中小企業出身者は意外と大手企業で価値がある!転職では経験がプラスに!

中小企業から大手企業に転職したいと思ったことはありませんか?

でも、中小企業で働いていた自分では大手企業ではやっていけないと考えがちの人が多い様子です。

ですが、実は大手企業に勤めていた人が転職するよりも、中小企業にいた人が大手企業に行った方がずっと価値ある人間に思われる可能性が高いのです。

それがどうしてか、今回は解説していこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

ちょっとここだけ(20代の転職を考えている人向け)

転職を一番考えるのは20代かと思います。

会社というものは入社してみないと良し悪しなんてわからないもの。

自身に合わない、ついていけないと思っていたら若いうちに転職して落ちつける会社を見つけましょう。

特に20代であることは大きな武器となり、経験なんてなくても多少のことならマイナスにはなりません。

かといって、様々な年代の人が転職活動をする主戦場で戦うのも不安ですよね。

だから、若年層特化の転職サイトを利用してみませんか?

20代の若い人を積極的に採用したい会社の求人を集めているので、本気で転職したいのなら登録だけでもしてみることをオススメ致します。

 

 

中小企業の経験がプラスに働く

スーツガッツポーズ

2020年度のデータで、大企業といえるのは日本でわずか0.3%で割合として中小企業が99.7%を占めています。

従業員数の観点からみても、大手は3割程度で中小企業が7割というもので、日本では多くの人が中小企業に所属して働いているといっていいかと思います。

さて、大手企業ともなれば大半の人が知るくらい名も通り、コンプライアンスもしっかりしているので転職先としては競争率も高く多くの人が働きたい憧れの企業となるでしょう。

しかし、中小企業に勤めていた人が早々大手企業を狙って転職は成功するのだろうか?大手企業なんて学歴もよく、大手企業での経験者でしか転職は成功しないのではないか、経歴が劣っているのではないかと不安になって遠慮する人が多い傾向にあります。

でも、安心してください。実は中小企業での経験がプラスに働くことの方が多いのです。

それはなぜかと一言でいうと、大手企業よりも苦労をして様々な経験をしているからとなります。

では、大手企業の仕事環境を先に話をしてみましょう。

大企業ともなると、従業員数はかなりの数が雇用されて日々働いています。そして、その人数に役割りを与える為に部署の細分化がかなりされているのです。

たとえば、

〇〇株式会社 大阪支社 電機部 開発ソリューション2課

といった具合ですね。これよりもっと長い早口言葉にすると舌を噛みそうな部署も会社によっては存在します。

そうともなると、役割はその所属部署でやっている特定のことだけを毎日仕事としてやりますので、会社の全体像がなかなか見えなければ、下手をすれば自分がどこの何の工程を担っているのか不透明なものすらあり、視野が狭くなってしまいがちです。

このような視野の狭い人が別の部署、あるいは別の会社に移ったところで使えるかというと……まあ、少なくても臨機応変さには欠けるでしょう。

その一方で、中小企業はどうでしょうか?

はっきりいって、大手企業に比べてしまったら何もありません。機材も、潤沢な資金力も、人もいないので必然的に多様な仕事をしなければならないのです。

仮に客先から問い合わせが一番くるカスタマセンターを例にあげてみましょう。

大企業では人数もおり、さらに問い合わせの内容によって詳しく説明できる担当がついていたり、あるいはコールセンタースタッフを雇ったりして一日似通った問い合わせの応対をすればいいというのがメインとなります。

ですが、中小企業でカスタマセンターを作ってしまうと、対応するのがたった数人というのも珍しくなく、販売している様々な商品の知識が必要だったり、修理対応から特殊な質問は開発課に回したり、あるいは営業との渡りをとらなければなりません。

これだけでも、どちらが苦労してどちらがより多くの知識や対応力がつくかは考えなくてもわかるところでしょう。

転職市場では、そんな中小企業で働いて会社の全体像がわかり、臨機応変な対応ができるような人材が非常に重宝されます

それでいて、若手であれば企業側としては中小企業で育った優秀な人材が手に入ります。すなわち、大企業にとっての価値のある人材というわけですね。

 

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他にもある、中小企業経験のメリット

試験を受ける女性

さて、中小企業に勤めていた価値として多くの仕事の経験をして臨機応変に立ち回れるというのをあげましたが、他にも経験として重宝されることがありますのでご紹介していきましょう。

採用面接などで、この辺りを話すようにすると別の大手企業から転職してこようとするライバルに大きな差がつけられるのではないかと思います。

 

・限られた条件の中での工夫力

先に中小企業は機材も潤沢な資金も人もいないということをお伝えしましたが、まさにその条件の中での工夫する力が大企業としては得難い人材となる可能性があります。

たとえば、大企業であればやろうと思えば何でも揃っていますし、揃える力もあります。下請けにやらせようと思えばいくらでも回すことができるでしょう。

一方で中小企業ではそんな余裕はありません。

ないはないなりに、自身のアイデアによる発想や人間力、何よりも頭でっかちにならない行動力が成功のカギとなります。

 

