11月に入り、寒さがいよいよ厳しくなってきた頃、どこからともかく「い~しや~きいも、お芋!」と陽気な放送と共にゆっくりとボイラーを積んだトラックが回ってきます。
そして、いつの間にか見かけなくなったなと思う頃にはすでに春も近づいている頃合いですね。
さて、この焼き芋屋って儲かるのでしょうか?興味があるからこそ、本記事を開いていただいてくれたのではないかと思います。
それでは焼き芋屋さんはどれくらいの収入となりえるのか、お話していきましょう。
本記事が参考になれば幸いです。
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焼き芋は予想以上に稼げる!
さて、結論から申し上げましょう。焼き芋屋の平均月収は……、
40万円
です。
さて、これが高いか安いかは人によるでしょうが、一般的にはそれなりの高級ではないでしょうか?
とはいえ、ライバルとかち合わない状況、土地柄、人の住んでいる数、場所などちゃんと考えて効率よく回り、集客できる場所を探さなければなりません。
ですので、いきなりこれくらい稼げるかというと当然ながらそうはいきません。
とはいえ、冬場にほっこりと熱くて美味しい焼き芋が好きな人はとても多く、しかも冬場の定番のようなものですので需要はかなり高いといえるでしょう。
ただのフルーツの移動販売車などは、
『路上販売ってなんか怪しい』
『安く仕入れた訳アリ品を売っているんじゃない?』
と警戒してしまう人の方が多いでしょうが、焼き芋は昔からの認知度が段違いですので、人の集まる場所など、確保できれば売りやすい商売です。
なので、地域ごとの人の流れや住宅街で買ってくれやすい時間帯などの感覚を掴めれば自然とお客さんの方からきてくれます。
稼いでいる人は、月100万を超える人もいるようですので、勿論、人柄や性格、商売の才能なども関わってきますが、あとは努力と経験によって大幅に稼げる商売といってもいいのではないでしょうか。
なんでそんなに稼げるの?焼き芋なんて安いじゃない!
さて、焼き芋屋の平均月収をきいて驚いたでしょうか?そう、意外と稼いでいるんです。しかし、石焼き芋一本400円前後の焼き芋で月収40万円達成となるとどれくらいの販売が必要なのでしょうか?
ちなみに、焼き芋屋は自営業。あくまで個人事業主ですので、月収は月の粗利額と同義と考えていいでしょう。
ではちょっと計算してみましょう。
冬場のさつまいもの値段ってコロコロ変わりますが、スーパーで見かける金額は安くて100円前後。高くて150円以上です。なので、これでも利益は200~300円程度は一本につき単純計算でも出ます。
しかし、商売ですのでやはりわざわざ高いスーパーで買う焼き芋屋はいないでしょう。
買うのなら、朝から市場に仕入れに行くか、市場の近くに会社を置く安い卸業者に頼むか、あるいは農家と直接契約しているという場合もあります。
それでしたら、50~70円が原価となり、一本辺り350円程度の粗利益を得ることができます。
ちなみに本業が農家で、自分で作ったさつまいもを焼き芋にして売るという人もいますので、それでしたらよりコストを押されられたうえ、大きな利益を得られますのでやり方は人それぞれです。
考えれば考えるほど、行動すれば行動するほど利益率は上がっていくかと思います。
さて、簡単に計算をしていきましょう一本350円で計算をするとザッと1200人に一本ずつ売れば42万円になるので達成になりますよね。
一日辺りで計算をすると40本売れればいいわけです。なんだかちょっと頑張ればいけそうな気がしませんか?
勿論、光熱費やガソリン代などは別としているので経費はかかりますが、それでも一日50本も売れば十分まかなえると思いますし、必要なのはトラックとボイラー程度なもので、自分や家族でやれば特別な人件費はかかりません。
特に寒ければ寒いほど、需要も高まりますので稼ぎ時です。
寒い日こそ、人の多い場所を探して販売するのが稼ぐためのポイントといっていいでしょう。
どうやったら焼き芋屋になれるの?
では、どうやったら焼き芋屋になれるのでしょうか?
この商売、実は店舗を構えるよりも難易度は低いといっていいかもしれません。
先行投資としては先にお伝えしたように、軽トラックに芋を焼くボイラーを取り付けるだけというのがほとんどで、移動販売車のレンタルもやっていますし、初期投資としての費用はかなり抑えられるといってもいいでしょう。
その後、唯一難易度が高いのは保健所への営業許可書の申請です。
移動販売で食品を扱うのですから、当然ですね。相手は保健所なのでそれなりに厳しい審査があるようですので、事前にチェック項目などを確認をしておくといいでしょう。
もし、駅前や公園などでじっくりと売るのであれば販売許可が必要なので警察署に事前申請をしなければなりません。勝手に商売はできませんので、あらかじめ相談しておきましょう。
ここまでくればあとは簡単……というより、肝心のものを選定しなければなりません。
そう、さつまいもの品種です。
実は20種類以上あるさつまいもの品種ですが、当然ながら品種によって味や食べ応えが違ってきます。
自分がどの品種のさつまいもを使って商売するのか、リピーターとなってもらうにはどの品種の物が適当かを選ばなければならないのです。まさに、移動販売車といっても一つの店の味を決める重要なものなので適当には決められません。
「来るたびに味が違う……今回合わなかったから次回はいらない」
なんてことにならないようにしないとなりません。そして、これも先にお伝えしたように仕入先も同じく考えないとなりませんね。
個人で商売をする以上は、誰にも頼らず、仮に意見をもらっても最終的には自分の判断で全て自分で考えなければならないということだけが、デメリットといえばデメリットなのかもしれません。
ちなみに、販売許可を取ってインターネットやSNSを利用してあらかじめ告知とPRをしておくなど、うまく集客をして稼いでいる人もいます。
時代に合わせた販売方法があるものですね。
そんな焼き芋屋の人達は夏場は何をしているのかというと、別の野菜や果物などを移動販売していたり、農家だったり、祭りのテキ屋をやっていたり、別の会社の運営をしていたりとさまざまです。
冬場だけでかなり稼いでいる人は夏場は遊んでいることもあるそうです。
それなりに儲かるから、シーズンであることからなどで冬の間だけ焼き芋屋をやっているという人もいるのかもしれませんね。
まとめ
さて、焼き芋屋についてまとめてみました。
移動販売としては冬場によく見かけると思いますが、どんな月収で働いているのか、回ってきているのか知らない人は多いかと思います。
少しでも疑問が解決できたのでしたら幸いです。