昨今、よくある会社のパワーハラスメント。
実は、以前から個人的にも連絡を取っていた同僚が被害にあいまして、出勤をしてこれなくなってしまいました。
精神をはっきりと病ませるパワハラ被害、あくまで聞いた限りですが意外と語られないパワハラ上司のもとでの職場の冷たさも合わせてお伝えしていければと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。
パワハラ被害発生!まずは状況から
さて、以前から下記の記事にて会社の一方的な不利益変更で労働基準監督署を訴えたという記事を書きました。
※2020年10月末時点未解決
よくまあ、経営者とトラブルになると「労基に訴えてやる!」という声を聴きます。それがまさか、自分がそういうことをするとは思いませんでした。というか、通勤交通費の不当な減額が原因です。ありえない。というわけで、今回は労働基準監督[…]
こちらは、管理人が孤軍奮闘しているものなのですが、また別件にて別営業所でパワハラ被害が出てしまいました。
……どうしようもなく人間の質が低いな、この糞会社。
と思いますよね、とは言っていられません。被害者は管理人と同年代のよく連絡を取り合っている女性です。
状況から説明すると被害者の彼女、まだ入社して2ヶ月程度。引継ぎも2週間しかしておらず、ほとんど右も左もわからない状態です。
そして先輩の男女従業員がおり、彼女のやっている本来の作業についてぼんやりとわかる程度で詳しくはありません。
なので、管理人が別の場所での所属ではありますが彼女にわからないときに電話で教える立場となったのでした。
で、今回の元凶である加害者は50代後半の営業所長(ハゲ)というまあ、少人数の事務所で起こったことです。
そもそもこのハゲ……もとい、営業所長は過去に女性に抱きついた、プライベートを根ほり葉ほり聞くなどのセクハラ行為や、嫌がらせのようなパワハラを繰り返している前科があるんです。
何度も注意され、上ももうやらないだろうと思っていた……らしいですね。
これがパワハラが発生した営業所の構図となります。
パワハラのある職場は従業員も冷たい!
ということで、あくまでこちらから彼女を通して聞いている話です。
まあ、従業員に対していきなり不利益変更をしかけてくるような会社ですので色々とトップからして人間の質に問題が多すぎる会社なのですが、こうしてパワハラする人間を残して、しかも所長をやらせるような会社です。
さらには、たった4人しかいない閉鎖的環境。……お察しですよね。
表に出ないだけで、パワハラは続いていたのです。
そもそも、この所長って全社でパワハラやセクハラ行為をしていたのでこの営業所に封じられていたといっても過言ではありません。
だから、他の営業所からも毛嫌いされており、最初から誰も関わろうとしてきません。
つまり、まさにこの営業所だけ陸の孤島ということですね。
だからこの環境は言ってみれば、ホラー映画で閉じ込められた生贄が次々に誰からの助けもなく餌食となっていくような、そんな情景を思い浮かべていただければ間違いないでしょう。
さて、まずはこの営業所長の普段の所業をここであげていきます。
- 軽度なミスでも叱責1~2時間
- 外の営業所には、いいように嘘をつき塗り固める
- 知らないことをいわれると「私には関係ない」と逃げる
- 他人のプライベートに立ち入る話を当たり前のようにする
- 休むと一日に何度も休んでいる間に電話をしてくる。翌日叱責
- 過去の栄光(かつて一流会社にいたなど)にいつまでもこだわる
- 自分上げ、他人下げ
- 手柄は自分のもので、ミスは部下のもので叱責
- 全てにおいて自分は完璧だと思っている
などなど、例を上げたらまだまだ出てくるのでここまでにしておきましょう。
要は、パワハラやストーカーといった異常者の性格そのままの人物であると想像していただければ、まあ大体そんな感じにあてはまる人物でしょう。
少人数のうえにそんな環境ですので、目をキラキラさせて期待と共に入社した人間は最初の半月でストレスが溜まり、一ヶ月で目が死に始めて、毎日涙を流し、三か月もすれば半分洗脳されたように濁った目となってしまいます。
「要するに、体のいい奴隷が欲しいんですよ、あの人は」
というのが辞めていった人のセリフです。
ですので、新参者はどんなに所長宛に反抗してもさらに苛烈な叱責が続き、いつしか諦めて反抗しなくなります。
そして自分に被害が及ばないよう、この営業所の従業員は相手のミスをフォローするのではなく告げ口をしあう相互監視のような状況になっていたようです。
つまり、今回のパワハラのある職場はかなりいびつな状態になり、事務所の中ではチクリあい、外からは所長が嫌われて関わりたくないと塩対応という非常に冷たい従業員対応をされてしまっている環境になってしまっていたのです。
管理人もまた、今回の被害女性から聞いてこの状況を初めて知りましたが、明らかに周囲に味方がいない状況で引継ぎもろくになく、周囲も冷たい対応に精神的にやられ管理人にSOSを送ってきたのでした。
聞けばこんな環境なので、人間ってひとりの人間のおかげでこんなに周囲が他人に冷たくなれるものだと恐怖を感じました。
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かつて上記記事の親族経営の会社に勤めていたときも似たような状態だったことを思い出し、ろくでもないパワハラ人間が上に立つと、自分を守る為に他人に冷たくなる人間が多くなってしまうんだなと感じました。
パワハラは被害者しだいで精神力がもたない!
