会社の飲み会が嫌い!社員旅行なんて行きたくない!そう感じる人はとてもいまの時代増えてきました。
かつては飲み会大好き、社員旅行楽しみ!という人が今よりもずっと多かったのですが、これも時代の流れということでしょう。
しかし、そんな時代でも「社員同士の絆を作る為」とか「退職者が増えないように」と古い考え方で強行しようとする社長や上司が大勢います。
今回はそんな時代遅れの考え方について述べていこうと思います。
一つの考え方として、読み物としてお愉しみ・参考にしていただけると幸いです。
時代は変わった。社員旅行や飲み会!
バブル全盛期まで、日本は男性社会で男は働きに出て、女は家を守る。男性が一家の大黒柱と呼ばれていた時代です。
家でできる娯楽といえばテレビくらいで、視聴率は人気のドラマで30%以上当たり前。年末の紅白歌合戦は実に80%以上を記録していました。後は限られた趣味程度のものでした。
物を作れば売れる時代。男性にとって仕事は辛くても成果が目に見えて楽しかった時代といっていいでしょう。
それに、いまのように携帯電話はなく、インターネットもありません。だから、家庭以外の第二の居場所として職場の仲間との繋がりは大事で楽しいものだったのです。
それがいまはどうでしょうか?趣味は多様化し、好みも人それぞれ。見知らぬ気の合う人とインターネットやSNSで簡単に繋がることもでき、家から一歩も出ずとも娯楽に触れられて家から出ればデパートや美味しいお店などに事欠きません。
つまり、会社に求めるものは生活していくお金を稼ぐだけという考えの人が増えているのです。
頑張っても成果も出ず、怒られるだけ。女性もまた、社会に進出して男性より稼ぐ人も大勢いる時代です。
そう、時代は移り変わってもはや余程仕事を楽しんでいる人でなければ会社なんかに居場所を求める意味合いが薄くなってしまったと言っていいでしょう。
だからこそ、プライベートな時間を強制的に潰される社員旅行や飲み会は忌避される傾向となってきました。
転職サイトの細かい条件の項目に社員旅行・懇親会・定例の飲み会等の社内行事の有無も追加してほしい。こういうのある会社は嫌なんだよ。
— _ (@Gilgiojo) June 11, 2020
https://twitter.com/tubasadaisojo/status/1272181165055598593
ちょっとSNSを覗くだけでも、ホイホイと出てきますね。
とはいえ、本人の趣向によるところですので勿論お酒などやただで旅行するのが好きな人は好き。一方で嫌いな人は社員旅行も飲み会も嫌いという二極化した時代となってしまったのでしょう。
勘違いだらけのだるい絆作り
かつては飲みにケーションといわれるくらい、会社での付き合いは大事とされてきました。
- 会社の不満や愚痴を遠慮なく吐ける場(ガス抜き)
- 社員同士の絆を強める
- お酒を飲んだ気分転換
などなど、それなりに意味はあるわけですが、
- 無駄なお金を使いたくない
- 無駄な時間を取られたくない(そんな時間があれば趣味に使う)
などといった思考の人が多くなり、かつてほど飲みにケーションを前向きにしようという人は少なくなっています。
それはそうですよね、バブル全盛期程給料がいいわけでもなく、飲み会なんかで何も後に残らないものでお金を使うより好きなものに時間もお金も使いたいと考えるのは自然でしょう。
「誰が無駄金を出して、上役のどうでもいい昔の武勇伝など聞かなければならないのか」
そんな声を何度も聞いたことがあります。
そう、気持ちいいのは上だけで下は気を使ってお酌をしたり、取り分けたり、聞きたくもない武勇伝や、他人の興味のない趣味の話を聴かねばなりません。
それは無駄で苦痛な時間に感じる人も多いでしょう。このように付き合いだからと嫌々ながらも参加している人が結構います。
勿論、気の合う仲間や友人。あるいは同僚であれば、そんな飲み会もまったく苦痛にならないでしょうが、問題は上司の存在。あるいは、特に話の合わない同僚などがいること。それだけで楽しい場が苦痛に変わるのです。
そして、上司って大抵がいまだバブル経験者だったり、その下についていた人たちの考え方です。
「最近、社員の退職率が上がっている。そうだ!
社員旅行を企画して社員同士の絆を深めて会社愛をもってもらおう」
「職場の雰囲気が最近悪い。そうだ、飲み会をしよう!」
といった勘違いも甚だしい提案をしてしまいます。
誰もが飲めば気が晴れるわけでもないですし、酒が入ったからって全て腹を割って話せるものではありませんよね。
特にお酒が苦手、対人が苦手、そりが合わない相手がいる、プライベート時間を潰されたくない人などが多いと却って退職や雰囲気の悪さを助長してしまう恐れがあります。
逆にそれしか知らないのかもしれませんね。だとすると以前下記で書いた記事のように上役の指導力そのものが不足しているのかもしれません。
百聞は一見に如かずということわざがありますが、確かに長々と教科書を読んでいるより、一度見て体験した方が覚えは早いです。しかし、職人気質を気取って「見て覚えろ」と指導する人が少なからず存在します。しかしこれ、ただの指導力不足の使えない[…]
おそらく従業員側が会社の雰囲気が悪くなった時に上にやってもらいたいのは、一人一人の会社への不満を『仕事時間中』に聴いてあげて一緒に考え、解決できることならそれをしてあげることではないでしょうか。
仕事は仕事をする時間だ、と時間外に相談を受けようとする人もいますがそれもまたおかしな話です。
「なぜ会社についての話をわざわざプライベート時間を消費して上司と面談せにゃならんのだ」
こう考える人もいますし、その通りです。仕事のことだから仕事時間中にしないと不満しか溜まらないのは普通の感覚です。特にそういう考えの人はわざわざ時間を取って会社の話なんてしたくないでしょう。
SNSを眺めているとそんな本心がよく呟かれています。
だからこそ、今の時代は安易に社員旅行や飲み会などで会社愛や絆が強まるなんてまさに幻想になってきたというくらいまで、きているのかもしれませんね。
もしそれでも企画したいというのであれば、声の大きな人の意見だけを聴かずに希望者を募って希望者のみでおこなえばいいのではないかと思います。
参加者が少なくて強要すると同調圧力を招いてしまうので、あくまで『希望者のみ』が大事なのかなと思います。
声の大きな人って面倒ですよね!ここでいう声の大きい人というのは音量ではなく、自己主張の強い人を意味します。学生時代ならグイグイくるヤツだな、とか仕切りたがりくらいで済みますが、社会人になるとはっきりいって「うざい」とまでなりますよね[…]
まとめ
さて、ここまで読んでいただいた方のほとんどが飲み会や社員旅行に参加したくないという人ばかりだと思います。
そういう人にはある程度は記事の内容に同調していただけるかと思います。
逆に、飲み会推奨派の人は「陰キャの考え方じゃん」とか否定的に思うかもしれませんが、十人十色の多くの考え方があるということをわかっていただければと思います。