前回、労働基準監督署に『助言・指導制度』を使った後の反応ということで記事をあげました。
まあ、労働基準監督署から連絡があったのにも関わらず、不利益変更した就業規則は戻さない。猶予期間も設けない。説明はする。
という頭のおかしい対応をしてくれた会社。ということで、今回は『あっせん』を提出してきましたので記事として報告をしたいと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。
前回、労働基準監督署に『助言・指導制度』を使うということで書類を提出し、承認をうけました。今回は、それに対して会社がどのような反応をおこなったのかを報告していこうと思います。まあ、要するにこの体験談記事はまだまだ続きますとい[…]
『あっせん』をするにあたって会社からは?
はい。11月4日に労働基準監督署による『助言・指導』制度を使い、会社に連絡をしてもらいました。そこに応じたのは我らが会社の糞社長様。
就業規則を戻すつもりはない。不利益変更に対して猶予期間を作るつもりはない。説明はする。
という回答でした。
まあ、強制力がないことは重々承知なうえ、わかっていた結果ですが。
一週間経っても説明はない!!
本当に頭のおかしい糞会社ではないかと思います。とはいえ、このまま放置していたら負けを認めるようなもの。
しかし、管理人にはもうひとつの問題が!
昨今、よくある会社のパワーハラスメント。実は、以前から個人的にも連絡を取っていた同僚が被害にあいまして、出勤をしてこれなくなってしまいました。精神をはっきりと病ませるパワハラ被害、あくまで聞いた限りですが意外と語られないパワ[…]
この記事で紹介したセクハラ・パワハラを受けた女性が、うつ病を発症しているというのにも関わらず、あまりに配慮に欠けた不誠実極まりない対応を会社からされていたのです。
- 加害者の一人にヒヤリングをさせようとする
- 証人となる人間の同席を拒絶
- うつ病を発症しているのに親の同席すらも拒否
- 退職勧奨をおこなう
などなど、会社の顧問弁護士や社労士と打ち合わせのうえにやった行動といいますが、被害者を相手にあまりに酷い対応を繰り返しております。
警察署、労働基準監督署に連絡をしても「酷すぎる対応」との見解でしたが、民事案件になるので手は出せないといった感じ。逆にいえば、民事案件ならほぼほぼ勝てるということ。加害者を傷害罪で逮捕することも可能。
ならば、弁護士を雇うしかないでしょう!
というか、もはや個人で戦ってもしょうがないレベルになってしまいました。善性を期待したのが大きな間違いです。
そんなわけで、管理人は自分のことと、この件の被害者の味方として動くことになりました。
むしろ、人の命もかかっているのでこのセクハラ・パワハラ案件をどうにかしたい!そっちの方が大きいのは間違いありません。
かといって、ここで不利益変更を泣き寝入りするつもりもありません。当たり前です。
ならば、こちらは金が多少かかっても裁判で速攻でカタをつける!
どうせ、一緒に弁護士を探そうと約束をしていましたし、パワハラ・セクハラの件で動いてもらうので、ついでにこちらの案件も片づけて貰おうというもの。もはや、金の問題ではなくどちらが正当かを決める為の勝負ですし、2件の労働裁判を抱えたなんて中小企業としてはマイナスもいいところ。
しかし、あくまで当方としては『話し合いで解決をしようとした』という実績が欲しい。
なので、簡易裁判所よりも先に『あっせん』を使うことにしたのでした。
労働基準監督署5回目訪問……の前に書類を準備!
そんなわけで、いい加減なれきってしまった労働基準監督署を5回目の訪問……その前にやることがあります。
ちなみに、厚生労働省のホームページより『あっせん』の書類はダウンロードできます。
上記が厚生労働省からとってきたPDFファイルです。
現地で書くと面倒とのことで、先にこちらを印刷して自分で書いて持っていったのです。
というか、『助言・指導』を使っているのでもう内容を書くのも手慣れたもので、自分の名前や住所。会社の名称や住所。あとは紛争内容です。
・あっせんを求める事項及びその理由
これに関しては、すでに『助言・指導』制度で書いているので、内容を簡易的にわかりやすくしただけです。難しく改めて考えることはない。
前回、会社からの不利益変更に対して「新しい雇用契約書に合意しなければ10/16以降自己都合退職になる」と言われて3度目の労働基準監督署訪問をしてきました。それは前回の記事を見ていただければと思いますが、このたび10/16を迎えてまた[…]
・紛争の経過
これに関しては、労働基準監督署に訪問し、前回『助言・指導』を使ったところ、不利益変更した就業規則は戻さない。猶予期間も設けない。説明はする。
と回答したにも関わらず、少なくても説明すらいまだない!としておきました。
・その他参考となる事項
これね。どうしようか一瞬迷ったのですが、先のセクハラ・パワハラ問題が別の場所でも勃発し、会社の対応があまりに悪質であるということを書きました。
いわゆる印象づくりですね。こういう動きをした、会社からはこういう回答だった。そんなことが記録に残るのがお役所というものです。
強制力がないから意味はない、といいますがわずかでも何かが変わる、労基に睨まれるような可能性があるのならやらないよりやった方がマシというものです。
労働基準監督署5回目訪問
書類を用意したら今度こそ労働基準監督署に訪問しに行きます。
水道橋駅で電車をおり、東京ドームシティを横目にテクテクと歩くこと8分くらいでしょうか?あまり見慣れたくなかったですが、見慣れたビルに入り、6Fへと向かいます。
そして、入口のタッチパネルで『労働相談』というところを押して少し待ちます。
待つこと2分くらい?すぐに呼び出されました。だから、はえーよ!
