学生の頃に、世界の地理を勉強するときに各地の気候について触れた、あるいは学生さんであればいま触れているところという人もいるかもしれません。
おそらく温帯・熱帯・乾燥帯・冷帯や寒帯といった言葉を聴きおぼえはあるかと思います。
しかし、教科書などを手放してしまうと何となく環境的にはわかるものの、言葉で説明するのは難しいということがあるでしょう。
今回は、そんな世界の気候について説明をしていきたいと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
世界の気候は大分して5種類
さて、改めて世界の気候は温帯・熱帯・乾燥帯・冷帯・寒帯に大きく5つに分けて分類されます。
語感から、どれがどんな地域でどのような気候というのは何となくわかるかと思いますが、熱い!寒い!ということは分かっても、うまく説明できるという人は意外といないのではないでしょうか?
まあ、確かに知っていたからといって何かお得になるという経験は管理人にもまったくありません。
もしあるとしたら、シムシティやシティーズみたいな街作りゲームで『どのような気候で街を作るか?』という時に想像の幅が広がることくらいでしょうか。
一般的な生活をしているうえでは、熱いか寒いかそれくらいの知識で十分かと思います。
しかし、外資系企業のように世界を飛び回って色んな地域にいくのであれば、事前に一般的知識より少し詳しく知っておいた方が備えや心構えにもなるでしょう。
それでは一つずつ解説していきたいと思います。
①温帯(おんたい)
温帯の特徴は、春・夏・秋・冬の四季の変化がはっきりとしていることです。
つまり我々の住む日本は温帯の地域にあり、他には韓国や中国の南部、地中海周辺やアメリカ合衆国南東部が大体それにあたる地域となっております。
さらに細かく分けると、温帯湿潤気候(温暖湿潤気候)、西岸海洋性気候、地中海性気候の三つに分けることができ、日本は温帯湿潤気候(おんたいしつじゅんきこう)になります。
これがどういうものかというと、主に大陸東部に分布して季節風の影響で雨の多い地方であるとされています。
日本は季節の変わり目など雨が多いですよね。そのおかげでちゃんと治水がされているのであれば水も豊富で人にとっては住みやすい地域となります。
まあ、いくら恩恵があろうともひとたび災害などで断水してしまえば技術に頼り切っている現代人は困ってしまうのですけどね。
水の備えは非常に大事です!先日、メインで使っている水道水の蛇口が壊れ、噴水状態になってしまいました。つまり、使用禁止の状態に。確かにトイレの水やトイレなどといった生活排水に関しては何とかなりましたが、手を洗うのも料理を作るの[…]
西岸海洋性気候は、主に大陸の西岸に分布して偏西風の影響もあって冬でも比較的温暖な地域となります。降水量は一年を通じてほとんど均一。
イギリスなどはコレにあたるでしょう。
最後に、地中海性気候はその名の通り、ギリシアなどの地中海周辺の地域でギリシアとかその辺りの国のことを指します。
夏は乾燥し、冬は降水量が多く一年を通じて温暖な地域となります。
②熱帯
熱帯は主に南半球の地域に多くあり、熱帯雨林気候とサバナ気候の2種類にさらにわけることができます。
熱帯雨林といえば、ジャングルのようなイメージが強いでしょうが、サバナというのはあまり聴かないかもしれませんね。
一年中高温で雨が多い熱帯雨林気候は毎日スコールと呼ばれる雨……要は、日本のゲリラ豪雨のような強く激しい雨が降ります。
ちなみに、このゲリラ豪雨が増えたことにより、温暖化によって日本は亜熱帯になったという人もいます。
そして、熱帯雨林(熱帯林)と呼ばれる背の高い常緑樹の密林が形成されるのが特長です。
https://twitter.com/palaiso9/status/1245508734073180160
まさにアマゾンを想像していただければ、いいかと思います。
インドネシアやブラジルなどの地域でよく見られる地域ですね。
そしてもう一つのサバナ気候ですが、この名前にピンとはこなくてもサバンナと言われることもあるので、この名前で想像がつく人も多いのではないでしょうか。
基本的に、サバナ気候は熱帯雨林気候の周囲に分布し、サバナと呼ばれる丈の長い草と樹木がまばらに生えた草原地帯のことを指しています。
ズーラシアのサバンナゾーンのキリン、シマウマ達は展示が素敵なズーラシアの中でも一押しの激アツスポットなので是非見にきてほしい pic.twitter.com/rhfZjMFC15
— 黒髪のNick☀️ (@hirokyon292) July 10, 2021
日本人が思い浮かべやすいイメージとしては、アフリカのライオンやカバなどがいる場所でしょうか?
地域としては、インドやアフリカ大陸中部、ブラジル南部などがその地域としてあげられます。
③乾燥帯
乾燥帯と聴いてイメージするのは、まあ砂漠でしょうね。
その名の通り、雨が少ないか雨がほとんど降らない地域のことを指しています。
ともすれば、当たり前ですが植物はほとんど育つ環境ではありません。
この乾燥帯でも2つに分けることができ、砂漠気候とステップ気候に分けられます。何が違うのかというと、乾燥の度合いが違うというだけですね。
砂漠気候は厳しい乾燥により、植物がほとんど生えずに唯一、湧き水が得られるところに緑地がある程度。この緑地がみなさん聴いたことがあると思いますが、オアシスです。
一方でステップ気候は短い雨季があり、かろうじて短い草を生やすことができる為、その草原(ステップ)が広がる地帯です。
想像に易いように、エジプトなど中緯度地域や内陸部に分布するのがこの乾燥帯です。
④冷帯(亜寒帯)と寒帯
同じ寒い地域ということで、冷帯(亜寒帯)と寒帯をまとめてご説明します。
まず冷帯(亜寒帯)は夏が短く、冬の寒さが厳しいうえ、夏と冬の気温差が大きな地域となります。
冷帯の南部には混交林が広がり、北部にはタイガと呼ばれる針葉樹林が広がるのが特長で、ロシアやカナダなど、北半球の高緯度地域に分布しているのがこの冷帯(亜寒帯)です。
そして寒帯はもっとも暖かい月であっても平均気温が10℃に満たない地域のこととなります。
当然ですが、寒すぎて植物がほとんど育つことはない環境でしょう。
この寒帯も2種類に分けることができ、ツンドラ気候と氷雪気候に分けられます。
ツンドラ気候は大陸の北極海沿岸部がその地域にあたり、夏には永久表土の表面が溶けてコケ類が生えることがあります。
その一方で、氷雪地帯は南極大陸やグリーンランド内陸部にあたり、一年中氷雪に覆われた地域です。
いずれにしても、冷帯に住むのならともかく、この寒帯地域に住むのであればかなりの寒さ対策の装備が必要なのは間違いないでしょう。
まとめ
さて、気候についてまとめてみました。
おそらく知識上では中学生くらいで習うことでしょうが、その当時は自分には関係ないと何となく雰囲気で覚えてしまった人も多いのかなと思います。
実際それでほとんど生活に支障があるわけではありませんが、ふとした時に出てくる単語かと思いますので、どのような地域かくらいは覚えておいた方がいいのかと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。