仕事というのは、頑張ってこそ給料が上がり昇進もしていくもの!そう一般的には思われています。
ですので、入社当初から本気でやる気を出し、上司に気にいられる。それが当たり前と思っているかと思います。
しかし、それは本当のことでしょうか?
今回は、そんな最初からやる気を出して本当にいいのかということを話していこうと思います。
とはいえ、あくまで仕事という労働力に対しての損得勘定による一つの意見ですので、仕事に損得勘定を持ち込むことが嫌いな人は読まない方がいいかもしれません。
本記事が多少でもお役に立てれば幸いです。
会社は大きく分けてふたつに分けられる!
世の中に会社は数多く存在します。
その中でも大会社と呼ばれるのはほんの一握りで、9割以上があまり名の通っていない中小企業で占められています。
さて、そんな沢山ある会社ですがそれぞれに個性があり、それに対してどれがいい。どれが悪いというのは個人の感じるところかと思います。
しかし、ここであえてふたつに分けてみましょう。すなわち、
- 従業員を大事にする会社
- 従業員を大事にしない会社
となります。
このあたりは、入社をすると最初はたぶん難しいかもしれませんが、暫くすると気付いてくるもので、大抵は従業員を大事にする会社は活気があり、従業員同士の横繋がりの情報の連携が取れている居心地のいい会社です。
その一方で、従業員を大事にしない会社は活気もなく、事務所は心地いい静かさではなく重苦しい静けさ。従業員同士の情報連携もなく、つつけば会社の不満や悪口が出てきて、人がどんどん辞めていくような雰囲気の悪い会社です。
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特に30~40代が次々に辞めていくような会社は何らかの問題があるとみていいでしょう。
たとえば、給料が上がらない、ボーナスが少ない、上司がパワハラ体質、会社が隠蔽体質、社長やその親族が経営側でクズなど理由はさまざまです。
このあたり、入社してしばらく経ってみないとわからないものですよね。
最初からやる気を全力で出すな!会社を見極めろ!
さて、従業員を大事にしない会社は必ず何らかの問題を抱えています。
ですが、それが従業員を大事にする会社なのか、大事にしない会社なのかは入社してからでないとわからないものです。
まあ、いまどきは会社の評判などはインターネットを叩けばいくらでも出てくるので、それを確認してから面接に挑んだりするのもひとつの手ではあります。
しかし、そうはいっても多くの新入社員がせっかく就職活動で内定を勝ち取った会社ですので、最初はやる気に満ち溢れて何でも早く覚えようと一生懸命に努力をするのが普通です。
なので入社当初はある程度ちゃんと覚える姿勢とやる気を見せるのは第一印象という評価にも繋がるので大事なことなのは間違いありません。
が、最初から全力全開で仕事に取り組むのはちょっとオススメはしません。
「なぜか?仕事だから、全力で取り組むのは当たり前じゃないか!」
という声はあるかと思いますが、ちょっと待ってください。
そこは本当にあなたの頑張りを評価してくれる会社でしょうか?
先にお伝えしたように、世の中の会社は従業員を大事にする会社と大事にしない会社の二つに分けられます。
従業員を大事にする会社は、その人の頑張りや成果、能力をきちんと認めて評価して給料やボーナス、昇進の検討をしてくれます。
ですので、必然的に従業員の承認欲求が満たされ、やればやっただけ自分に戻ってくるという風潮が活気に繋がっていくのです。
が、その一方で従業員を大事にしない会社は上司、あるいは社長が人を見ないので頑張ろうが何しようが正当な評価をしません。むしろ、守りに入って能力など関係なしに自分を肯定してヨイショする人で周囲を固めだします。
これでは頑張って成果をあげても自分に戻ってこず、上だけ美味しい思いをするだけなのでやる気も減退しますよね。
当然、そうなると従業員同士でも、
「給料分だけ無難にやればいいや」
という風潮が萬栄していきます。
なぜわかるか?それは、本ブログ管理人の会社がそうだったからです。実体験から本記事を書いている感じですね。
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このような会社になってしまうと、面白いことに面倒ごとの押し付け合いが始まるのです。
だって、いくら面倒ごとを解決しようが、頑張って成果をあげようが給料にもボーナスにもさして影響はなく、ただ苦労しただけという結果が残るわけです。
それで何もやっていないで無難に毎日の仕事をこなして定時に帰る人と同じ給料あるいは、それ以下でモチベーションが上がるでしょうか?
自分で新しいことをしよう!と提案をすれば、
「じゃあ、お前がやってみろ。失敗したら責任はどうとるつもりだ?」
面倒ごとが起こり、改善提案をすれば、
「それじゃあ、発案者のお前が先頭に立って解決しろ」
と意見を言った人に責任を押し付けるのですから、誰も発案なんてしなくなるのは当然のことですね。
つまり、できる人ほど苦労を抱えて損だけをするというのが従業員を大事にしない会社の本質といっても過言ではありません。
そりゃあ、無難に給料通りの仕事しかしなくなりますわね。
ですので、新人特有の、
「なんでもやります!頑張ります!」
ということを最初から本気の全力全開でやろうとすると、厄介事を押し付けられて自分は残業、同僚は定時帰りなんていう事態になってしまうかもしれません。
実際、多くの会社で出来る人に仕事が集中したり、やる気のある人だけが厄介事を抱えていたりというのはよく見るパターンです。
それが評価に繋がるかは、結局は会社が評価するかしないかでしかありません。
こういったことからも、能ある鷹は爪を隠すということわざがありますが、最初は適度に新人らしく振る舞い、会社がちゃんと自分の仕事を評価してくれるかを見極めてから本気を出すくらいが実はちょうどいいのです。
もちろん、それでも自分は頑張りたい!という人もいるでしょうし、評価されなくても自分の勉強になるからやる!という損得勘定の無い人もいるでしょうから一概には言えないのは確かです。
しかし、やはりお金を稼ぐ為に仕事をしていて、その先に生活もあるのですからキチンと評価をされたいもの。
そう少しでも考え、もしそういう会社に入社をしてしまったら転職もまたひとつの選択肢であることを検討のひとつにあげるといいのかなと思います。
まとめ
さて、仕事は最初は本気を出すな!ということでまとめてみました。
管理人も若い頃に何社か転職をしてきましたが、やはり従業員を大事にしないような会社は大抵こういったパターンで従業員は給料分だけ働けばいい、と無難な働きしかせずに活気もまったくありません。
そんな会社に入ってしまった新人は不幸で、結局色々とやる気のある時代に押し付けられて潰れていき、他の人と同じように無難な仕事しかしないか辞めていきます。
そりゃあ、やるだけ労力の無駄で損するのであればやらないに越したことはないですよね。
ですので、会社を見極めて正当に評価してくれるとわかるまでは能ある鷹のごとく、爪を隠したままの方がいいのかもしれません。
本ブログが知識の手助けになるのでしたら幸いです。