出てきたのは、またもやお爺ちゃん。若い姉ちゃんとお爺ちゃんしかいないのか、ここの相談員は。
「前回、助言・指導を使って今回はあっせんへと移行したいんですが」
あとは詳細を告げて、前回の書類などを確認してもらい5分以上待ちました。毎度ながら、状況確認に意外と時間がかかるものです。
そしてやっと案内をされて席についたのです。ちなみに、隣では、
「基本給がコロコロ変わるんですよ!5万だったり、15万だったり、12万だったり!!」
と大声で相談していました。うん、世の中糞会社はいっぱいあるんだな……とあきれてしまいました。
管理人は、前回の制度利用で会社のバカ社長と話をして貰って以降説明は当たり前のようになかったことを告げ、改めて『あっせん』に移行したいということを伝えます。
「しかしね、こんな会社の回答となると『あっせん』をやっても参加しないということも考えられるよ?」
でしょうね。
なんかやる気なさそうだな、この爺さん。
「いえ、あくまでこちらは話し合いを求めた。公的機関が動いたという裁判前の実績が欲しいんですよ」
というと、あっさりと了承。やる気あるのかないのか。
そして書いてきた書類を渡すと、一読して「受領します」とやけにあっさり受付。うん、意外と時間がかからずによかった。
「あっせんの書類を会社に送りますが、会社が受けるかはわからない。参加しないなら2週間で終了となります」
との説明。まあ、そう……だろうね。たぶん、こっちの確率の方が大きいんだろうな。
「参加するとなると……いまの状況から3ヶ月くらいかかりますね」
うえっ!?
3ヶ月? 3ヶ月……だと?
聞けば、コロナの影響で労働局の部屋の使用の回転率が落ちているとのことで、3ヶ月先になってしまうんだと。
つまり、決着がつくのは最大3ヶ月後ということ。ええ……それまで会社を辞めるとかできないのかよ。
ちょっと面倒になりつつも、どうせ参加しないだろうと思いそのまま受領してもらうこととしました。
パワハラ・セクハラ問題についても聞いてみた
さて、早々に『あっせん』の手続きは終わったのですが、せっかく労基にきたのだからパワハラ・セクハラ問題で被害を受けている女性がどうすればいいかアドバイスを貰おうと尋ねてみることに。
すると、
「雇用均等部(室)というのが、県で設置している部署としてあるからそこにかけてみるといい」
とのこと。女性の社会進出が増えたことにより、セクシャルハラスメントやそれに連なるパワーハラスメントが増えたのを懸念して、各県が作っている専門部署なのだそうな。
労働基準監督祖より、ちょっとだけ強めの指導ができるそうです。
ということで、お礼を告げて労働基準監督署をあとにしたら、すぐさま被害女性にアドバイスとして連絡をしました。
そうしたらすぐにかけてみたようなのですが、
「労基とあまり対応変わらなかった」
専門部署、おいいいいいいいいいーーーッ!!
結局のところ、お役所が労使問題でできることは、会社の出方を見ながら行動するしかないようですね。
となると、やはり弁護士しかないようです。
ちなみに、普段パワハラによる傷害事件程度ではやる気のない警察も、弁護士経由で警察に告訴するとちゃんと動いてくれるそうです。
せいぜい書類送検でしょうが、前科がついたり、そもそも本人の注意になるのは間違いないのでやってみるべきでしょう。
そんなわけで、今回の『あっせん』書類提出の体験談は終わりとなります。
まあ、次回は『あっせん』を会社が拒否!あるいは、被害女性と弁護士を回りました!のどちらかかと思います。
前回の記事にて、労働基準監督署に『あっせん』に進むということで書類を提出して受理されました。さて、その書類が届いたのか先日ついに社長様より今回の件の『見解書』が届きました。今回は、姑息な悪質企業のその内容について記事にしてい[…]
まとめ
さて、今回は『あっせん』の提出するまでをまとめてみました。
まあ、毎度ながら悪質な対応をする会社ですし、労使問題の2件ともに管理人が関わっており、しかも労基に訴えまで起こしています。
完全に会社からは敵扱いされているでしょうが、引くつもりはありません。さて、本記事シリーズの体験談はどこまで続くのでしょうか……。
ではまた、進展があれば記事にしたいと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。