便利な工業用の自動装置や制御盤、会社のかなめとなる製品を製造するのに使うものですが、素人あるいはちょっとだけ電機をかじっただけの人が不具合があると自分で修理してしまおうとすることがあります。
パソコンみたいに部品を交換すれば直ると思っているのでしょうが、危険であり取り返しのつかないほど壊してしまう可能性も考えられるので極力本来はやらない方がいいでしょう。
安物買いの銭失いとはよくあることで、自分で修理しようと部品を買ったら全然違う場所が壊れていて無駄になったというのはよく聞く話です。
そんな装置や制御盤に不具合が発生した時にどう対処するのか、全てではないにしてもあげていこうと思います。
これが参考になれば幸いです。
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装置・制御盤が壊れた!どうすればいい?
さて、冒頭で述べたように装置や制御盤が不具合を起こした際に素人がバイクみたいに「どうせ部品を交換するだけじゃん」と軽い考えで修理をしようとし、失敗する例が後を絶たずメーカーに泣きついてきます。
はっきり言って、そういう考えはメーカーにとっては大・迷・惑なんですね。
勿論、利益が~とかそういったセコイものではなく、純粋に資格も経験もない人がやって失敗したことで電話一本でも説明に余計な労力をかけなければならないですし、問い合わせを受けた部品メーカーの製品が原因でなかったのでしたら、解決もつきません。
メーカーが潰れた、というのであれば仕方ないかもしれませんが、まだメーカーが存在していてメンテナンス費用が高くつくから、という考えは変えた方がいいかと思います。
だって、壊れているのはその交換しようとしている部品ではないのかもしれない。環境的な要因かもしれない。設定ミスかもしれない。経年劣化かもしれない。可能性は多々あります。
だからこそ、装置メーカーの確認が必要なのであり保証なんです。
そして、メーカーってどこの会社も独自のノウハウを持っていて、部品交換だけでは正常に動かない可能性もあります。多くの事象を考えると、メーカーに問い合わせて適切な修理を行った方が寿命も長くなるというものなのです。
ですので、装置・制御盤の不具合の際に問い合わせるのは装置メーカー・制御盤メーカーというのが最適解ということです。
やむを得ず修理しなければならないときは?
さて、前の見出しで厳しい回答をしましたがメーカーが潰れてしまっていたり、ひとまずもたせる為など、事情によりけりで自分で修理をしなければならないことってあると思います。
そういうとき、よくあるのが制御部品を疑うことなのですが、実は意外と制御部品が壊れていることってありません。装置って複合的な部品の組み合わせで成り立っているので、状況によって本当に全部確認しなければなおらないことが当たり前のようにあります。
なので、ここからはあくまで素人ができる範囲としてこういった場合はここを原因として疑えという可能性としてのもの。合わせて簡単な判別の仕方を一部ご紹介していこうと思います。
おそらく、下記にあげていること以外の不具合ですと素人や電気をかじったことある程度の人では対処できない可能性があるので、メーカーあるいはそのメーカーの同業他社に訊いてみるのも一つの手かと思います。
さすがに配電盤などは手を出さない方がいいでしょう。むしろ、危険ですのでプロに任せた方がいいです。
そういった電機の専門業者(〇〇のトラブル解決みたいな感じの)も探せばあるので、探してみるのもいいかもしれません。
なお、こういった装置をいじるのに『テスター』は必須となります。
テスターというのは、電気や抵抗などを手軽に計測できるもので、ちゃんと電気が流れているか確認するのに必要です。まさか、触って確かめるわけにもいきませんからね。
もし、電機関連業者が修理の際にこれを持っていないのでしたら正直レベルが低いなんちゃって電機業者かもしれません。それくらい必需品ですし、修理に際しては必要なので持っておいた方がいいでしょう。
【温度が上がらなくなった】
多くの製品で『熱』を使う為、温度制御というものはやられているかと思います。なので、この事例はとても多いんですよね。
最初に温度を制御する部品の故障かな?と疑いたくなるでしょうが、確率は半々といったところでしょう。
なお、リレーの故障も考えられます。リレーは10万回接点が入ったら寿命といわれていますので、古い装置であれば可能性としては考えられます。
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温度設定ミスの可能性があります。設定値を確認しましょう。
