一般的に、計装用で『変換器』と呼ばれるものは入力されたセンサ(熱電対・測温抵抗体・電流・電圧)に対して、mAやVなどといったアナログ信号と呼ばれる信号に変換するものです。
しかしまあ、需要はあるもので逆に熱電対『出力』の変換器はさほど欲しいという声を聴かないものの、測温抵抗体『出力』変換器は意外と業界内でも欲しいという声があがる製品です。
なかなか見つからないから探したけど諦めた、という人や会社も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな測温抵抗体出力の変換器について探している人、あるいはあるという知識として有しておきたい人向けの記事となります。
これが参考になれば幸いです。
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測温抵抗体『出力』変換器はある!
さて、意外と業界内でも需要がありながらもあるかないか探すことの多い測温抵抗体『出力』変換器。
見つけづらく、あるのかないのかすら知らない人も多いかと思います。
結論からいうと、あります。
エム・システム技研さんの計装用プラグイン形変換器で、測温抵抗体出力変換器となります。
参考画像抜粋:エムシステム技研 CVRTD仕様書
上記、仕様書を抜粋させていただきましたが、赤丸をつけたところをご覧いただくと、しっかりと、
- JPT100(JIS89)相当抵抗値
- PT100(JIS89)相当抵抗値
- PT100(JIS97)相当抵抗値
と3つの明記があります。
つまり、測温抵抗体相当の出力で信号……というよりも、抵抗値で出力することが可能ということです。
ちなみに、PT100に『JIS89』と『JIS97』の2種類あるけど、どちらを選べばいいの?という疑問で迷うところでしょう。
これは簡単にいえば1989年と1997年に規格改定があった年のことを表しています。
最近製作したセンサであれば、JIS97のPT100を選択すればいいでしょう?と思われがちですが、補修用などで古い規格で製作しているセンサメーカーもあります。
どちらも誤差程度で温度に大きい違いはありませんが、もし細かいことを気にするのであればセンサメーカーに確認するべきかと思います。
迷うようであれば、JIS97を選んでおけばいいかと思います。最近の計器では、こちらが標準として入っているはずです。
なお、入力信号は
- 4-20mA
- 1-5V
のどちらかとなり、オプション無の基本価格が¥150,000-と案外値段がはるものですので、エムシステム技研さんの販売商社さんなどから安く買えるところを探した方がいいのかなと思います。
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ちなみに、ここ以外だとちょっと聞いたことないですね。
もし見つけたら、ご紹介をするかもしれません。
測温抵抗体出力変換器ってどういうもの?
さて、ここまでは計装における変換器というものをご存じで、測温抵抗体出力変換器を探している人向けにエムシステム技研さんの製品をご紹介をしてきました。
ここからは、変換器ってどういうもの?測温抵抗体出力となると何が嬉しいの?
ということについて解説をしていこうと思います。
とはいえ、変換器とは?に関しては、
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上記の関連記事にてまとめていますので、ザックリ簡単にご説明しますが、要は
画像は便宜上、入力の種類として測温抵抗体(PT100)としています。
この場合、測温抵抗体(PT100)というセンサを利用してアナログ信号(4-20mA)に変換するので、測温抵抗体変換器とよばれるものです。
さて、電機の世界では当たり前に使われている『測温抵抗体』というセンサですが、まったくの知識がないと「なにそれ?」となりますよね。誰にでも初心者の頃はあるにしても、電機関連の世界は幅も広く、しかも面倒な知識が必要なことがとても多いので[…]
このように入ってきた熱電対・測温抵抗体・電流・電圧といった温度や圧力などの信号を電流や電圧といったアナログ信号に変換するのが一般的な変換器です。
これには、純粋な受け側の信号の種類の問題や、ノイズ対策、センサの分配といった多くの意図や用途で使われます。
しかし、今回やりたいのは
このように、真逆となりアナログ信号を測温抵抗体出力(抵抗値出力)に変えるという機能を持った変換器なのです。
先に、エムシステム技研さん以外これを出しているメーカーを聞いたことがないとお伝えしましたが、こちらも先にお伝えしたようにアナログ信号にする変換器が計装では一般的です。
ましてや、抵抗値である測温抵抗体出力となると機工そのものが通常の変換器とは異なってきてしまい、単純な0-100%の信号と違って複雑化してしまいます。
測温抵抗体の抵抗値表などを見てグラフ化していただくと、温度に対しての抵抗値の上りは奇麗な直線ではなく曲線になっているのがわかるかと思いますが、これを信号の変化による抵抗値の変化を測温抵抗体に合わせるとなるとソフトとしても大変な作業になります。
さすがに需要面も、ハードもソフトもと総合的に考えると、あまりやりたがらない会社が多いのかもしれませんね。
なお、使い方としては試験信号として計器あるいはセンサ側が正しいかを試したり、測温抵抗体で温度表示する計器を使い、疑似的に温度を上げるようなもので使ったり利用されていたりします。
他にも考えようによっては使えるでしょうが、わざわざ測温抵抗体出力が欲しいということは温度の検査用が一番使いどころとしては多いのではないでしょうか。
ちなみに、検査用で使うのであれば校正器やキャリブレータという名前で正確な出力を発生できる機器もありますので、そちらを購入した方が安い場合もあります。
変換器購入時のアドバイス
ここで変換器購入時のアドバイスです。
基本的にこういった工業製品はエム・システム技研のような変換器専門メーカー、あるいはアズビルのような空調専門の大手で購入するのが一番安全です。
なぜかというと、名も通っていない中小企業のような温度調節計メインで扱っている『ついで』に変換器を販売していたり、食品・空調・水質・薬品などあちこち違う業界に手を出しているような特化していないところは知識もノウハウも不十分なことが多いです。
場合によっては、満足にテストをしないまま販売するので内部で熱を発して誤差が生じるなどクレームやトラブルの温床になりかねないことが多々あります。
実際にクレームになった事例をよく聞きますし、対応も「相手の使い方が悪いんじゃないか?」と非常に誠意がない回答を貰ったこともあります。やはり大手とは質そのものが違うと感じます。
客先に出す製品だからこそ、安心安全でなければなりませんよね。あくまで故障・不具合は可能性の問題ではあるのですが、大手の方が対応も早く、いざというときの小回りもききますので、メーカーにこだわりがなければ、大手メーカーさんをまず検討した方がいいでしょう。
まとめ
さて、測温抵抗体出力変換器についてまとめてみました。
確かに、大きな需要がある製品ではありませんが、地味に欲しがる盤屋さんなどは多いイメージです。
とはいえ、金額としては高額ですので安価なメーカーさんが今後出るといいですね。
これが参考になるのであれば幸いです。