職業訓練の説明会に行ってみました!失業したら受けた方がいい?【体験談】

失業をするとハローワークで、登録手続きと共に失業手当の手続きがおこなわれます。

そして同時に配布される『職業訓練』の案内の紙。実際にすぐ再就職をしなければならないと考えている人は興味はないでしょうが、失業手当をもらいつつ今までとは違うスキルを身につける為に勉強をしたい!という人には最適な手段です。

今回は、実際に行ってきましたのでそんな職業訓練を受けるか、そもそも説明会に行くかどうか迷っている人に個人的な感想を含めて話をしていこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

ちょっとここだけ(20代の転職を考えている人向け)

転職を一番考えるのは20代かと思います。

会社というものは入社してみないと良し悪しなんてわからないもの。

自身に合わない、ついていけないと思っていたら若いうちに転職して落ちつける会社を見つけましょう。

特に20代であることは大きな武器となり、経験なんてなくても多少のことならマイナスにはなりません。

かといって、様々な年代の人が転職活動をする主戦場で戦うのも不安ですよね。

だから、若年層特化の転職サイトを利用してみませんか?

20代の若い人を積極的に採用したい会社の求人を集めているので、本気で転職したいのなら登録だけでもしてみることをオススメ致します。

 

 

実際に説明会に行ってきて職業訓練で感じたメリット

さて、本記事を書いている現在求職中の管理人ではありますが、興味本位で職業訓練なるものの説明会に行ってきました。

職業訓練ってどういうものだろう?実際、どれくらいの人が説明会にきていたりしているのだろうといった、何となく興味はあるけど行動に結びつかない人の参考にはなるのではないかと思います。

一応、先んじてまとめというか、職業訓練の説明会に参加してメリットであると感じたものをあげていこうと思います。

 

・新たなスキルが身につく

職業訓練なのですから、当然ながら新たに就職する為のスキルを身につけたいと思う人が基本的に通うこととなります。

実際に聴いていると、専門学校など学生時代に比べるとかなり実際の仕事に近いような取り組みがカリキュラムとされており、つきたい職業に応じたスキルをピンポイントで習うことができるようです。

かつて習っていたことを思い出す為や、新たな職種への道を開く為にもいい経験になるのではないかと思います。

 

・講習の受講料は無料、交通費も無料

学生時代は気にしませんでしたが、本来は学校の授業料というのは非常に高いものですが、それを就職する為の支援として無料で受講できるのです。

しかも交通費も無料なので基本的に生活費さえあればタダで職業訓練を受講することができます。ただし、教材費や必須となる道具類などは自腹となりますので、さすがにそれすらも払えないという人は受講できません。

失業期間のみ、社会で必須のスキルを無料で手に入れられるのですから向上心と就職を急がない人は受講した方がお得まであります。

ちなみに、途中で就職をしたからと中退するということも珍しくはないようです。

 

・仲間ができる

学生時代、なんとはなしに気が付けば友人ができていた人は多いかと思いますが、同じ講習を受ける人達は同じくスキルを身につけようとしている人達で、向いている方向が同じの為に仲間ができやすい環境にあります。

もちろん、友達を作りにいく場ではありませんが大抵は50分講習で10分休憩といった繰り返しの学生時代のような授業になる為、当然ながら会話も発生するので友人ができやすい環境にあります。

年上、年下といった幅広い友達ができるかもしれません。

 

・年齢に制限がない

このあたり、ちょっと驚いたのですが基本的には年齢制限がありません。

ですので、失業している状態であれば基本的には職業訓練の受講が可能です。ただし、長期の職業訓練校になると年齢制限がある場合もあるようですが、通常は民間の専門学校などが応じてやってくれていて年齢幅は設けないようになっています。

つまり、若い20代もいれば50代でも受講するという人がいるわけです。

 

・就職氷河期世代は優遇される

はい。なぜか政府は1970~1985年生まれの就職氷河期世代を優遇しているのか、特別枠としてその世代の人を優先的に決められた人数を入校させるようになっています。

シード枠ということですが、その世代の人は非常にラッキーといっていいでしょう。が、逆にいえば他の世代の人は就職氷河期世代の人が入校を願ったら必然的に枠を取られてしまうので、良し悪しといえるかもしれません。

