新卒でも訊かれますが、転職でも意外と訊かれることが多いのが『志望動機』です。
しかしこの志望動機、浅かったり具体性のない弱い表現を使ってしまったり、最悪なのは使い回ししてしまったりとしていないでしょうか?
それではなかなか転職に成功することは難しいかもしれません。
今回は、そんな志望動機に関して話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
転職を一番考えるのは20代かと思います。
会社というものは入社してみないと良し悪しなんてわからないもの。
自身に合わない、ついていけないと思っていたら若いうちに転職して落ちつける会社を見つけましょう。
特に20代であることは大きな武器となり、経験なんてなくても多少のことならマイナスにはなりません。
かといって、様々な年代の人が転職活動をする主戦場で戦うのも不安ですよね。
だから、若年層特化の転職サイトを利用してみませんか?
20代の若い人を積極的に採用したい会社の求人を集めているので、本気で転職したいのなら登録だけでもしてみることをオススメ致します。
志望動機がない!志望動機ってそんなに大事?
さて、転職活動中に面接で問われる『志望動機』というもの。
はっきりいって、まともな理由である人は少ないのではないでしょうか。
「たまたま求人があって条件がよかったから」
「家から近かったから」
「よさそうな会社に転職したかったから」
などなど、別にちゃんとしたまともな会社で、自分のできる職種でまともな給料さえ出ていればいいし、別にこの会社だから!なんて理由はない……という人が大半ではないでしょうか。
そうですね、新卒でどうしても入社したかった企業であれば志望動機なんていくらでも出てくるのでしょうが、なかなか何社も受けていたり転職活動をしていてそうそうすべての会社に志望動機なんて熱のこもった物があるはずがありません。
しかし、残念ながら採用担当者は応募者の想像以上にこの志望動機にこだわり、重要視するのです。
特に最近はインターネットで手軽にエントリーシートを何社でも手軽に応募できるので『求人があったから』という理由だけでよく会社のことを知りもしないで応募をする人が多い様子。
まあ、確かに求人があったから応募したというのも理由でしょうし、採用担当者も中にはそういったことを理解してあえて志望動機を尋ねない人もいます。
が、あえてその質問をするということは試していると考えましょう。
なぜなら、就職本のテンプレートのようなあたり障りもない無難でいて、どこの会社でも使えるような志望動機を言う人が多いからです。
この場合、明らかにマイナス評価がつくのは間違いないでしょう。
だって、情熱を感じられない弱さと、内容の薄くて浅い志望動機なんて聞いたところで心を動かされる人なんていません。
会社によって個性や特徴。それに出している商品はまさに千差万別であり、一般論をいくら綺麗に並べられたところで聞いている方はアホらしい、時間の無駄だと思うことでしょう。
せめて、求人情報とウェブサイトくらいは確認し、
「この会社に入社をしたい理由となるポイント」
を自分なりに見つけてから志望動機を組み立てる必要があります。
志望動機は、会社に入社した後にやる気をもって働いてくれるかを試す為のものであると思った方がいいかもしれません。
ちなみにこの調べる際、自分なりの解釈や疑問点を同時にまとめておき、面接時に尋ねると非常に効果的です。
さすがにバカな質問は論外としても、仕事内容や扱っている製品などについて質問があるということは、それだけ会社に興味を持っているというアピールに繋がるからです。
こんな志望動機はNG!内容の浅さは内定を取り逃す!
それでは、実際にいくつかよくある志望動機の書き方についてのNGをあげてみましょう。
何も思い浮かばないからと、このような書き方をしていると内定を取り逃がす可能性があると考えた方がいいかと思います。
「御社の企業理念に共感しました」
意外とよく書いてしまうのがこれです。
しかし、採用担当から言ったら、
「企業理念ってどこの部分?別に企業理念なんてどこの会社も掲げているよね?」
と思ってしまうでしょう。
仮に具体的に説明ができたところで、マイナス評価であることはおそらくそう変わらないかと思われます。
というのも、会社の活動や販売商品を無視して企業理念に共感した、なんてただ目立つところにあるものをあげて都合のいいことを言っているようにしたのを簡単に見透かされているからです。
いずれにしても、志望動機に『企業理念』は入れない方が無難でしょう。
「御社の将来性に惹かれます!」
これを出す人は、一歩間違えれば鼻で笑われます。
「将来性って何が?なんで部外者のあなたにそれがわかるの?」
と思われているかもしれません。
仮に、これで内部の経営状態が悪いとは言えないまでもそんなによくない場合、あるいは伸び悩んでいる場合はまったくの逆効果です。
せめて、
「御社で販売されている〇〇という商品はいままだ発展途上の業界で、これから伸びてくると思います。だから、これから御社がどう伸びていくのか非常に興味があります」
などといった、ある程度の具体性を込められれば受け手もそう悪くはとらないでしょう。
「御社で学びたいと思いました」
一見やる気があるように見えますが、これも志望動機としてはNGです。
なぜなら仕事場は学校ではありません。
ましてや、学んでどうするのでしょうか?その技術をもってまた転職するのでしょうか?競合にノウハウだけもって?
……と、いやらしく言ってみました。
そんなこと考えるヤツいないだろう……と思いきや、実際このようなことを考えている採用担当者は多いようです。
求職者はそんなつもりないかもしれないでしょうが、採用担当者は色んな人を見ているわけですし、本当にノウハウだけ持たれて他社になんていかれたらたまったものではありません。
この場合は、
「最初は私も浅学ですのでお役に立てないかもしれませんが、学ばせていただきながら御社のお力になれるようになりたいと思います」
とそういった方が同じ抽象的でも会社に貢献する意欲があると思わせられます。
「私の経験を活かせると思い、応募しました」
こちらも同業他社などに移動する場合に多い理由ですが、残念ながら具体性がありません。
何の、どの経験を、どのように活用できるのかを採用担当者は知りたいのに、これでは抽象的すぎてわかりません。
仮に前職が課長という立場だったとしたら、そんな他所の管理職の経験なんて役に立たないからいらない!となってしまうでしょう。
実際、転職してきた人で「前の会社は~」とうるさい人が多いのもまた事実で、非常にウザがられます。
ですので、経験をアピールするのであれば具体的にどのように活躍をすることができるのかを示しましょう。
「家から近いから!」「給料がいいから!」
まあ、正直でいいのですがそれって、同条件があればこの会社じゃなくていいよね?
と言われるのがオチです。
『なぜ』この会社を選んで応募したのかを聞きたいのに、どこでもいいという印象しかこれではありません。
給料に関してを志望動機に含めるのは論外ですが、家が近いことは他の理由の一つに含めるくらいならいいかもしれませんが、前面に出すのは控えた方がいいでしょう。
嘘も方便というように、それだけが本当の理由だったとしても大人としてまともな「理由」となる志望動機を用意するのがこれもまた礼儀です。
まとめ
さて、志望動機のNGについてまとめてみました。
最近では転職マニュアルのようなものが数多くでており、それを丸写しするような人もいるようです。
しかし、本来は志望動機は一社ごとに、そして個人ごとにあるものですのでマニュアル通りにやったとしても心がのらないので内定に到るには難しいでしょう。
あくまで、いかに採用担当者の心を動かすかが重要ですので、本気で挑むつもりがあれば真摯に志望動機を考え、具体的な内容にして相手が話をしやすいようにもっていくのが大事かと思います。
本記事が参考になれば幸いです。