さて、ここまでの状況のことを普段から被害女性に相談を受けていた管理人。
ことは他営業所のことなので、手は基本的に出せません。なのでせめてものガス抜きになればと、毎日軽い愚痴と共に「ガキみたいにバカじゃね?」といって話を聞いていたある日。
事態を揺るがすようなできごとが!
話はちょっと変わりますが、人為的ミスっていうのは入社したて、ベテラン関わりなく大なり小なりあるものです。
基本的に見直しの段階、あるいは出荷前に気付いて修正できればただのケアレスミスであり、客先に迷惑はかかりません。
さらにいえば、客先に迷惑をかけてしまってもちゃんとしたフォローや対応をすればリカバリーできるものです。
この日、彼女から泣きながら連絡があり「〇にたい」とまで言い始めてしまいました。聞けば、いままでの小さなミスを上げ連ねて社長や役職者連中に言いふらしまくったうえ、社労士を出して反省文のようなものを書かせるとのこと。
「……はあ?」
「はあっ?」
本当にありえないことです。入社二か月の人間にすることではないですし、言いふらしまくることでもなく、さらに止めるべき立場の社長や役員である総務の部長や社労士がこぞってパワハラする人間の味方をして、弱い立場の人間に反省文を書かせようとしているのです。
ただのパワハラ問題が、確実に会社ぐるみのいじめの構図へと変化してしまいました。
普段から蓄積してきたものもあるのに、入社二か月でしかも女性一人を相手にこれはキツイ!
昨日までパワハラストレスを抱えながらも元気だった人間が、翌日には〇にたいという以上、相当な精神ダメージが与えられたに違いありません。さらに周囲は敵で会社も敵。彼女にとって八方ふさがりの状態です。
気の強い人間を泣きじゃくるようにさせるほど、パワハラというのは人の精神力を破壊してもたなくさせる力があることを感じました。
被害者の為にも早期解決が必須!
ところで管理人は、先にお伝えしたように労働基準監督署に訴えて『助言・指導制度』もこの会社に使っています。
もはやこの糞会社にも未練はなく、上の連中のクズいやり方にすでに愛想がつきており、このパワハラの件を彼女から話を聞いて心が冷え冷えとなりました。
前回、会社からの不利益変更に対して「新しい雇用契約書に合意しなければ10/16以降自己都合退職になる」と言われて3度目の労働基準監督署訪問をしてきました。それは前回の記事を見ていただければと思いますが、このたび10/16を迎えてまた[…]
一応、他ルートから従業員代表に連絡はいっていますが、このパワハラ野郎は根回しだけは周到にしていて、ちょっと従業員代表だけでは弱い。しかも、社長や総務部長も絡んでいる会社ぐるみです。
となると信頼できる上の方の人間を動かすしかない。しかし、うちの所長に話をして対応して貰ったのではいちいちタイムラグがあってどうしようもない。ちょっと信用という面でも微妙。
ということで、大やけにもできないので唯一信頼できる営業部長に事情のメールを管理人が全て責任をもつと添えて直接入れることに。
「事情はわかった。ヒヤリングをする」
と要約すると返ってきたので、後は事態が動くことを祈ります。
しかし、パワハラ所長からタガが外れたように彼女に追撃がされていきます。
- 会社ではミスをチクチクと言い続ける
- 休むとまさかの家族に電話までする
完全な異常行動に発展し、完全に彼女はまいってしまいこのままでは本当に手遅れになりかねません。
何らかの形で早期に解決をしなければ、翌日本当に〇んでしまうかもしれない。
となると、いますぐにとれる手段はひとつです。夜この営業部長に直接連絡をし、彼女から事情を話させる!
理性も直感もそれをしろと訴えており、彼女に
「これから営業部長に連絡して渡りをとるからその後に電話して」
と説得をして管理人が責任をもって電話します。
すると、ちょうど従業員代表とこの件について話をしているところでした。
まさに最高のタイミング!!
