おめでたい祝い日はなぜ赤飯?鯛の尾頭?その由来と意味とは?

お祝い事には赤飯を炊こう!鯛の尾頭つきだ!

よくいわれる祝い事の定番で、鯛の尾頭はともかくちょっとしたお祝いに赤飯がでてくることはよくあるかと思います。

さて、そもそもどうしてお赤飯なのでしょうか?鯛の尾頭つきなのでしょうか?

今回は雑学知識として、そのふたつの由来と理由について解説していこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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祝い事に赤飯というのはなぜ?

赤飯

お赤飯というのは、そのまま文字通り赤い色をしたご飯のことです。

一般的には、

  • セキハン
  • アカマンマ
  • オコマンマ

と呼ばれることが多いでしょう。

作り方も、もち米に小豆とその煮汁を混ぜて蒸すことで作ることができますが、かつては本当に『赤米(あかまい)』と呼ばれる赤いお米を作っていて、色もそのまま赤でした。

そもそもこの『赤米』というのが何なのかというと、日本が稲作を始めた頃に栽培していた非常に原始的な米の品種で東南アジア原産のものです。

 

古代米ともいわれ、 これを炊くと薄っすら綺麗なピンク色になります。お料理店でも出しているところがありますし、このようにAmazon等でも販売しているので気になったら食べてみてはいかがでしょうか。

現在普通に販売されているお米と比べて、どう頑張っても収穫量が半分程度にしかならず栽培している農家も少なくなっているようです。

ちなみに、各種のポリフェノールやビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれていて健康にいいお米なのは間違いありません。

……と、少し横に話がずれてしまいましたが、このように極めて古い品種の為、遠い先祖をまつって祝う日にはこの赤米を炊いて、先祖の霊に供えるという習わしがあったのです。

が、いまではあまりご存じないという人も多いように、栽培量が少なくなってしまった為に赤米の代わりに小豆で色をつけて赤いご飯を作って供えるようになりました

つまり、元々は赤米を食べていた古いご先祖様への供養の為だったというわけですね。で、代用としてお赤飯になったというわけです。

それが転じて、祝いの席でも出されるようになり、めでたい特別な日にはお赤飯を炊くという風習に変わっていったのです。

まあ、いまではご先祖様に……というのは、ほとんど忘れ去られて特別な祝いの日に炊くご飯というのが一般的になってしまいましたけどね。これも時代の流れというものかもしれません。

ちなみに、江戸時代の頃には祝い事は赤飯でしたが、葬礼のときには白い強飯(こわめし)を用いていたとのこと。

 

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祝い事に鯛の尾頭つきというのはなぜ?

さて、お赤飯という祝い事の定番と双璧をなすお祝い事の際に言われている定番といえば『鯛の尾頭つき』ですよね。

パッと思いつくのは、

めで『タイ』!

縁起をかつぐ名前というのが誰しもあげるところでしょう。

外国人も、クリスマスのヒイラギの英名のホーリーと聖のホーリーをかけあわせるなど、縁起をかついでイベントに組み込みますが、日本人ほど何でもかんでも生活習慣の多くを縁起に結び付ける民族はいないかもしれません。

 

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その代表となるのが、お正月のおせち料理などではないかと思います。

 

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このように、お祝い料理のすべてに何らかの意味をもたせ、語呂合わせの料理を用意しておめでたさを強調するのです。

まあ、これはこれで商売文句だったりして、愉しんで作っていたのかもしれませんね。いまでも何かあればすぐに商品化するあたり、日本人の民族性といえなくもないのかもしれません。

さて、いくらなんでも「めでタイ」というだけではお祝い料理の筆頭にはなりえません。他にも理由はあるものです。

名前もそうですが、鯛はそもそも味もよく、姿形や色合いもまたお祝い料理に適しているとされてきました。

というのも、ピンと張った頭や尾のいきのよさ。体の赤色はまさに祝福の色です。お赤飯と同じですね。

こういったことから、鯛は食卓に出る魚の王様としてお祝い事に出される魚の定番という立場を確立していったのです。

しかし、尾と頭つきである意味はあるのでしょうか?実は、しっかりとあります。

なぜなら、切ったり欠けたりしているものは縁起が悪いとされているからです。

つまり、頭から尾まで完全で欠けていないというのは『すべてそろっている』という縁起をかついだものとなります。

恵方巻だって切らずに食べなさいといわれますよね、アレも同じ縁起をかついだものなのです。

ちゃんとすべてに意味をもたせているものですね。

 

鯛繋がりの名前のお店です



 

 

まとめ

さて、おめでたい席になぜ赤飯や鯛の尾頭つき?ということでまとめてみました。

祝い事にはなんとなく、赤飯!鯛の尾頭つき!といわれますが、理由や由来は何となく当たり前に浸透してしまってあんまり調べようとはしませんよね。

よくよく知ってみると、このように由来や理由があったりもするものです。

まあ、鯛に関しては完全に語呂合わせばかりですが……。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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