蚊の針はどうして痛くないの?痒くなる刺されやすい人の条件とは?

暑くなってくると嫌な音と共に出てくる嫌な害虫『蚊』ですが、どうして針に刺されているのに痒くならないのか不思議ではないですか?

気付いた時にはすでに痒くて肌が盛り上がっている。そういうこと、よくあるでしょう。それは蚊ならではの特性によるものなのです。虫の話ですので、一部虫画像注意になります。

おまけとして、刺されやすい人の特徴も合わせてご紹介しますので、よければお付き合いください。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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どうして蚊に刺されても痛くないの?

あまり得意な人はいないであろう注射は刺された瞬間に「うっ」と声が出るくらいには痛いものですが、蚊に刺されても気が付かずにいつの間にか腫れて痒くなっています。
ちなみに蜂に刺されたときはズンッとくるくらいに痛いと感じるのに、どうして蚊は痛くないのでしょうか?
人間の身体って痛点と呼ばれる痛みを感じる点が一平方センチメートルになんと、100~200個も存在します。つまり、そんな密集しているからには本来はどこを刺されても痛みを感じるのに、蚊に刺されたときだけはその痛みを感じません。
注射がそうであれば、と思うでしょうがこれは蚊の針。そして針の動かし方によるものです。
ちなみに、蚊の針を模した注射針も存在します。

 

それだけ蚊の針は細く複雑なものです。
そもそも、蚊の針は上唇(じょうしん)・下唇(かしん)・咽頭(いんとう)が一本ずつ。そして、大顎(おおあご)と小顎(こあご)が2本ずつで構成されています。

 

主に、下唇と小顎の計3本が人の皮膚に穴を開けます。その太さ、それぞれ0.015~0.05ミリメートルです。注射針がだいたい0.5ミリメートルということを考えると10分の1以下の太さなんです。
そんな細さの針が刺さるうえ、小顎の先がノコギリ状にギザギザになっており、それが小刻みに振動しながら皮膚に突き刺すんです。下唇という針の先端に穴あけ用のノコギリがついているということですね。
しかも同時に振動してその構造上からも、小顎の先端部分しか皮膚に触れないものとなっているので相手に痛みをほとんど感じさせません。
さらに先端を刺した後に咽頭と呼ばれる部分から唾液を出して血の凝固を防ぐと同時に痛みを麻痺させて緩和させる働きがあるんです。こうしてまんまと、痛みを感じさせないまま上唇を突き出し、小顎を引くことで血を吸っていくんです。
厄介なことに、この吸血行為の後で時間が経つと、痛みを麻痺させる麻酔効果と人間の皮膚がアレルギーを起こすことで、皮膚が腫れて痒みを起こすのです。

虫であるだけでもイヤなのに、蚊独特の音や刺されて痒みを生じるのはとても不快な生き物ですよね。

 

 

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蚊に刺されやすい人はどういう人?

世界で生息している蚊の種類は3000種類以上で、日本では100種類程度が確認されています。

しかし、そのうちで血を吸うのは10種類のうち、卵を持っているメスのみなんです。オスは花の蜜を吸って栄養にしているのに、メスは産卵の為に人間の血を栄養にしているんです。

逆にいえば、人間の血を吸わないと産卵することができないということですね。

しかし、そんなターゲットにされやすく刺されやすい人がいます。条件が揃うとより吸われやすくなりますが、そういう人は虫よけスプレーなどを普段からしておくといいかもしれませんね。

そんな蚊に刺されやすい人の条件をあげていきましょう。ちなみに、ヒルなど吸血する生物には多くあてはまることです。

【体温の高い人】

普段から他人より体温が高い人を蚊は好む傾向にあります。おそらく、体温が高いと血液循環がいい為に、健康的な血液だと思われているのでしょう。

刺されやすいのが体温ではどうしようもありませんね。

【二酸化炭素に寄ってくる】

二酸化炭素に寄ってくるのは、大抵の吸血生物の定番の性質ではないかと思います。

つまり、呼気に含まれている二酸化炭素を目印にしているのです。そして、お酒などを飲むとより呼吸に二酸化炭素が混ざります。

お酒を飲んだ後に外で寝たりなんかしてしまったら、蚊の格好の餌食ということですね。

【黒色を好む】

蚊は黒色を好む傾向にあります。黒いシャツや服、焼けた黒い肌などですと普通の人よりも刺される可能性が高まるのです。

森の中など蚊が多い場所に行く際には、白いシャツを着たり長袖などで肌を隠した方がいいのかもしれませんね。

【汗や皮脂の匂いに寄ってくる】

元は血液である汗の匂いに寄ってくるのか、人間の匂いに寄ってくるのか、汗を多くかく傾向の人は刺されやすい傾向にあります。

運動の後などは、体温も上がって呼吸も激しくなって、さらに汗もかいて匂いが出るので刺されやすいのかもしれませんね。

【O型の人】

蚊はO型の人を好む傾向にあるようです。さる実験で約1.5倍くらい他の血液型の人に比べて同条件で刺される人が多かったそうです。

O型の人にとっては災難ですね。

 

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モスキート音で若者を追い出す!

真夏に蚊が飛んでいると発する音。いわゆるモスキート音ですが、同様に夜中に蚊のごとくうるさい若者が夏になると夜中に騒いでいることがあります。

人によって警察を呼ぶなどありますが、直接言うと今の時代、何をされるか分からなくて怖いですよね。

そんな時に、蚊の音をスピーカーで最大限に若者に向けて鳴らすことで追い出す方法を実践している人がいます。蚊の発する高周波の音は大人の耳には聴こえずに若い人にしか聴こえないので、スマートに追い出すことができます。

自治体でも禁止場所でBBQをやっている若者を相手にやっていることがあるそうです。

しかし、学校に向けたりなどするとただの嫌がらせになってしまうのでやめましょう。

とりあえず、興味本位で自身の耳年齢をチェックしたい人であれば下記の動画があります。ちなみに聴こえないからと音量を無理に大きくすると聴こえないのに耳が痛くなることがあるので注意しましょう。

 

高周波の音ってずっと聴いていると耳が痛く鳴ったり、はては頭が痛くなってしまいますよね。

実は若者に限らず、耳がいい犬や猫、ねずみなどにも実は効果的なのです。獣害に困っている人は、高周波の音を出し続けて防ぐという方法があるようですので、実践してみてもいいかもしれませんね。

動画としても、このようなものがあります。

 

 

獣害対策としての製品も出ているので、ご興味があればみてください。

 

 

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まとめ

さて、蚊の針が痛みを感じない理由と、蚊に刺されやすい人、おまけにモスキート音をまとめました。

アメリカでは蚊がいなくなるような試みをしていたりと、害虫ですので存在そのものが夏になると嫌ですよね。

血を吸われるのはともかく、痒くなるのは嫌なので可能な限り刺されたくないものですね。

 

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