毎年夏になるとドーンという大きな音と共に夜空に大輪の花を咲かせる花火。
個人で庭や公園でやるものとは違って、打ち上げ花火はそれそのものが夏の風物詩を思わせます。
さて、そんな打ち上げ花火もあいにくの天候で花火大会そのものが中止になることもあるわけです。
はたして、その花火の行方というのはどうなるのでしょうか?今回は、中止となった打ち上げ花火がどうなるの?ということを話していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
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花火大会が中止のときの花火はどうするの?
室内ではなかなかやらない花火は、基本的に屋外でするものです。
あまり一人でやるという人はいないでしょうが、家族や仲間で集まったときにすると楽しいですし、綺麗ですよね。
そして、夏の盛りになると花火大会というイベントが各地でおこなわれます。
自治体でおこなわれる花火大会は、大勢の人が集まって夜空に大輪の花を、そしてはかなく散る光景をみせてくれる風物詩です。
さて、そんな花火大会ですが天候が悪ければ中止になってしまうこともしばしばあります。
突発的なゲリラ豪雨も近年では増えており、タイミングと運が悪ければ開催してすぐに中止となってしまうこともありえるわけです。
そこで疑問がでるのですが、
「この中止になった花火大会の打ち上げ花火はどうなるの?」
ということですね。
朝から大雨で延期になった、というのであれば日程を調整してまた延期という形でするところもあります。
ですが、仮に2万発の花火を用意しておいて、半分の1万発を打ったときに突然の強烈な雷雨に襲われることもあるでしょう。
さすがに人間は天候を操ることができませんので、当然ながら中止にせざるを得ません。
この余ってしまった1万発の打ち上げ花火、どうするのでしょうか?
答えから言ってしまいましょう。
「解体して適正に処分する」
というのが大半のようですね。
というのも、ざっくりと説明をすると花火玉というのは火薬の塊のようなものです。
それを鉄製の筒に入れて、底に火薬を入れて導線から着火をすることで空に花火が打ちあがるというもの。
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しかし、当たり前ですがこの火薬の塊であるはずの花火玉を空に向けて打ち上げるわけですから、筒そのものに蓋や覆いになるようなものはありません。
ともすれば、雨が降ってきてしまうとダイレクトに雨が花火玉を濡らしてしまいます。
もしここで、内部の火薬が湿気てしまうと上空にあげたはいいけど花が開かずにそのまま落下してしまうかもしれません。当然、数百メートルあがったものが落下するわけですから観客あるいは近くの民家や住人等に被害がでます。
あるいは、予期せぬ爆発を起こしてしまう可能性があるわけです。
つまり、安全上からそんな危険な代物を二度と使うことはできなくなってしまうのです。
同じ理由から、年を越して来年まで持ち越しというのもやはり難しい話かと思います。なぜなら、そういった保管環境を整えなければならないうえに、火薬という危険物をそんな長期間保管してはおけないからです。
もちろん、小雨程度であれば続行ということも多いので、このあたりは運営側の判断によるところになるでしょう。
しかし、最近の花火は電気を使った遠隔操作による着火をおこないますので、これまた夏の風物詩である雷などが鳴り響いている環境であれば、誤作動の危険性があるので雨が降らなくても中止になることはありえます。
もちろん、安全第一が大前提ではありますが安くはないうえに一発だけの打ち上げ花火を解体してしまうというのは、勿体なかったり税金の無駄だったり、色々ともやもやとした感情がでてくるものですね。
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まとめ
打ち上げ花火が中止になった際の花火の行方についてまとめさせていただきました。
本当にもったいなくはありますが、解体するのは安全上仕方ないといえば仕方ないですね。雨のおかげで運営や職人さんの努力が無駄になるわけです。
ついでにいえば、自治体運営の場合は税金が投入されているわけでさらに無駄になってしまうのも、もやもやしますよね。
一玉につき一発だけの花火ですので、せめて作られたのであれば中止にならずに打ちあがって欲しいものです。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。
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