不利益変更をうけて会社を相手に労働基準監督署に行き、裁判をした本ブログ管理人。
ようやく第三回口頭弁論がありましたので……といっても、タイトルで結果は書いてしまっているのでどうなったかはお察しかと思いますが……。
まあ、そんなこんなでなかなか自分の身にふりかかっても会社を訴える人のいない訴訟問題、今回も身バレしないレベルで体験談を書いていこうと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。
会社の不利益変更により、労働基準監督署で『助言・指導』から『あっせん』をおこない、ついに裁判までやってきた管理人。ようやく待ちに待った第一回口頭弁論がやってきました。……長かった。会社からの答弁書も送られてきましたので、今回[…]
気が付けば一年以上の戦いに……。
さて、最初に会社から不利益変更をくらい、労働基準監督署に行ってから気が付けば一年以上をとっくに過ぎていました。
フェイク入りとはいえ、それだけ長く本ブログの体験談も書いてきたというわけなのですが、ふとこの記事を書く前に冷静に最初から読み返してみました。
不利益変更をくらい、労基に行って動いてもらい、民事だからと弁護士相談に行き、別途弁護士に相談の上雇って、裁判をして……。
「うん。色々とやってるな!!」
と読み終えて最初に思ったのがその感想。
そして、こんなその時の状況と思いを込めただけの記事を最初から全部読んでくれている人もいるようで、ありがとうございます。
ちなみにフェイクも結構入れているとはいえ、自分で改めて思ったことは、
「本当に信用に値しない誠実性のない会社だな」
と何だか思い出してまた憤りをおぼえました。
まあ、フェイクの部分がフェイクだと自分でわかっているので……という感想かも知れませんが、こちらに非は少なくてもないと思っています。
しかし、人が殺されたわけでもないどころか、それに比べたらささいなただの不利益変更でも理不尽なことをされた怒りって思い出すたびに沸き起こるので案外持続するもののようですね。
それに、結構今回の件で法律や労働基準法の勉強にもなりましたし、裁判の勉強にもなっています。
ついでにブログネタにも……。
多くのお金はかかっていますが、通常なら滅多にできない会社相手の訴訟という貴重な勉強と体験と考えると悪いことばかりではないのかもしれません。
ちなみに、会社と戦っているから何をしているのか?どのように戦っているのか?
……というと、意外と何もしていません。弁護士からの報告を聞いて自分の意見を言うだけで、何もなければ一ヶ月以上弁護士とは連絡を取らないことが普通です。
訴訟して戦うと言っても、実際に動くのは弁護士なので平時の状態がず~っと続くだけです。
まさに報告だけがあがってきて、重要な指示だけをする放置ゲーです。
裁判をしたら日常生活に支障が……なんてことは一切ないので、むしろ労基に通っていた時代の方が忙しかったような気がします。
まあ、実際は弁護士に任せた民事裁判なんてこんなものでしょう。
これが自分で全部やるのならともかく、お金を出せば全部やってくれるので弁護士マジ便利です!
第三回口頭弁論開始!
はい、そんなわけで第三回口頭弁論が11月後半におこなわれました。
前回は、訴訟内容に対しての相手の反論にこちらの主張をする為の場というか、いわゆる『争点』をどこにおくかの書面を提出したわけです。
本来はこの場で少しやり合うわけですが、簡易裁判所に許されたまさかの相手側の不出頭。
そして今回は、それに対して会社側が反論をする場です。
なのに、今回もまさかの不出頭!!?
いやもうさ、絶対に勝つ気ないよね?あるいは新幹線代ケチってるよね?
さらにいえば、反論文もやばい。詳しくはまったくできないのですが、ダラダラ書いてあるうえにさして長くない反論状でした。
要約すると、
「自分達は悪くない!そちらの言っていることがおかしい、とにかく錯誤だ!」
と何の証拠も陳述書もなく、そんな感じのことが書いてありました。
相変わらず、間違えたで通すわけね……。
ついでにいえば、争点ではないし明確な月ではなくその月の日付まではわからないので「不知(知らないということ)」としたことについての日付を細かく主張してくるというわけのわからなさ。
……この弁護士、本当に労働に強い弁護士事務所の人だよね?