管理人は就職氷河期世代なので、ちょうど枠内に入っているわけですね。

 

・基本は面接のみ

職業訓練を受講する為には、試験があります。特に規定枠以上であれば落とすといったこともあるようで、まあ競争社会ですね。誰でも受講できるわけではありません。

試験というからには筆記試験があるのだろうな、さすがに学生時代の勉強なんて細かいところは忘れたぞ……とか思っていたら、なんてことはない。

一部は筆記試験があるものの、基本は面接のみがおこなわれる形となります。

あとから記述しますが、もちろん就職に対する姿勢が悪ければ落とされます。後はライバルが少ないことを祈るのみですね。

 

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実際に、説明会の感じはどうだったのか?

さて、先に説明会に行ってきたことでメリットと感じた部分をあげてみました。

ここからは、あくまで管理人が体験した説明会の状況と感じたことをお伝えしていこうと思います。

ちなみに管理人はこうしてブログを作成しているように『webデザイナー』に興味があったので、今回参加してきた形となります。

ではまず、説明会そのものの募集期間ですが基本的に一週間に一度といった感じです。管理人が行ってきた開場は16人が制限人数……でしたが、8人しかきていませんでした。

意外と職業訓練をやろうと思う人はいないのかな?

若い……であろう女性が3名と若い男性が1名。あとは管理人と、50過ぎているんじゃないかって人が3名……この人達、職業訓練よりも頑張って就職活動した方がいいんじゃないかしら。

受付で、受付カードを作成して会場に行って時間を待つと時間通り……ではなく、お役所仕事にしては「皆揃ったので始めてしまいます」と5分早く開始。

さて、それぞれの訓練校は募集時期があります。基本的に一年間を通して科目ごとに順繰りと受講者を入れては排出してを繰り返します。

一般的には、先々の入学を考える為の説明会ではなく1ヶ月~2ヶ月後の入校を控えた訓練校の説明会といった感じ。

ちなみに管理人が説明会としてうけたのは、

  • 介護
  • 事務系
  • 工業系
  • IT

の大別して4つの説明です。大体この辺りの職業訓練校が募集されるので、説明しに来るようです。

なお、ここからは説明を聞いた管理人の主観が大きく入るので、その職業にいる方の気に障ったらすみません。

今回、説明している人達がやけに就職率のことを話していましたが、

「そりゃあ技術があればこの辺りの職種はすぐにどこにでも入れるよ。事務系以外は人材不足のとこばかりじゃん」

というのが全体的に管理人の印象。

説明を聞いていて特に介護!!

別に職業差別をするつもりはないのですが、

「年間休日が『有休含めて』115日ってなんだ!!?手当なしの基本給16万って!!?」

いやはや、たぶん正直に伝えたかったのだと思いますが、関東のそれも東京に近い場所で、こ・れ・は・き・つ・い!!

