パワハラ被害を受けてうつ病となってしまった女性の記事を以前よりあげてきましたが、その件について弁護士と警察に被害女性と共に直接行って聞いてきました。
インターネットの中でうつ病を発症してしまったら色々と傷害罪だから逮捕できる!とか言われていますが、はたしてどうなのか。リアルを知ることで誰かの参考になればと思います。
以前、当ブログにて別営業所の女性社員がセクハラ・パワハラ被害にあったということを記事にしました。自殺企図ありとうつ病を認められてから3週間。あまりの会社の対応の酷さに弁護士まわりをしようと準備をしていたところに、まさかの管理人を名誉[…]
まずは弁護士にあたってみた!
さて、前回まではパワハラ被害にあたりうつ病になってしまった女性に対しての会社の酷い対応をあげてきましたが、さすがにもう会社も嫌がらせをすることもないだろうから弁護士に今回の件について訴えができるかまず回ってきました。
目標としては、加害男性の立件・逮捕でその後で会社を使用責任などで訴える。
そうでなくても、何かしらの対応策を教えてくれるだろうと被害女性同行の為、わざわざ会社を休んで新幹線にて行ってきました。
結果からすると、大外れ!!!
弁護士会から労働問題に強い弁護士と紹介されただけに、多少は期待をしていたのですが……もう、最初からあんまりやる気を感じられないという。
というか、加害男性にかなり雰囲気が似ていたので「うわっ」となってしまいました。
それでも、と女性から説明を開始。
パワハラを受けてうつ病になったのだから傷害罪になるのではないか?告訴できないのか?
会社の対応はどうなのか?と自分の状況とインターネットなどで集めた情報で尋ねてみました。
「うーん、私が受けても告訴はしません。やるなら個人でやってください」
おいおい……。
「〇〇さんに対して行っていることの取消をおこなうということですか……裁判になると費用も時間もかさみますよ」
要約すると、こんな感じ。
うわぁ、最初からやる気ない弁護士に当たってしまった……とこちらサイドの雰囲気が悪くなる。
ちなみに求めているのは、最終的に民事しかないかもしれませんが、どのような対応ができるのか考えてみます!あまりにひどい会社なのでやれることはやってみましょう!
というこっちもこの人なら信用してお金を払える!という弁護士です。こんな最初から否定が入るような弁護士を信用しろなんて無理でしょう。
たぶん、100%勝てるような勧善懲悪な戦いしかしない弁護士なのかもしれませんね。
じゃあ、弁護士さんに本件依頼したらどのような対応が考えられますか?
と管理人が尋ねてみることに。こういう相手の正体とやる気を問うにはこういった質問が有効かと思います。
「うーん。会社サイドに話をして……それから、応じなければ民事ですかね」
はい、超絶ぼんやりで具体性なし。
もう少し具体性があれば信用することがもう少しできたのでしょうが、本当に最初から最後まで抽象的な表現ばっかりで信用には値しないと感じました。
これで相談料を取られるんですからたまったもんじゃないですよ。少なくてもそう感じました。
弁護士と依頼者とは相性があるようで、相性の合う相手を探さないとならないとか。だからさすがにコイツはない。
ちなみに、会計までの雑談で聴いたことですが最近はパワハラで相談に来る人が増えているんだとか。
まあ、悩んでいたり会社を訴えたいと思う人は多いんでしょう。それだけブラック企業が増えたということですね。
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警察に行ってみたら相談役に刑事が出てきた!
ということで、行った弁護士は微妙でしたが実際に告訴できるのか警察署に行って相談という形をとることに。
「弁護士に行ったら直接告訴してくれと言われた!」
と被害女性が半ギレで受付に話を……おいおい、相談じゃなかったのかよ。
そして出てきたのは、若い警察官のお兄さん。声も通るし、とても明るい快活な感じの人。
早速今回のパワハラを受けた事件のあらましを被害女性が説明。……しかし、加害男性に絡めて会社の対応も言ってしまうので、
「あれ、これ民事じゃね?」
といった雰囲気に。説明の仕方って大事ね!
