何かにつけて、自分が「ふつう」であると表現する人がいます。はたしてこのふつうですが、平均的という意味でとらえるべきなのでしょうか?
そうですね。大抵の人はそう言われると平均的であるということを言っているんだな、と解釈をするでしょう。
しかし、本当は曖昧でいて自身のない人間が使う言葉というのが「ふつう」という台詞なのをご存じでしょうか?
今回は、そのふつうという人間について解説をしていきたいと思います。
ふつうという言葉とは?
さて、「ふつう」という言葉を辞書で調べてみると、
- 特に変わっていないこと
- ごくありふれたものであること
- それがあたりまえであること
- 大抵
- 通常
といった、やはり一般的な平均的なものであるという感じのことが書かれています。
多くの人はふつうという言葉を聞くと、このように捉えるのがまさに『普通』といえるでしょう。
しかし、これを人間に当てはめてみるとどうでしょうか?
ふとあなたの特徴は?とか休日は何をしてる?と尋ねられて、
「ふつうです」
と答える人は多いのではないかと思います。
何気ない会話であれば、ここで「ふーん」と言って終わるだけですが、相手によってはこのように思われます。
「あ、こいつ自分に自信がない人間だ」
と。
自分に自信のない人は「この質問に答えたらどう思われるのだろう?」と考えてしまい、ワンテンポ遅れてしまいます。だから具体性もなくふつうと答えてしまうのです。
その理由として、そこでもし非難、否定をされるようなことがあればうまく反論することができず、はっきりとは言えず曖昧に「ふつうです」という答えが出てしまうのです。
自分に自身の無い人というのは常に、自分の意見を主張することで反論や否定されることを恐れている為、曖昧な言葉で逃げようとする傾向があります。
これは心理学者キャンベルが行った性格テストにもはっきりとでています。
判断の早く自分に自信のある人であれば、尋ねられたことに答えるだけなのでイエス・ノーが早く、一方で自分に自信のない人ほどハッキリせずに時間がかかる傾向にあり、結果的にどっちつかずの回答しかできないという結果になってしまいました。
就職活動や面接でも、やはり即ハキハキと応じる人の方がウケがよく、曖昧なことばかり言っている人は大抵が落とされてしまう傾向にあります。
普段自分が自信がないと思っている人でも、場面によっては自信を演出する為にサッとハッキリ応えられるようになった方がいいのかもしれませんね。
自信のない人でも悪いばかりではない!
自信のない人というのは悪いイメージで捉えがちですが、実はそれだけではありません。
勿論、人によって個人差はありますが、自身がないゆえに、
- 妥協しないで中途半端なことをしない
- 自立心が強く真面目
- 成長意欲が高く、自分に厳しい
- 周囲に配慮して、他者に配慮する
などといった、完璧にやらないと気が済まない人間も多く、だからこその自信のなさのあらわれという人も大勢いらっしゃいます。
勿論、第一印象としては優柔不断で信用できないヤツと思われがちかもしれませんが、実は付き合ってみるとコツコツ真面目にこなす人間だったりすることもあるんです。
だから、一概に自分に自信がないから悪いということには繋がらないのです。
むしろ、無駄に自信ばかり強い無能な働き者といった迷惑な人間もいるので、相手を見極めるという能力も必要ですね。
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ちなみに、質疑応答で「別に……」ということを言う人が結構おり、「ふつう」という言葉と同じように曖昧な表現に感じてしまうことがあります。
しかし、これは曖昧表現とはまったく別物で、心理学上では「別に……」が口癖のひとは、心の奥底では不満を抱えやすく、何かと根に持つタイプだという分析があります。
とはいえ、この「別に……」という表現はやはり受け手には不快な回答に聞こえ、マイナスでしかありませんので言ってしまうと信頼を失ってしまいますので、使わないに越したことはありませんね。
まとめ
さて、ふつうという人の性格についてまとめてみました。
結構世の中「ふつう」という表現を使うひとが多いですが、はたしてそれが「ふつう」なのか個人個人によって定義も違いますし、自分が普通でありたいという願望で言っているという自信のない人が多いのではないかと思います。
自分に自信のない人間に思われないように、「ふつう」というのはあまり使わない方がいいのかもしれませんね。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。