事情を話す時に聴いたのですが、すでにヒヤリングは開始してくれていたようで行動が早い!
……が、連絡した相手はパワハラ部長の下にいた人間。まあ、都合のいいこと言いますよね。内容からも『敵』にヒヤリングをしていたみたいです。
しかし、今回の管理人の役目は渡りで本人から事情を直接説明させること。
最初こそどこの言葉を信用したらいいのかいぶかしげでしたが、会話をすること10分。
「なら、聞いたるわ」
とのこと。うまく説得と渡りは完了し、早速彼女に連絡。
そして、一時間にも及ぶこれまであったことの話をしたらしく営業部長より謝罪。翌日以降の出社はひとまずしなくていいという話となったのです。
これに安心したのか、少しだけホッとしていた……のに、パワハラ野郎から翌日連絡があるという事態に。
「本日休みの連絡をいただいていません。連絡をください」
という感じです。当たり前ですが、せっかくパワハラから逃げられたと思ったところでこれは血の気が一気にひきますよね。
正直、ホラーです。
営業部長は言ってくれていない?裏切られた?と疑心暗鬼にもなります。
しかし、管理人に連絡をくれたのは幸い。すぐに営業部長に確認すると、
「ちゃんと連絡はしているし、彼女に連絡はするなと伝えています」
とのことです。
その後、営業部長からパワハラ所長に物凄い怒鳴りがあったそうで、しかも朝から社長室に乗り込んでくれたみたいで、とりあえず一定の解決は迎えられそうにはなりました。
もちろん、精神的ダメージは大きいですし、癒えたら会社に対して訴訟をするでしょう。
でもこの日、この夜に連絡しなかったら翌日どうなっていたかわからない状態でしたので、被害者の為にもパワハラ問題は早期解決が必要であることを直面して感じました。
パワハラ問題の結論
とにかく、今回の件を通じて確信したことがあります。
パワーハラスメントをする人間は、繰り返すということです。
過去に何度も問題がおきて、何度も注意をされている人間ですのであの手この手を使って表沙汰にならないようにパワハラを繰り返していきます。
今回の被害者の彼女と営業部長が話したときに、
「聞いていた話と違う!」
となったようです。どのような話をしていたのかはわかりませんが、確実に言えることは加害者が対外的に都合のいい嘘をついていたということに他ならないでしょう。
意外と世の中、被害を訴えられる人間というものは少ないものです。
そして『営業所』という閉鎖されたような空間で、被害者が外に味方を作ることはなかなか難しいことです。
もちろん、仮に味方を作ったとしても適切に会社を敵に回す覚悟で責任をもって動いてくれる人がどれだけいるでしょうか。
これが、今回感じたパワーハラスメント問題の解決の難しいところではないかと考えます。
しかし、今回の『彼女』も言い返せるくらい明るく強く、いままで多くの苦労を乗り越えてきたような人だったのに、このパワハラが原因で被害者は確実に精神を病んでいき自分ではどうしようもなくなってしまう状態になってしまいました。
それまでは「〇にたい」なんて考えたこともない人だっただけに、精神を病むことの危険性が管理人は今回の件でよくわかりました。
- たまたま、彼女が管理人と連絡を取るようになり
- たまたま、彼女がSOSを訴え
- たまたま、管理人が事態の深刻さを察して即動き
- たまたま、営業部長と従業員代表が揃った場に連絡を入れた
- たまたま、意をくんだ営業部長が翌日動いてくれた
この『たまたま』のどれかが欠けていたら、事態はより深刻になっていたでしょう。
ここまで読んでいただいた方であればおわかりになるでしょうが、パワハラ問題は被害者がいる以上は悠長にしている時間なんてないんです。
そして、自分に被害が及ぶ可能性を考えて見て見ぬふり、自分を守る為に他人を売る人、冷たく突き放す人というのが意外と多いものだと思いました。
責任感の強い辞めたくても辞められない人が標的にされるケースが多々あります。今回のケースからも、社会人が自殺してしまう人が多い原因がどことなくわかった気がします。
会社はまず守ってくれません。だから、そういうときは最悪の状態の手遅れになる前に退職代行を使ってでもパワハラ加害者から逃げる。それが必要です!
まとめ
さて、今回は会社でおこったパワハラ問題についてまとめてみました。
まあ自分の会社を労基に訴えていることも含めて少し抱え込み過ぎている気はしますが、こんなくだらないパワハラ人間のせいで命が失われなくて本当によかったです。
被害者は本当に辛いと考えるようになってしまうようですので、このような被害が一件でも減ることを祈り体験談として書かせていただきました。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。