まずは加害者が悪!女性が被害者!という構図を相手の頭の中で作っておかないうちに会社からこういう対応をされた!と言われたら民事に寄ってしまうのは当然のことです。
相手が女性なら共感に持っていけるでしょうが、残念ながら男性なので話は聞いてくれるものの、微妙な感じに。
「いま聴いたことを刑事にあげますが、ちょっと訴えられるかはわからないですね」
とのことで、本当に刑事さん連れてきました。
お、おう、刑事さんと話をするのは初だけど、かなり優しいしっかりした感じの人。
話しやすい人でよかった。
で、ある程度話は通っていたけど最初からまた事情を聴いてもらうことに。
結果。
「正直ですね、パワハラで鬱を発症しても捕まえることはできないんですよ」
とのこと。おや?ネットの中では、パワハラでうつ病が発症したら傷害罪に値すると書いてあったのに。
そのあたりを聞いてみることに。
「事件化するには因果関係と証拠が必要でして、本当にパワハラが原因か立証できないんですね。家庭で何かあったかもしれないし、他の要因かもしれない」
あー、なるほど。確かにな。
「逮捕って本当に難しいんです。あからさまに殴られたというのでしたら、傷跡が残りますので立件は非常にしやすい。しかし、心となると見えないですよね。見えない被害については申し訳ないけど動けないんです」
つまり、刑事事件化するにはうつ病になったとしても難しいということ。
じゃあ、パワハラで事件化したものとか管轄内ではないんですか?と尋ねてみることに。
「はっきり言ってないです。目に見えないものの因果関係を証明することはできませんし、監禁や暴行で発症したのであれば、傷害罪となる可能性はありますが、それでもできないときはあります」
なるほど。告訴も正直、受付ないことがほとんどとのことで、インターネットに散乱しているパワハラで鬱が発症したら傷害罪というのは現実的ではないようだ。
弁護士のサイトとかで載っているけど、ひょっとしたら客寄せの為のものかもしれないようなことを言っていました。警察は基本、動けないとのこと。動いたとしたら物理的な暴行が認められたもの。
むう、なるほど。先ほどの弁護士が告訴したがらないわけだ……が、弁護士説明しろよ!やはりヤツはなしだ。
「管轄外になってしまいますが、会社も絡んでいますので、民事で訴訟することをオススメします」
聞くと、民事はほとんどなんでもアリなようで、うつ病になった責任を取らせるのなら民事で裁判にかけるしかないそうです。
すみません、お時間取らせて……と謝ると、
「いえ、最近はこういったパワハラでうつ病になったという同じような相談が多いんですよ」
とのこと。なるほど、こちらもこちらでパワハラ相談は多いのか……大丈夫か、社会。
とりあえず、どうにかするか、あるいは方向性を示す為にも相性の合う弁護士を探して、会社との交渉や裁判をするしかないようですね。
多くの人が弁護士探しに回っている理由がよくわかった気がします。誰だってやる気のある、適切な対応をしてくれそうな弁護士に頼みたいものですしね。
仕方ないから、明日改めて弁護士探したりするか……と言っていた翌日。
まさかの極大ダウンがきて動けないとのこと!
体調不良だから仕方ないけど、予定全キャンセル。せっかく新幹線できたのに一日ポッカリ空いてしまい、なんのやることもなくなるという致命的状況に。
ええ、管理人はひとり観光に切り替えましたとも!!
結果、目的に関しては何の成果もないというね。まだまだ長い戦いになりそうな予感です
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まとめ
さて、パワハラ事件の弁護士と警察に行ってきました!をまとめました。
ネットでいわれているように、パワハラでうつになったら警察に行けば傷害罪として扱ってくれる!というのはほぼほぼ難しいということがわかりました。
ほんと、パワハラする人間もかばう会社も面倒ですね。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。