糖質は太る!食物繊維はそのまま体から排出されるから痩せる!炭水化物は太る!
そんな感じに思っていて、しかもそれぞれまったくの別物だと思っている人がほとんどではないかと思います。
百歩譲って、糖質と炭水化物は同じだとみていいでしょうが、炭水化物と食物繊維は違うと思っている人は多いでしょう。
確かに体のエネルギー源となる栄養素と、整腸作用を及ぼす栄養素なので違うようにみえますよね。でも実は、大きな分類としては同じ栄養素なんです。
今回はそれを解説していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
他の五大栄養素記事は下記です。
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・脂質は太りやすい不調の原因!でも、少量なら体の重要な栄養素!
・ミネラルとはどんな栄養素?不足しがちだからバランスよく摂取を!
炭水化物は大きく分けて糖質と食物繊維!
さて、同一視はあまりされていない糖質と食物繊維ですが、大きな分類でいえば炭水化物になるんです。
食物の種類としては、かなり多岐に渡る炭水化物ですが、『消化性炭水化物』と『難消化性炭水化物』に分けることができます。
察しのいい方であればすぐにわかったかと思いますが、消化性炭水化物が糖質で難消化性炭水化物が食物繊維と呼ばれているものです。どちらもカテゴリーとしては、炭水化物となります。
【消化性炭水化物(糖質)とは?】
糖質は、体で消化・吸収がされて主にエネルギー源となる栄養素です。車でいえばガソリンと同じです。
身近なものですと砂糖やご飯、いもなどに含まれているでんぷんもそれにあたり、この糖質が身体に吸収されるとブドウ糖など(食物によって違いはあります)に分解されて小腸で吸収され、全身を動かすのに必要なエネルギーとなるんです。
しかし、よく糖質制限ダイエットなどでいわれているようにこのエネルギーは太るんです。
このエネルギー量をよく聞くであろうカロリーと呼称しますが、人間が一日に基礎代謝や運動で消費するエネルギーは余剰エネルギーとして脂肪となります。
ですので、糖質を摂りすぎると太るということに繋がるわけです。
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【難消化性炭水化物(食物繊維)とは】
食物繊維は糖質と違い、ほとんど消化や吸収がされないものです。つまり、体のエネルギー源とはほとんどならないものですね。
では、体にとってどのような効果があるかというと、腸の働きを整える役割があります。他にも血糖値の急上昇やコレステロールの吸収を抑える役割があるんです。
そのふたつの違いは、水に溶けるもの(水溶性)と水に溶けない物(不溶性)があります。
不溶性食物繊維は便の量を増やして、排便効果を促して腸内環境を整えます。
水溶性食物繊維は先にお伝えしたように、血糖値の急上昇やコレステロールの吸収を抑える役割をもっています。
糖質を多く含む食材と、食物繊維を多く含む食材
さて、炭水化物は糖質だけではなく食物繊維も含まれている体にとってのエネルギー源であり、整腸作用を及ぼすものであるという重要な栄養素であるという話ですが、一体どのような食材が糖質・食物繊維が多く含まれているのでしょうか?
それぞれの食材を参考までにいくつか例をあげていきましょう。
・糖質が多い食材
- コメ
- 玄米
- じゃがいも
- うどん
- バナナ
など
・食物繊維を多く含む食材
- さつまいも
- わかめ
- しいたけ
- ミカン
- キャベツ
- 大豆
など
健康的な食べ合わせ
それでは、最後にこの炭水化物においてどのような健康的な食べ合わせがあるのかをご紹介していきましょう。
ひとつの参考にしていただければと思います。
・血流をよくする効果!(わかめ+たけのこ)
両方共主に食物繊維の食材ですが、この二つを組み合わせることでコレステロールの吸収を抑えます。
そして、余分なコレステロールを排出するという効果もあり、結果的に血流の改善を促す効果へと繋がります。
・腸内環境をよりよく整える!(さつまいも+ブロッコリー)
さつまいもの食物繊維により、まず排便作用を促します。
さらに、抗酸化作用のブロッコリーを組み合わせることで、βカロテンによる細胞強化の作用も加わり、腸内の環境を良くする効果が見込めます。
・疲労を緩和する!(玄米+ごま)
糖質である玄米というエネルギー源に、さらにビタミンB1のごまを加えます。
すると、素早くエネルギーが身体に浸透して疲労をやわらげる効果をもたらすのです。
まとめ
さて、炭水化物についてまとめてみました。
炭水化物と食物繊維がまったく別物だと思っていた人にとっては、実は同じ炭水化物であったというのは驚きではないかと思います。
とはいえ、ただのカテゴリー分けですので気にする必要はないのかと思いますが、知っておくとちょっとした雑学にはなるでしょう。
糖質が一番カロリーが高いので、ダイエットをするのには糖質そのものを制限する必要がありますが美味しくてついつい食べてしまうのがちょっと怖いですよね。
本記事が参考になれば幸いです。