なぜお店の月刊誌は一ヶ月先!?雑誌が本来の日付より早くなる理由の雑学

ときどき思いませんか?

「どうして雑誌は本来の日付より早く出るのだろう、まだ6月なのに7月号ってどういうこと?」

といった雑誌が早い日付の号が出ていることに。

今回は、雑学のひとつとしてその理由をあげていこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

月刊誌の号が一ヶ月早い理由はあるの?

ふとした日常のこと、コンビニエンスストアや本屋などで月刊誌のコーナーを見ていると、

「なんで雑誌って一ヶ月後の号が出ているんだろう?」

と疑問に思ったことはありませんか?

あるいは、週刊誌も12月半ば過ぎになってすでに新年号が発売されています。

いくらなんでも気が早すぎる!そう思いながらも、それが当たり前なのかとよくわからない納得の仕方をしてしまう人が大半です。

雑誌の業界ではもう当たり前のことではあるのですが、一般人からすると誰かが説明してくれるわけではないので勝手な解釈をするしかありません。

さて、なぜ雑誌は一ヶ月前あるいは半月前の日付の号が出てしまうのでしょうか?

理由はいくつかあるのですが、ここでは大きな理由をみっつあげていきます。

 

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①雑誌の内容が季節や時期に適した情報を掲載する為

カレンダーを見る女性

おそらく、雑誌を発刊している会社にとってはこれが一番の理由になるのかと思います。

そう、雑誌の内容に季節や時期の情報を掲載する為です。

たとえば、1月は大晦日からお正月に切り替わり、誰もが新年を迎えるという一年間の最大のイベントといって差し支えないでしょう。

にも関わらず、発刊日が毎月8日ではどうでしょうか?

すでにお正月は終わりの雰囲気となり、社会人は出社して学生も学校に通っている頃合いとなります。

そこでお正月情報を載せたからどうでしょう?盛り上がるでしょうか?いまさら感が強いだけですよね。

逆に『12月号』としてクリスマスではなくお正月情報を載せたら……はい、何だか違和感しかありません。

 

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生活

 

半年ずらして、6月8日に発売される7月号に、

「夏を先取り!」

と掲載されていたら、ああ……もうすぐ夏かと思うでしょうが、同じ日付の『6月号』に同じことを書かれていたら「や、まだ梅雨にも入ってないから」と心理的にも思ってしまいますよね。

雑誌社としても、掲載したい月の話は掲載したい月の号にした方がシンプルでわかりやすいですし、現在進行形の情報を翌月号に載せていても『いま』なのだからおかしいとは誰も思わないでしょう。

ですので、〇月の情報も先取りして載せていますよ!ということが、雑誌社側も消費者側もわかりやすくする為に、先日付にしているわけなのです。

ついでにいえば、先の情報を知りたいという購買欲をかきたてる効果もあるのではないかと思われます。

 

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②地方によって発売日に差が出るおそれがある為

配送ドライバー

交通の便のいいところに住んでいる人はそれが当たり前なので、あまり想像もしないかもしれませんが、かなり田舎の方や離島などでは荷物の到着が遅いことがあります。

昨今では翌日、翌々日までくらいに到着するのが当たり前のような風潮になってしまっていますが、場所や距離によっては大きくずれることはよくあることですし、仮に配送トラックに何かがあったらそのまますぐに店頭に置くことはできません。

ですので、届いて当たり前の場所でないところに配送されるなど、配送の関係で発売日がずれてしまうことを想定して早い日付という余裕をもたせているのです。

まあ、数十年前に比べると配送関係は格段に早くなっているので、そうそう遅れることはないとは思いますが、万が一に備えてというのは読者を考えてのことといえるでしょう。

後は、しいて言えば小売店側で雑誌が売れ残ったとしても、その当月内であれば販売していてもおかしくないという配慮もあるのかもしれません。

 

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③発売日を特定の日に集中させない為の措置

商品棚

仮にその月の雑誌は、その月の号として販売しなければならない……というルールが決められていたとしたら、出版社はこぞって毎月1日に発刊しようとするでしょう。

そうすると、流通も小売店も毎月1日に集中してしまいますし、消費者も1日に大挙して雑誌を買い求めることが想定されます。

しかも、それを過ぎてしまえば「どうせ1日以外は月刊誌は発売されないし」と購買意欲を失ってしまうことも考えられます。

これは本屋など小売店側も人を呼び込めないので痛手ですよね。

ですので、発売日を特定の日に集中させない為に発売月の固定化はしていないのです。

ただし、雑誌業界も競争社会です。他社よりも出し抜こう、目立とうとするあまりに一時期は発売日をいかに早くするか競っていた時期があったのです。

確かに、数ヶ月先の雑誌がすでに発刊されていたら目立つでしょうが、読者側としたら「えっ?もう?」と混乱するしかありません。

ですので、昭和57年(1982年)に日本雑誌協会が紳士協定としてルールを決めて、やりすぎを防止するようにしたのです。

そのルールとは、

  • 週刊誌は15日先まで
  • 旬刊・隔週刊・月2回刊誌は一ヶ月先まで
  • 月間・隔月刊誌は40日先まで

としたのです。

ルールがないと無法地帯となるのは、発売日も同じということですね。

 

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まだ雑誌をコンビニや本屋で購入していますか?電子化のススメ!

さて、月刊誌など翌月の号にする大きな理由はここまでの通りとなります。

ですが、毎週・毎月発刊される雑誌を追って買っていると、気が付いたら物凄くかさばるようになってしまわないでしょうか?

コンビニや本屋で見かけて気になったり、ちょっとした時間に読もうと思って買ってしまい、後々で地味に重いわ、満員電車では読めないわ、時間がなかったわで最初は読もうと思ったのに結局さして読まなかったということもあるかと思います。

というか、気が付いたら部屋に溜まって邪魔!捨てるのが面倒くさい!となってしまうんですよね。

本ブログ管理人が昔そうでした!

何だか、せっかく買ったのに捨てるのは勿体ないという気持ちで本当に邪魔なくらい積み上げて、一大決心して捨てる時も滅茶苦茶重い!

結局、捨てるのも億劫だし、部屋のスペースも取られるわで後々考えると取っておいていいことはなかったのですが、そもそも、いまはスマートフォンやタブレットが当たり前の時代です。

ですので、まだ雑誌をコンビニや本屋などで購入しているのなら、電子化を強くオススメします!

実際、スマートフォンで読むようにしてからさして広くない部屋のスペースは取らないし、電車の中の暇つぶしとして読むこともできるし、そもそも少し安価になるので、月に何冊も雑誌を買っていた身としては安くなって非常に利便性は増しました!

溜まりすぎて捨てる手間がないのも素晴らしいかと思います。

 

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まとめ

さて、どうして月刊誌は一ヶ月早いの?についてまとめてみました。

意外と普段の生活でスルーしがちな雑学ではありますが、よくよく知るとちゃんとルールや理由があったわけですね。

ぼんやりと、まあこうだろうと解釈している人も多いかと思いますが確信したときに気持ちいいのが雑学なのかなと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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