのですが、それが原型とされています。

だって、プレゼントを贈るなんてキリスト教ではなんだか直接関係ないように思えますよね。それもそのはず、この習慣は古代ローマでできたものなのですから。

サンタクロースの原典として有名なのは、聖ニコラウスです。

聖ニコラウスは四世紀に地中海岸で司教をやっていた人物で、子供好きの慈悲深い聖人として伝説的な人物です。

クリスマスにプレゼントを渡す元となったのは、貧しい三人の少女にそれぞれ嫁入りの持参金としてお金を夜中に煙突から投げ入れてやったという話から生まれて習慣化したものです。

たまたま靴下に金貨が入った……という話もありますが、それは後付けの創作かと思われます。

ちなみに、冬至とクリスマスは少し時期にズレがありますよね。それもそのはず、当時は12月6日にプレゼントを贈るというものでした。

そして、聖ニコラウスもサンタクロースとは『ス』だけしか合っていませんし、砕けた読み方をしても『ース』くらいしか合致点はありません。

どうしていまのようになったのかというと、アメリカにこの話が渡って改変されたというもの。

オランダでは聖ニコラウスのことを『サン・ニコラース』と呼ばれていたのが、アメリカに渡ったことで『サンクト・クラウス』に変わり、最終的にはサンタクロースに変わったというわけです。

さらにいえば、いつの間にか12月6日のはずが、12月25日がクリスマスとなり、12月24日の夜中にサンタクロースがやってくるということに変わっていったのでした。

キリストの誕生にあてはめた、とよく言われていますが『聖書』にはキリスト誕生の話はありますが、何月何日という正確な日は記されていません。

ですので、冬至にあてこんだというのが本当のところであるようです。

司教である聖ニコラウスの伝説と混ぜ合わせ、キリスト教をより広める為に生誕祭としてもっともらしく冬至から少し離して12月25日にしたといったところかもしれません。

 

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トナカイや靴下はどこからでてきたの?

さて、聖ニコラウスの伝説にもキリスト教にも、当たり前ですが冬至の由来でもサンタクロースの定番であるトナカイの存在はでてきません。

どこからでてきたのでしょうか?

実はこちらも諸説があり、定かではありません。北ヨーロッパの伝説や古い本、あるいは遊牧民族であるサーミ人がトナカイを連れていたことなどがありますがそれらが織り交ざっていまの形になったといえるでしょう。

そして、靴下の中にプレゼントを入れる話ですが、先のような聖ニコラウスの話はおそらく伝説エピソードとして創られただけで、実際はオランダで子供が寝たことを表す為に、木靴を並べていたことからといわれています。

なお、定番のクリスマスケーキですがアレは単純にお菓子メーカーがイベントに乗っかってきただけです。

お祝い事にはケーキ!と言って定番にしてしまった辺りは凄いといっていいかもしれませんね。

 

通販でクリスマスケーキ

 

まとめ

さて、クリスマスの雑学ということでまとめさせていただきました。

キリストの誕生祭ということで一般的には言われいるクリスマスですが、実際のところは長い歴史の中であらゆる要素がくっついてできたイベントだったといっていいかもしれません。

こうしてみると、何となく日付やサンタクロースなどはキリスト教にとって都合のいいように改変をされてきたようにも思えるのはうがった考えでしょうか。

元をたどればどれもこういうものなのかもしれませんね。

本記事が参考になれば幸いです。