pH(ペーハー)って何?アルカリ性や酸性ってどう違うか中学生レベルで説明

小学生・中学生くらいで『酸』や『アルカリ』について勉強をするかと思います。

そしてpH値(ぺーはーち)についてもおそらく習っているとは思いますが、結局のところ学生時代は「こんなの使うのか?」と思っていたかもしれません。

しかし、大人になると生活上でも仕事上でも意外と使うのがこのPHではないでしょうか?

今回は、そんなpH値や酸性とアルカリ性について中学生レベルで簡単に解説をしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

pH(ぺーはー)とはなに?

コップに水

さて、大人の人はかつての理科の授業でリトマス紙を使ってアルカリ性か酸性かを色の変化で判断する実験をしたかと思います。

 

 

こんな感じの実験道具ですね。

それと同時にH(ペーハー)というものについても、少なくても単語については勉強をしてきた人は多いのではないでしょうか?

しかしまあ、大人になって使うかわからない上に学生時代は遊ぶこと、覚えること、打ち込むことなどがいっぱいあって何年も触れていないと授業の内容なんてろくに覚えていないという人が大半でしょう。

ですがかつて勉強したことが大人になって、ひょんなことから仕事で必要な知識になったり、生活でもふと何かで見かけて使うことになるということはあるのかと思います。

そう、食事や調味料、医療や掃除などといった様々なところで使われるのがこのpH値(ぺーはーち)というものです。

前置きが長くなりましたが、pHとは水溶液の酸性・アルカリ性の強さを表す尺度のことをいいます。

そしてその数字は、0~14の数値で表されており、ちょうど中間にあたるpH7が中性となります。

ここから数字が小さくなれば、酸性で大きいとアルカリ性です。

 

ザックリとですが、視覚的に表すのであればこんな感じでしょう。

7を中間として、中性。そこから数字が遠ざかるとそれだけアルカリ性と酸性が強いことを意味しています。

このpHは、水溶液中の水素イオン濃度を使ってアルカリ性と酸性の度合いを表しています。

ちなみに、pHの『H』はその名の通り、水素の元素記号です。

なお、これを考案したのはデンマークの生化学者だったセーレン・セーレンセン(1868~1939年)です。

 

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pHは身の回りの生活に密接に関係がある!

大都市の風景

 さて、実はこのpH値ですが普段の生活では意識しないとなかなか出てこないところでしょうが、世の中の身の回りの水分を含んだものすべてがこの中性・アルカリ性・酸性に分類されます。

そして、普段何気なくやっている料理、嫌だなと感じる雨、人体の血液までもがその対象となり、ただ聴かないだけでアルカリ性や酸性といったものは必ずあるものです。

特に掃除にいたっては、このpHを知っておくことでこびりついた汚れを落としたりと綺麗にする為の非常の効果的な薬液の使い方ができるようになります。

何気なく適当に掃除用の薬液を買っているだけだとしたら、少し知識として持っておくとまったく違ってきます。

 

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掃除用具

 

では、先ほどの画像を使って、身近なものでpH値を書き込んでみましょう。

 

こんなところでしょうか。基本的に人体に流れている血液は中性に近く、7.3~7.4くらいです。

これが酸性に傾くと病気になりやすくなると言われています。

これを見るとわかる通り、胃液もまたかなりの強酸であることがわかるかと思います。普段は胃の粘膜が胃を溶かさないように防御しているのですが、ただでさえこれだけ強いのに、ストレスなどで粘膜が薄くなってしまうと簡単に胃に穴が開いてしまいます。

ですので、極力ストレスは溜めないように生活したいものですね。

なお、先ほど掃除用の薬液の話をしましたが、基本的に食事など一般的な生活で出てくる汚れは酸性になりこびりつきます。それとは逆で人間からでる排出物などはアルカリ性となっています。

掃除の際は逆の性質の薬液をかけて汚れを溶かすことで、簡単に拭き取りやすくなるから綺麗になるのです。

この辺りは、知識として覚えておくと非常に役立つので覚えておきましょう。

 

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アルカリ性とは?酸性とは?簡単に解説

水道の蛇口

それでは最後に、アルカリ性と酸性について簡単にですがご説明をしましょう。

まあ、何となくどちらも文字通り『度』が過ぎれば人体に多大な影響のあるものであることはわかるかと思います。

よく物語などで表現されるのは『硫酸をかぶったら皮膚が溶けおちて大やけどのようになった』といったことでしょうか。

とはいっても、元素記号などを用いた化学反応の仕方を説明しても「なんのこっちゃ?」となるかもしれませんので、本記事ではザックリとこんな性質をもっているという参考程度に表そうと思います。

 

・アルカリ

水に溶かすと、電離して水酸化物イオン(OH⁻)を生じる物質がアルカリです。

性質としては下記のようなものとなります。

  • 赤色のリトマス紙を青色に変える
  • タンパク質を溶かす性質があるので、水溶液に触れると皮膚のタンパク質が溶け、ぬるぬるする。
  • 酸性の汚れにかけると中和して拭き取りやすくなる

 

・酸

水に溶かすと、電離して水素イオンを生じる物質が酸です。

性質としては下記のようなものとなります。

  • 青色のリトマス紙を赤色に変える
  • 亜鉛や鉄・マグネシウム・アルミニウムなどの金属と反応して、気体の水素を発生する。
  • 舐めると酸っぱく感じる
  • 殺菌力がある
  • アルカリ性の汚れにかけると中和して拭き取りやすくなる

 

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まとめ

さて、pHについてまとめてみました。

このあたりは学生時代に習うとはいえ、大人になるとなかなか覚えていないものですよね。

ですが知っておくと、普段の生活でも何かと便利だったりするのがこのアルカリ性と酸性を表すpH値です。

学生時代の勉強は意味がないという人もいますが、確かに漫然と暮らしているだけなら意味はないですがあらゆるところにこういった知識は使われているので、知っていることで効果的に使えることもあるかと思います。

本記事が誰かの参考になれば幸いです。

 

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