一斤とは何グラム?食パンに使われるどれくらいの重さか解説!

パン屋だけならずスーパーやコンビニ、最近では専門ショップでも食パンが販売され、日常的に見かけるものではないかと思います。

4枚切、6枚切、8枚切、10枚切などそれぞれに均等に切られた食パンがありますが、すべて一斤(いっきん)の食パンから切られたものです。

さて、この一斤という単位、詳しくご存じの人はいるでしょうか?いたとしても、普段何気なく使っているだけという人の方が圧倒的に多数ではないかと思います。

そんな一斤という単位について、解説をしていこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

一斤はどれくらいの重さ?

切られたフランスパン

さて、では一斤(いっきん)の重さについて結論から申し上げましょう。

一斤は公正競争規約により340g(以上)

と定められています。

(以上)がついているなど、ちょっとあやふやではありますが、すでに使われていない尺貫法の単位であること。そして、海外でもアジア圏内では同じくいまだに使われている単位ですが、重さがバラバラなので、日本では340g(以上)となったのではないかと思われます。

それに、食パンを焼くときに正確に340gにすることなんてほとんど不可能です。ですので、おおよそ340gということで覚えておけば間違いはないかと思います。

さて、先ほどから重さとお伝えをしているのですが、

「食パン一斤ください!」

といってパン屋で食パンを購入する人もいるかと思います。

確かに、相手には通じますが正確ではありません。これまで重さの単位としてお伝えをしているように、一斤は食パンの個数ではなく質量の単位なのです。

だから、パン屋さんで「食パン一斤ください」ということは、「食パン340gください」と言っているのと同義なのです。

誤用とはいえ、すでに皆に浸透しているものなので今さら改める必要などはないでしょうが、一つの知識として覚えておくといいかもしれません。

 

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どうして一斤はこの質量になったのか?

色んな種類のパン

一斤は元々は尺貫法の単位のひとつだったのですが、尺貫法は文字通り尺(長さ)や貫(重さ)などといった物を計測する、かつての日本で使われていながらも廃止されてしまった単位のことです。

 

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こう聞くと貫(かん)という質量を量る単位があるのに他の質量の単位があるの?と思われるでしょうが、一升や一斤など計測する物によって質量や体積の単位を使い分けをされていました。

 

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いまではkgで統一されていますが、かつての『一斤』は牛肉や砂糖などといったもので売買がされていたのです。

ちなみに、1891年の度量衡法により一斤は160匁(もんめ)とされました。また新たな単位が出てきましたが、匁(もんめ)とは一匁で3.75gの重さとなります。つまり、600gが一斤とされたのです。

実はこの『斤』という単位ですが、『英斤(えいきん)』という単位も使用されていたんです。

これが何かというと、度量衡法での定義とは別に、舶来品……要するに海外からの製品に対して使われていた単位となります。

日本で使われていた一斤600gとは違い、英斤は一斤で120匁……計算すると450gとされています。これは一ポンド(約453.6g)を意識して定められたものです。

さて、パンというのは日本発祥ではなく海外から入ってきたものですね。そして、食パンの焼き型は当初アメリカやイギリスから輸入されてきたものですので、当たり前ですが日本の物に合わせてではなく英斤の450gの単位が使われていました。

そう、当時はそうだったのですが、その後どんどん日本での一斤の重さは軽くなっていき、現在の店頭で450gある食パンはほとんどないのではないでしょうか?

このあたり、時代の流れというべきでしょうが現在では340g(以上)という重さであらわされています。

なお、余談ですがパンの賞味期限はコンビニやスーパーなどで包装されたものは夏場で2~3日。冬場で3~4日がせいぜいです。パン屋さんで買うと1~2日程度しか賞味期限としてはもちません。

日本で広まった明治時代当時の主流は食パンで、しかもいまほどに包装技術があるわけではないので賞味期限も持たなかったといえるでしょう。

ですので、

缶deボローニャ 

といった商品のように、いざというときの保存食としてパンを缶の中で3年以上も保存できるようになるとは思わなかったでしょうね。

 

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インターネットでもパンが買える時代

さて、そんなパンが入ってきて日本で主流になった時代から随分様変わりをして、いまではインターネットでもパンが販売される時代となりました。

えっ?パンの賞味期限って短いんじゃないの?

といわれるかもしれません。確かに、一般的にパンの賞味期限は3日程度です。

しかし、いまは日持ちするパンをインターネット販売専門として提供していることもありますし、その日の焼き立てを翌日に到着するようにして家から一歩も出ずに受け取ることができるんです。

確かに、お店に行って焼き立てを味わうということはできませんが、忙しい、極力外に出たくない、パン屋まで行くのがだるい。パン屋に並べられているのは誰が触ったか分からないから嫌。

など、インターネットでのパンの販売はそういった何らかの事情で買いに行けない人に向けたサービスかと思います。

ちなみに、下記のようなものがありますので興味があればご参考ください。

 

食パン専門店「高匠」公式オンラインショップ
テレビや雑誌といったメディアで高級食パン特集で必ず出てくる『食パン専門店』です。独自の製法と品質にこだわった湯種食パンです。

確かに高級食パンということでお高めですが、食パンの味にこだわる人は一度試してみてはいかがでしょうか?

老舗オーマイパンが作る【低糖質ふすま粉パン】
糖質を88%カットした低糖質パン。ダイエット中の女性や糖質をあまり摂りたくないという人に最適のパンです。

純粋仕込みの強炭酸水で作られたふるま粉パンはもちもちしっとりの、食べ応えがあるオリジナルパンです。

食べるその時が焼きたてPan&(パンド)冷凍庫から取り出してトースターで焼くだけで、ふっくら焼き立て同様のパンを楽しめるというもの。

パンを冷凍?まずくなるんじゃないの?という常識を覆したもので、劣化の原因を防ぎ、焼き立ての味を楽しめるパンです。しかも、結構安いですので試してみる価値はあるかと思います。

 

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まとめ

さて、食パンに使われる一斤いう単位についてまとめてみました。

食パンの数量をあらわす単位と誤解されていることもありますが、実際は尺貫法における質量の単位が『斤』というものになります。

現代では食パンにしか使われていない単位ですが、かつての名残だと思うとちょっと感慨深いところがあるかもしれませんね。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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