たぶん、全国的にみて決して家賃が安くないといえるような地域でこの出勤数と給料はちょっと……。

「ちょっとしたことでも感謝されるのでやりがいはすごく感じます!」

とやけにやりがい推し。う、うーん。さすがにやりがいはあっても生活がままならないのではなぁ、とこれはあくまで管理人個人の意見です。

説明のほとんどが「皆さんがもっている介護職のイメージと違うと思いますが」と前置きした割に、イメージ通りの枠から外れないという。

せめてもうちょっと「介護職って意外とすごい!」と思わせることを言って欲しかったです。なんかブラック感をコンコンと説明された感じでした。

説明員が悪いのか、管理人の感じ方が悪いのか。初っ端でコレなので職業訓練の夢はちょっと減退気味。

で、事務系は……まあ、可もなく不可もなく。

日商簿記は昔から随分と変わって難易度が高くなっている。実戦形式の訓練。会計ソフトも教えるから就職後に即戦力です。

でもさ、

「事務って競争率高いんですよ!!」

楽なイメージがあるのか、結構事務系って実際に働いてみると面倒な割に競争率高いんですよね。それを知ってか知らずかここだけは就職率について言及しませんでした。

しかしまあ、言っていることは元事務員としては納得できることだったので確かに経理業務なら問題ない知識を勉強できるのであろうとは思いました。

さて、工業系ですが、

「就職率100%です。職業訓練中にオファーがきます。電気工事士の資格をとれば一生食っていけます」

……言い切っちゃったよ。

まあ、確かに技術者不足ですし就職率は高いでしょう。工業系の会社にいたので、電気工事士の資格がいかに重要かもわかります。

でもなあ、就職率100%はさすがに言い過ぎな気がします。業界内の小さなところ結構潰れてしまっていますしね。

ちなみに、コースは結構分かれていて建築から電気工事、配電盤や空調設備、シーケンス制御など各受講項目が分かれていて、自分が特化したいものが学べる感じでした。

なるほど、元電機関係の会社の人間としてはコアな知識の部分に関しては非常に役立つ技術なのでスキルとしては強いといっておくべきでしょう。

が、

「シーケンス制御とか素人に単語そのものがわかるか!!?」

あ、よくわからないけどシーケンス制御を職業訓練で選択してみよう!

……とはならないよなぁ、工業系の受講項目の一部は別業種だった人はわからないんじゃないかな……といった感じ。

なんだか、ここまでツッコミのような文句のようなことを言っていますが、なんだろう。各説明の時間が短すぎてザックリとしか説明していない分、ちょっと細かいことが不親切で魅力的に感じられないんですよね。

なお、最後のIT系ですが基本の説明はここまで同様にザックリしたものですが、なんか他のに比べて難易度が違うように感じられました。

基本的に受講項目に分かれるのですが、プログラミングは『C#』を学んだり、webデザイナーはCSSやjavaなどみっちりとやる様子。

管理人としては、webデザイナーに興味があったのですが、しかし結構修了までのカリキュラムがえぐい。

これ、素人がいきなり入ってきて付いて行けなかったり休んだら置いて行かれるパターンのヤツかもしれません。各80時間ずつが単位となり、最後には自分でwebサイトを作ってもらいますとのこと。

ちなみに、プログラミングはゲームをパソコンかアプリで作ってもらいます……って、かなり本格的なスキル技術の様子。

そしてITに限っては試験は面接とタイピングがあるそうです。まあ、基本的なパソコンスキルは持っていてくださいということでしょう。

なお、

「IT関係は結構人気で15人の枠に25人くらい一回の募集できます」

とのこと。ザ・競争社会ですね。微妙にそれ聞いて萎えた部分があります。

 

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職業訓練のデメリット

さて、それでは最後に職業訓練を受けるにあたってのデメリットを管理人が感じた限りでお伝えしていきましょう。

 

・意外と時間がとられる

社会人の職業訓練だから、そんなにやらないだろうとイメージしている人もいると思いますが……とんでもない!!

平日毎日6時間みっちりと授業があります!場合によっては土日や祝日も授業の日があるとのことで、悠々自適に職業訓練できると思ったら大間違いです。

毎日決まった時間に行き、講習を受けて帰るという学生時代を思わせる内容ですので、案外やりたいことがやれません。

 

・休めない

社会人であれば、使える使えないは別として有休がありいつでも好きなときに休むことが可能です。

が、職業訓練はよほどのことがないと休めません!

でもまだ成人していない年齢相応の学生ならともかく、大人だと何かと日常生活があるので厳しいですよね。

このあたり、考えものといえば考えものかもしれません。

 

・あくまで就職を目標としたものでなければならない!

職業訓練は『就職』を目的としたものであって、いまあるどこかの企業に入社することを目標としています。

このあたり、管理人が個人的に説明会の後で聞いたことなのですが、仮に訓練終了後に就職できなかったからといって最悪独立して個人でお金を稼ぐことは理由としてはNGなんだそうな。

いやいや、独立して稼ぐことも立派な仕事やがな……と思いますが、そう思っていても職業訓練の面接でそれを出してはダメだそうです。

 

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まとめ

さて、職業訓練の説明会に行った内容についてまとめてみました。

実施時間は2時間でしたが、まあ勉強になったところもありますし駆け足すぎて大体イメージの枠組みを超えないようなものばかりでした。

今回の記事、後から見るとほぼほぼ管理人の参加した感想ですね。

ちなみにこれ、失業手当をもらう為の就職活動の実績のひとつになるようです。いいのか、こんなので。まあ、いいか。

失業した人は求職活動の実績、そして介護・事務系・工業系・IT系のスキルを学びたい人は説明会に参加してもいいのではないかと思います。

本記事が参考になれば幸いです。