温度制御する部品の出力側か温度を温めるヒーターの問題になります。テスターを当てて、本来温度が上がらなければならない状態のときに、電機が流れているか確認しましょう。
もし、流れていないのであれば温度制御側の要因としておそらく故障しているであろうことが考えられます。
一方で、ちゃんと電気が流れているのであればヒーターに原因があるかと思います。ヒーターは長い間使っていると劣化して温度が出せなくなる消耗品です。おそらく既定の温度まで上がらなくなっているのが原因なので、ヒーターを取り換えてみましょう。
【表示がおかしい】
温度・湿度・PH値・圧力値など本来表示されるはずの表示が出てこず、おかしな表示がされることがあります。
この場合、多くの要因があり一つ一つ探り当てていくしかありません。
この場合は、おそらく壊したのではなくセンサの入力設定をいじってしまったのではないかと思います。
熱電対・測温抵抗体・アナログ(電流・電圧)などセンサから出てくる信号をうまく取り込んでいないので、おかしな表示になっている可能性があります。
ですので、設定の見直しが必要です。
関連記事
・測温抵抗体とはどんな原理?温度センサの仕組みを初心者用に解説
センサ側が断線しているか、故障しているかのどちらかが考えられます。センサというものは消耗品ですので、必ずいつか寿命がきます。もちろん、制御部品の回路がやられた可能性もありますが判別方法は簡単です。
・センサそのものを交換する
これが一番手っ取り早いです。同じセンサがあれば、センサを取り換えてちゃんと表示されるか確認することで、どちらが悪いのか確認できます。見事表示されれば交換前のセンサが悪い。表示されなければ、制御部品側に要因があるということですね。
・熱電対の場合
『短絡』と呼ばれることをします。短絡は、クリップや針金で構いませんので一本の単線を熱電対が制御装置に入っていたところの端子に両端を代わりに繋げるだけです。
すると、周囲の温度が通常であれば表示されます。表示されれば回路は生きているので、センサが断線しているでしょうと予想できます。
・測温抵抗体の場合
測温抵抗体の場合は、一度制御部品を熱電対仕様に変わられるのでしたらしていただき、同じように短絡を試してみる方法があります。抵抗値を測れればいいのですが、3本線ですとちょっと難しいです。
・アナログ電流・電圧の場合
PHセンサや圧力センサなどは、VやmAという単位で制御部品側に入ります。ですので、テスターでちゃんとその数字が計測できるか確認しましょう。
計測されているのでしたら、制御部品側の問題。計測されていないのでしたら、センサ側の問題だと思われます。
不具合をおこした装置が1台とまだ問題のない装置が1台以上あるのであれば、実は簡単です。
なぜなら、制御部品を双方交換して動かしてみればいいのですから。それでいままでおかしかった方がまともに動いたのであれば、制御部品の問題ですし、依然として動かないのであればその先のセンサやヒーター、あるいはどこかの部品の故障が考えられます。
タッチパネルなどで表示させているときに、通信エラー等で表示が突然でなくなってしまいます。
おそらく、多く……というより、ほとんどの場合が通信線の断線が考えられますので、線の交換をしてみましょう。
はい、実はメーカー側も症状を聞いただけでは「おそらくここが壊れているであろう」という予想しかできません。
だから、本来修理や不具合のメンテナンスを行う際にはテスターを使い、電気の流れを一つ一つ見ていくのが一般的です。
もし素人がやるのであれば、危険なのは確かなのでとにかくうっかりに万全の注意をし、入力と出力の関係性をきっちり分かったうえでテスターをそれぞれの端子に当てていく必要があります。
勿論、電気の流れがなくなったところが原因となるのですが、さすがにここまでくると技術者の範囲となります。
ですので、何が問題かわからないとなったら、もう電機屋やメーカーなどを呼んでお金を払ってでも見てもらうしかないでしょう。
まとめ
さて、装置・制御盤の不具合についてお話をさせてきました。
ちなみに、ここでいう『電機屋』はそういった装置を専門としているところであり、ヤマダ電気みたいな『電気屋』とは別になります。
基本的には、いずれにしても素人は手を出さない方が無難な分野ですので、極力不具合発生時には装置を専門としているメーカーや電機屋などプロに問い合わせた方が問題なく解決できるかと思います。
これが参考になるのであれば幸いです。