「日本の排他的経済水域に他国のの船が侵入~」というニュースをよく聞くかと思います。
学生時代の社会科ではこの排他的経済水域は200海里とされていますが、はたしてこの1海里(マイル)をどのくらいの距離か知っているしょうか?
「マイルを貯める」とかよく飛行機に乗ると言われるものですが、実はたまたま同じ名前ではなくこの距離に関係あるものです。
マイル(海里)という単位の距離やこれがどのようなものなのかについてご説明していきましょう。
本記事が参考になれば幸いです。
1マイル(海里)はどれくらいの長さ?
さて、1里を約4kmと覚えていて1海里(1マイル)を4kmと勘違いしている人もいるかもしれません。が同じ「里」という漢字がついていても実はまったく関係ないものです。
「海里(ノーティカルマイル)」は海面または空中における長さの計量のことに限定された使い方をします。
そして、1海里(マイル)の長さはというと、
1852m
と正確に定義されています。
つまり、日本の排他的経済水域である200海里は日本の基線から約370kmということになりますね。
ちなみに、この排他的経済水域というのが何かというと国の経済的な主権が及ぶ水域です。ザックリいうと日本であれば日本の周囲の海はこの範囲なら大手を振って漁業権や立ち入りなどを主張・管理できる範囲ということです。
が、日本の周囲にはこれを無視する国が多すぎてよく侵犯されてしまっているのはニュースでよく見ることでしょう。周囲の国に恵まれていない日本ではありますが、島国であることが幸いしていることもありあからさまな侵略はされてないといえるでしょう。
さて、話は戻りますがこの海里(マイル)は国際単位系SIの単位ではありません。しかし、通商・法律・科学分野などの要請に対応する為に使用される為に限り使われている単位となります。
どうして本来の距離であるメートルを使わないのかというと、意味があるんです。
というのも、この海里(マイル)という単位は地球の緯度1分に相当する長さが由来で作られた長さだからです。
飛行機や船は長距離を移動するので、自分の位置や移動した距離を計測するのにとてもわかりやすい単位ではないでしょうか。
なお、角度の1分というのは1度の60分の1です。といわれても、よくわかりませんよね。
簡単にいうと、1海里(マイル)は地球の円周の21600分の1の長さです。
陸のマイルと海のマイルは違う
日本ではほとんど使われていませんが、一般的にマイルというのは陸上で使われる距離の単位となります。
海外の映画を観ると「あと何マイル程度で街だ」みたいな表現が使われるのをみたことないでしょうか。
しかし、このマイルですが陸と海では違ってきます。
陸上でのマイルは約1609mとなります。
海が1852mであることを考えると243mも短いことになりますね。
しかし、ただの「マイル」では混合して分かり辛いですので「陸(おか)マイル」と「海(うみ)マイル」と分けて呼ぶことがあります。
ちなみに、よく航空会社でマイレージサービスというのが使われると思います。
よく飛行機に乗って「マイルを貯める」と言って乗るたびにポイントが加算され、貯めている人がいます。
ここでいうマイルというのは、実は搭乗距離に応じて飛行した海里を使って計算されるのが一般的です。
まとめ
さて、海里(マイル)という単位についてまとめてみました。
一般生活ではほとんど使われていない単位かとは思いますが、ふとしたときにみかけて「どんな距離だろう」と少し疑問に思うこともあるでしょう。
大体はそのままスルーするして気にしないこともあるでしょうが、疑問を持って覚えていた人の参考になればと思います。
本記事が参考になれば幸いです。