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別に奇抜な体験でなくてもいいんです。難しいクレームに対し、あちこちかけずって謝って何とか対応がしきれたみたいな成功体験でも高い評価を得ることができる可能性はあります。

中小企業では割とクレームは多くの社員の身近にあるものですが、人数のいる大企業ではそんなクレームを扱っている人は一握りの末端や専門部署だけで、多くの人は大ニュースにでもならない限りクレームがどこで何があったことすら気付かないでしょう。

つまり、大会社ではあまりしていない、あるいはできない経験は非常に強い武器となるのです。

 

・マネジメント力の違い

中小企業では、比較的若年層から役職について部下をまとめたり、プロジェクトリーダーになって指示する側に回ったりします。

これは大手企業でも出世を期待されているような人物は早いうちから同じように抜擢されることがありますが、残念ながら部下の質が違ってきます。

つまり何かというと、大手企業の新卒から入った人間は比較的高学歴で、何も言われずとも自分の仕事はこなす能力の人ばかりです。それに、機材やお金も中小企業に比べたらかけられます。

要はリーダーが方向性を示すだけで、大したマネジメントをしなくてもできてしまうことが多いのです。

さて、中小企業はどうかというと、学歴はバラバラで能力もバラバラ。一芸特化はあれど基礎能力が大手に比べて決して高いとはいえないメンバーで回さなければなりません。

さらに、限られた予算の中で新規プロジェクトなどを進めなければならないのです。

それを成功させるには、部下への指導力とうまくやれる発想力や工夫、それに個々の能力を把握して成功に導くマネジメント力が試されます。

そんな中小企業での経験をしている人と、大手企業での経験をしている人。どちらがより大変な難易度のものを成功させたかは比べるまでもないでしょう。

このようなマネジメント手法として工夫をこらし、成功に導いたという経験も転職市場では価値を高くするものなのです。

 

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大手から中小企業への転職は苦労する

女性面接

ここまでは中小企業から大手企業に移る場合は転職市場での価値が高い可能性があるということで話をしてきました。

これから転職活動をする人は、職務経歴として成功体験を勤めている、あるいは勤めていた会社の特徴と共に伝えるようにすればその経験を転職活動に有効に利用することができるでしょう。

では、逆に大手企業から中小企業に転職をしようとする人ははたしてどうなのでしょうか?

結論からいうと、苦労するだけなのでやめた方がいいと言えるでしょう。

まさにこれまでお話をしてきたことと真逆になります。

そうですね、中小企業では採用の決定権を社長が持っているということが少なくないのですが、大会社にいたという肩書が働いて入社をさせてしまうということは多々あります。

管理人の勤めている会社や勤めていた会社でも、そういう人はいます。

が、総じて使えない人間ばかりです。

まさに大企業病とでもいうかのように、

「〇〇ではこうだった~、〇〇ではこうしてた~」

ということばかり。なるほど、確かに大手企業ではできるでしょう。

けど、ここは中小企業でそんな人材もいなければ、まともな資金もない。

そして不思議と大抵はほいほいと出張をしたがり、新幹線代ばかりがかかる始末で仕事はというと他人を使おうとすることばかりで、本人は与えられた役割以上のことはしません。

中小企業に勤めている人間はみな、この環境が当たり前だと思っているからいいのですが、大企業出身者はこのように不満を並べるだけで臨機応変さに欠けてかつ、人を動かすマネジメント力もないのでろくに仕事ができないのです。

当たり前ですが、このような人に頼ることはなくなり人望もなくなっていきます。その人物にとって居心地は悪くなっていくでしょう。

もちろん、全員がそうということもないでしょうが管理人が見てきた人達は大抵がこのような形で『使えない人間』のレッテルを貼られていき、鳴りを潜めるようになってしまいました。

このように、自分は大手企業に勤めていたのだから中小企業なんて楽勝だと思って転職した人間は、給料面でも下がるし職場環境も思い通りにいかないと想像以上に苦労するということも多々あります。

まさに、社会に出たら学歴は意味がない。それも中小企業は特に!!

……といったところでしょう。

中には定時に帰れるホワイトな企業に移れたと喜んで楽しく仕事をする人もいますが、中小企業はコンプライアンスすら守っていないところも多く、結局不満がつのっていく人も多いのかなと思います。

もし、新卒の就職活動で最初から大企業に入社できたのであれば、独立したいなどよほどのことがない限り辞めたり中小企業に転職しようとは考えない方が無難ではないでしょうか。

 

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まとめ

さて、中小企業出身者が大手企業に転職活動をするメリットについてまとめてみました。

管理人も一部上場企業、親族経営の小企業、普通の中小企業といくつか勤めてきましたが、会社の規模が大きければなるほど、確かにやるべき役割は限定され、小さくなるほどやるべき役割は増えていくのだなと経験上から思います。

多くの経験という意味では、中小企業は大手に比べて与えられやすく対応力も上がるので成長もしやすいのでいいでしょうが給料はお察しというくらいに低い傾向といっていいかもしれません。

ですので、そういった意味でも中小企業経験者は大企業を狙って、自分の価値を試してみるのもいいのかと思います。

本記事が参考になれば幸いです。