子供から大人まで、嫌いという人はなかなか珍しいと思えるほどに、国民食として愛されて食べられているカレーという料理。
種類も豊富ですが、定番といえばやはりゴロゴロと具が入ったカレーではないでしょうか。
今回取り上げるのはそのカレーの具材である『じゃがいも』ですが、はたしてなぜじゃがいもなのでしょうか?
中にはじゃがいもが嫌いという人もいるでしょうが、そういう人にとっては余計になぜ入っているの?と思うかもしれませんね。
では、カレーにじゃがいもを入れる理由と意味を解説していこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
今や国民食といって差し支えないであろうカレー。おそらくカレーが嫌い!という人は滅多にいない希少な存在だとは思います。しかし、このカレーですが案外カロリーが高いもので太るとよくいわれており、普通の食べ方ではダイエットの敵になりかねてし[…]
最初はカレーにじゃがいもは入っていなかった?
お菓子や料理などでよく使われ、じゃがいも料理が好きという人が結構多い反面、少数ながらもじゃがいもが苦手・嫌いという人もいるかと思います。
そういう人にとって、カレーにじゃがいもが入っていた時には、
「なぜカレーにじゃがいも何て入っているんだろう」
と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
カレーの具材の定番といえば、
- お肉
- 人参
- 玉ねぎ
- じゃがいも
が王道で、あとは好みでトッピングを変えるか、完全に溶かしたカレーにするなどバリエーションはさまざまです。
逆に、カレーはゴロゴロと具材が入っていないと物足りないという人もいるのではないかと思います。
中には、貧乏カレーとして水にカレー粉を溶かしただけでご飯を食べるというなかなかの猛者も存在しますので、人それぞれですね。
さて、ご存じの通りカレーはインドを故郷として伝わってきた料理です。
それが、18~19世紀の頃。明治の初めですね。
とはいっても、今のようにテレビやインターネットもない情報メディアが乏しい時代ですので、庶民に普及をしたのは明治二十年代の後半です。
さらにいえば、普及したとはいえ浸透はしていなかったといえるでしょう。なぜなら、日本人の味覚に合わなかったから。
要は、大して味のよさもわからないのに一食数万円するようなお洒落な高級フランス料理を食べに行くようなファッション感覚だったのです。
そもそも、いまでは定番の玉ねぎではなく『日本ネギ』が入っていたので、本場のインドのカレーに日本ネギといった想像しても何か食べたいと思うような味にならない気がしますよね。
それもそのはず、玉ねぎはまだ明治時代には渡来したばかりで普及していたわけではないのです。
ジャガイモもまた、その頃は量産体制に入ったばかりでカレーに入れるなんてことは当時は想像すらされなかったことでしょう。
さて、どんな味だったのでしょうね。当時日本に入ってきた本場のインドカレーとはいってもいまとはまた、味も違うでしょうしさらに日本ネギ入り。
少なくても日本人の舌に合わなかったのは確かです。
実際、日本人の好みの味に仕上がったのはジャガイモや玉ねぎが普及してカレーにも入れられるようになり、海軍が揺れにも耐えられるようにトロミをつけたあとではないかと思われます。
カレーライスにじゃがいもを入れる意味と理由
さて、そんなこんなでいまの日本人が好んで食べる定番のカレーに徐々に変わっていったわけなのですが、カレーにじゃがいもが入る意味と理由について解説をしていきましょう。
そもそも、カレーは辛いものです。
まあ、もちろん甘口・中辛・辛・激辛などは本人の好みで選べますが、一般的には甘い料理には分類されませんし、その辛味がご飯を進ませる食欲となっているのは間違いありません。
しかし、人間の味覚って個人差があって、たとえばココ壱番屋の10辛を平気て食べられる人もいれば、中辛でもダメという人もいます。
当然ですが、カレーのルーだけを口に含んだら辛めに感じることもあるでしょう。ですので、最初はご飯と混ぜることで中和させるのが一般的な食べ方ではないかと思います。
しかし、さらに辛いと思った時にどうするのか?
大抵の人は水を飲むという人がほとんどなのではないでしょうか。
確かに、それが普通でいて当たり前に思うことです。
が、実はじゃがいもをスプーンでつぶすことでさらに辛さが緩和されるというのをご存じの人は少ないのではないでしょうか。
多くの場合、じゃがいもをゴロッとした形のまま食べてしまいますが、本来は辛かった時につぶしてカレーに混ぜて辛さを緩和させて食べるというのがじゃがいもの本来のカレーに入っている理由なのです。
確かに、今ではつぶしにくいジャガイモが入っていることが多いのでそういう想像はつきにくいでしょうし、本来の目的なんてすでに忘れられてしまってはいますが、元々はそういった意味合いで定番の具材の仲間になりました。
すでにいまでは本来の意味は忘れ去られてしまっていますが、その名残でジャガイモは具材として形が残っていた方がいいと、カレーの中でその存在感を発揮させているのです。
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まとめ
さて、カレーにじゃがいもが入っている意味ということでまとめてみました。
おそらく、じゃがいもをつぶして辛さを緩和させるなんていうことを知っている人は少ないのではないでしょうか。
食べ方、辛さの好みは人それぞれですし、中にはカレーのジャガイモが嫌いという人もいるでしょう。
しかし、このように何らかの意味や理由があるものもありますし、美味しい野菜を入れたら味が全然違うということもあるかと思います。
覚えておいて役に立つかはわかりませんが、雑学のひとつとはなるかと思います。
本記事が参考になれば幸いです。