時差とはどういうもの?なぜ必要?時間の計算による求め方を簡単に解説

海外旅行にいくとその国の標準時間に時計を調整するのが当たり前ですよね。

この『時差』というもの、何となくそういうものだと考えていて、特別どういうものでなぜこんな時差があるのかを詳しく説明ができない人もいるのではないでしょうか?

今回は、この時差についての簡単な解説と時差の計算方法についてを解説していこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

時差とは?なんで必要なの?

世界地図

かつては、海外旅行なんてお金持ちがすることだという時代がありましたが、バブル期くらいから日本人はあちこちの国に気軽に進出するようになり、庶民でも手軽に行けるようになりました。

外国に行き、まずすることといえば時計の修正です。だって、日本ではまだ朝の時間だというのに現地についたらすでに夕方の時間で、時計を見たら17時だったとき、自分の時計がそのままでは現地では時間の勘違いの元になって困りますよね。

要は、日本と離れた海外に行くと日本では朝だったのが昼だったり、夜だったと時間差があることから時差(じさ)と呼ばれているんです。

ちなみに携帯電話の時計アプリなど位置情報を得て随時更新して時刻を表示するものに関しては、自動的に更新するようになっています。

さて、日本人と同じように海外の人も朝は朝、夜は夜の時間帯で時計を合わせて生きているわけですが、どうしてこのような時差がでてしまうのでしょうか?

それは、地球の丸さにあります。

地球という巨大な球体は自転をしており、場所によって太陽の光が当たる時刻が異なります。

となると、太陽に対して光があたる面が昼、あたらない反対側が夜ということになり、時間が経つとゆっくりと地球儀を回すように太陽があたる面が移動して昼だった場所が夜に、夜だった場所が朝から昼に移り変わっていきますよね。

ということは住む国や地域によって太陽のあたる明るい時間帯が違ってくるので、片や太陽の出始めた朝の6時でも、もう片方はまだ真っ暗な夜の2時ということも当然にありえるということです。

こういうことから、世界各国は自国独自の時刻(標準時)を設定してもっています。

そこまで大きくない国であれば、端から端まで移動したとしてもそう日のあたる時間に大差がないので、一か国に一つ標準時を設定しているのが通常となります。

しかし、ロシアやアメリカ合衆国など広い国土をもつ国はさすがに看過できないくらいに差ができてしまうので、いくつか標準時が設定されている国もあります。

 

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時差はどうやって計算するの?求め方は?

地球の経度

それでは、この時差はどのような基準で計算がされているのでしょうか?

皆さんの一日は24時間ですよね。もしこの一日の時間帯で生きていない人がいたら別の星の人間ということになってしまいます。

まあ、そんな軽口はさておいて、つまり地球が一回転をするのに24時間かかるということです。

察しのいい方はすでにお気付きかと思いますが、地球は球体なので360°あり、それを24時間で割るとどうなるでしょうか?

360(一回転)÷24(一日の時間)= 15

という計算式が成り立ちます。

するとわかるのは、一時間で15°移動するという単純な計算が出てくるわけです。

つまり、経度(詳しい説明を省いて簡単にいえば世界地図上の縦線のこと)が15°ずれると1時間分だけ時差があるということです。

あらゆる国でこの経度を利用して自国の標準時を設けているのですが、日本は兵庫県明石市の上をちょうど東経135°の線が通っているので、そこの時刻を日本での標準時として設定しています。

なお、地図を広げた際に経度180°の太平洋上に『日付変更線』というものがあり、そこから左側が東経。右側を西経と呼びます。

そしてちょうどイギリスのロンドンの位置にある経度0°の『本初子午線』というあまり聴きおぼえのない線の右側が東経、左側が西経となるのです。

 

 

ここまでのことを世界地図を利用してザックリと線を引っ張ったり、文字を入れてみるとこんな感じですかね。

東経で180°で西経で180°の計360°の計算となり、これが15°進むか戻るだけで1時間のズレが出るということですね。

なお、日付変更線を超えると、時間だけではなく日付を一日進めたり、戻したりすることで世界中の旅行者が日付を間違えることのないようバランスを取っているのです。

 

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時差の簡単な求め方はどうするの?

疑問女性

さて、この時差について15°経度が違うと1時間違うということくらいはわかったかと思います。

次は時差を簡単に計算で求めるにはどうするかを、このついでに解説してしまいましょう。

といっても、一度理解さえしてしまえば単純な小学生の計算です。

経度差÷15 =時差(時間)

の構図です。

もう一度先の地図を持ってきましょう。

 

 

ちょうど本初子午線のあたりがイギリスのロンドンという話をしましたが、ここは東経も西経も0°に位置します。そして、日本は135°の兵庫県明石市の位置を標準時刻としています。

となると、

(135°(日本)― 0°(ロンドン) )÷ 15 =9(時間)

とうことで、日本とイギリス間では9時間の時差があると計算されます。

この時差の計算は東経の0°~180°内であれば有効な範囲であり、地図を見ていただければわかるようにアメリカ大陸以外はほぼすべての地域が対象となっている為、アメリカを除いた東に向かうのであれば、この単純な公式にあてはめればいいだけです。

一方で、引っ掛けとなるのが東経範囲内と西経範囲内での時差の求め方です。

日本を主軸と見るのなら、日本からアメリカに行く場合、どれくらいの時差があるの?という場合ですね。ちなみに、上記の東経範囲内での計算でやってしまうとおかしくなってしまうので注意です。

たとえば、日本が東経135°でアメリカのニューヨークが西経75°です。となると、

(135°(日本) + 75°(ニューヨーク) ÷ 15 = 14(時間)

といった感じに東経範囲内では引き算だったものを、足し算にすれば簡単に計算が可能です。

ニューヨークまで14時間差と考えると、丸半日違うのでかなり違ってきますね。

ニューヨークに行って戻ってきた人がサイクルを崩して不眠や眠気に襲われる時差ぼけになってしまうのも納得するところでしょう。

ちなみに、太陽は東から昇るように地球は左回りに回転をしていて、一日の日付は本初子午線をスタートに東側の方が西側よりも遅い時間帯となります。

日本からすればロンドンは9時間後の時刻。ニューヨークは14時間前の時刻となりますので、もし今後は英語を勉強して海外に行ってみたい!と思うのであれば、この辺りのことは覚えておくといいかと思います。

 

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まとめ

さて、時差についてまとめてみました。

おそらくぼんやりと、時間差があるんだな程度にしかわかっていないという人の方が大半かと思います。

ですが、海外に行くにあたっては日付変更線や時差などはある程度ちゃんと知っておかなければならない知識でもあるかと思いますので、ちゃんと覚えておいた方がいいかもしれませんね。

本記事が誰かの参考になれば幸いです。

 

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