賞味期限ってなに?消費期限とは違うの?捨てた方がいいの?食品の雑学

日本の食品には必ず『賞味期限』という表記があります。

これを守り、賞味期限が過ぎてしまったら棄ててしまうという人もいますが、はたして食べられなくなるものなのでしょうか?

今回は、食品の賞味期限について。そして、消費期限の違いを解説していこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

賞味期限ってどういうもの?食品の雑学

スーパーやコンビニで食品を買う時、必ず表示されているのが『賞味期限』というものです。

そして、お店側としてもこの賞味期限に近いものから売ってしまおうと先入先出法の基本を実践して、古いものを棚の手前にして新しいものを奥にする形態が基本的にとられています。

 

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というのも、賞味期限が近づいてしまえば廃棄するか激安割引金額で出すしかないので、早めに売れてくれないと利益どころか廃棄の手間や費用までかかってしまうかもしれないのです。

とはいえ、消費者だって古い物を手にするよりも新しい物を手に入れたいもの。わざわざ棚の奥に手を突っ込んで商品を引っ張り出すような人も少なくありません。

それだけ日本人は賞味期限に敏感で、ちゃんと細かくチェックをしてから購入するという人が多いのです。

納豆だったら大体、一週間。卵でしたら2週間といったところでしょうか?

それを過ぎてしまうと、捨ててしまう人も少なくはありませんが、はたして賞味期限が過ぎたから食べられないなんてことはあるのでしょうか?

結論からいえば、賞味期限を少し過ぎるくらいならまったく問題ありません

賞味期限が過ぎたら急にカビが生えたり、真っ黒になってドロドロに溶けてしまうなんて光景に遭遇した人なんていませんよね?

あくまで賞味期限は、

「ここまでなら味に問題なく食べることができますよ」

というだけのものです。

つまり、正しい保管をした場合に製造業者が品質について責任を持つ期間というだけのことです。

これは、食品衛生法やJAS法によって定められている賞味期限となります。

ですのでもちろん、真夏に魚を冷蔵庫の外に放置しておいたり、一度開封したものをまた戻したりするなどをしたら当然痛むのが早くなりますし、正しい保管方法ではないので賞味期限の保証はされません。

あくまでそれまでに消費した方がいいよという目安になりますので、過ぎている場合も食べることはできますが、目視や臭いの状況から自己責任で食べてくださいということですね。

ですので、賞味期限が過ぎたからとすぐに捨ててしまうのは勿体ないですし、食糧を無駄にしているのと同義となります。

 

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賞味期限と消費期限の違いとは?

お菓子

さて、賞味期限はある程度美味しく食べられる期間ですよと製造元が保証するものですが『消費期限』というものが書いてあることがあります。

この消費期限は、

「必ずここまでに食べて消費してください」

という賞味期限に比べると絶対という強い意思を感じるものになってきます。

もちろん、一日過ぎたところでまったく食べられなくなる毒素に変わるのかというと違いますが、賞味期限のように曖昧なものとは違ってすでに劣化が始まっていてここまでが食べる限界日数ですよという目安を記しているものなのです。

ですので、消費期限を過ぎてしまったら下手に食べずに廃棄してしまった方が身体の為といっていいかもしれません。

ただまあ、賞味期限は書いてあるけど消費期限は書いていないことは多いですし、よく使われるのは魚や肉といった時間が経てば経つほど腐敗してしまうものによく記されています。

かつての大航海時代では、長い船の上の生活で食品がもたなくなるので、その腐敗をごまかす為に『コショー』がかなり重宝されていました。

 

 

いまではこんなに安く買えるコショーも 当時は超高級品で下手な宝物よりも値が張っていたようですが、やっていることはあくまで腐敗臭や味をごまかすだけ。

さすがに現代日本でそんな腐ったものをごまかして食べるような人は滅多にいないと思いますので、消費期限を過ぎてしまったら残念ですが廃棄してしまいましょう。

 

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アメリカでは牛乳を買った一ヶ月後に飲むのは普通!?

日本では毎朝の生活習慣として牛乳を一杯。料理などにもよく牛乳を使うということで、しばしば買うという人も多いのではないでしょうか。

牛乳じゃなくても、たとえばヨーグルトなどの乳製品を朝一に摂るという人も少なくはないと思います。

しかし賞味期限を見てみると、大抵は購入してから一週間後くらいのものがお店には置かれています。

あまりもたないな、と感じますよね。

その一方で、アメリカでは常温でも1~2ヶ月も保存できるというロングライフミルクが一般的です。

「いやいや、腐るでしょう」

と日本人の感覚では思いがちですが製造方法が日本とは違い、超高温加熱で瞬間的に殺菌する為に幻滅牛乳とも呼ばれ、そのぶん賞味期限が大きく伸びるのです。

つまり、アメリカでは牛乳はうっかり1~2週間放置していてもまったく問題なく飲めるということ。

長期保存できるということは流通にも非常に便利ですよね。

じゃあ、なぜ日本でやらないのかというと本記事最初に言った通りです。

日本人は賞味期限に敏感で、必ず賞味期限をチェックしてから購入するといいましたが、アメリカの牛乳は賞味期限があまりに長すぎて逆に日本人感覚では敬遠されてしまう

というのが、日本で長期保存牛乳が出回らない理由となります。

食品に対して厳格すぎるのがいいのか悪いのか、まさに良くも悪くも日本人らしいということなのでしょう。

 

健康効果の高い豆乳ヨーグルト

 

 

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まとめ

さて、賞味期限についてまとめてみました。

知ってか知らずか不思議と厳格に消費期限ではなく賞味期限の方を守って捨ててしまうという人がいますが、ただの美味しく食べられる期限の目安ですので、すぐに腐って食べられなくなるわけではありません。

ちょっとすぐに捨てるのは勿体ないのかなと思います。

とはいえ、賞味期限を目安に食べきるというのがおそらく消費者にとっても、生産元にとってもいいことかと思いますので、その日を目安に食べきるという感じに思っておいた方がいいのでしょう。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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