ちなみに、反論状だけで法的根拠や証拠の提出は一切ありませんでした。うちの弁護士いわく、
「これは、相手が主張するものがなくなった典型的パターンですね」
ということらしいです。
つまり、反論できる証拠も主張もネタがつき、かといってペラッペラでは何の説得力もないので、どうでもいいところの上げ足を取って文字量を稼ぐと同時に裁判における相手の信用を少しでも落としたい状態なのでしょう。
……大学生の卒業論文じゃないんだからさ。
えっ?ていうか、わずか3回でまともに反論できることなくなったの?不出頭の状態でまともにやり合ってすらいないのに?
裁判って、もっと頭のいい勉強をした法の達人である弁護士が法的根拠の主張をぶつけ合うものだと思っていましたが、どうやら違うようです。
一応、労働に強い事務所の弁護士がこの体たらくということは、それだけ会社側が法的根拠に乏しい主張をしているのか、こちらの主張が管理人が前々から言っているようにガチガチ過ぎて余地がほとんどないのか。
あるいは、労働に強いと主張しているだけのヘボ弁護士か?
いずれにしても、油断はできませんが面白い構図になってきたのは確かです。一発逆転される要因があるとすれば、裁判官による今回の主張に対しての心証?
でも、出頭していない以上は弁護士の個人的心象は悪いどころか形成すらされていないわけですし……。
負ける要因はあまり思いつきませんが、まだ長引きそうなのは確かですね。
第三回口頭弁論の後は話合い?
なお、第三回口頭弁論は結局は相手が出ないので反論文を読んで終了。
なーんにも進んでいないどころか、相手の窮状が何の裁判所での弁論もなく、文書のやり取りだけでもう見えてきてしまいました。
なんだこれ。
そして次回は一般的な民事裁判の流れにのっとって、話合いがおこなわれるそうです。
だいたい3~4回目の口頭弁論終了後に裁判官から一度話合いの場を設けて、和解ができるのか?お互いにどうしたいのかを話し合うという場をテーブルを囲んでやるのが通常となります。
うん。
「和解とかありえないから!」
「助言・指導」や「あっせん」といった労働基準監督署を挟んだ法的な話し合いを拒否した以上、こちらももう決着がつくまで和解はありえません。
自分達が突っぱねておいて、都合が悪くなったら和解しましょうという最小ダメージで終わらせるようなことはもうないです。その期間は過ぎたと言っていいでしょう。
まあ、まだ言ってきたわけではないのですが、会社は今回の反論文からもう主張できることはなく、追い詰められていると可能性的に考えられます。
もちろん、これは管理人の勝手な解釈ですので、まだ隠していることはあるかもしれません。
が、裁判は証拠が全てですので後出しの主張は信ぴょう性の問題がでてきますし、言うことや出せるものがあればすでに出しているでしょう。
となると、一般的にこの状況で考えられる弁護士の手段は和解に持ち込んでダメージを最小にすること。
少なくても、負け戦を悟ったらそう考えるのが定石かと思います。
……いえ、あのバカぼんぼん社長のことだから負け戦確実でもただの意地で徹底抗戦をしかけてきそうではありますが……。
とりあえず、こちらの弁護士には、
「裁判の判決が出るまで徹底抗戦でお願いします」
と伝えてありますので、和解を裁判官に言われそうになってもうまくかわしてくれるそうです。
むしろ、
「とりあえず、話合いという場で相手の出方をみましょう」
と慎重な姿勢。うーん、さすが初対面でピンときた人。なかなか有能弁護士さんです。
それではこのあたりで今回も特になにもなし。
また次回の報告にて。
会社からの不利益変更をされ、労働基準監督署に行き最終的に裁判として争っている管理人。前回で第三回口頭弁論でしたが、すべて不出頭なこの会社。挑発力だけはかなりのものですが、その結果が見事に今回の弁論準備手続きにでました。という[…]
まとめ
さて、第三回口頭弁論がありました。
何もしていない文書の主張のやり取りなのに、もう会社側の息切れというのが面白い状態です。
そりゃあ、法的根拠で最初から負けているのですから主張できるところは少ないでしょうし、本社の人に以前聞いたところ、本当に裁判をやるとは思わなかったようです。
つまり、泣き寝入り前提であんなに偉そうに突っ張っていたんですねあのバカ社長。従業員が自分に逆らうとはかけらも思っていなかったようです。
今回の件で、いいクスリになるのか、よりバカになるのか。どっちなのか……期待はしていませんが。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。