会社を辞めたいと思ったら、転職というものが頭をよぎるのが一般的でしょう。
準備もなくいきなり独立もできないでしょうし、無職で生活ができるほどお金持ちならいいでしょうが、そういう人は限られてしまいます。
しかし『いつ』動き出せばいいのでしょうか?えいやっ!と会社を辞めたところでろくに求人がない時期ですと選択肢も狭まってしまいます。
ですので、月によって求人件数の増減はあるのか?求人が活発な時期はいつか?
今回は、そんな時期や季節についてまとめてみました。
本記事が参考になれば幸いです。
転職を一番考えるのは20代かと思います。
会社というものは入社してみないと良し悪しなんてわからないもの。
自身に合わない、ついていけないと思っていたら若いうちに転職して落ちつける会社を見つけましょう。
特に20代であることは大きな武器となり、経験なんてなくても多少のことならマイナスにはなりません。
かといって、様々な年代の人が転職活動をする主戦場で戦うのも不安ですよね。
だから、若年層特化の転職サイトを利用してみませんか?
20代の若い人を積極的に採用したい会社の求人を集めているので、本気で転職したいのなら登録だけでもしてみることをオススメ致します。
月別の求人傾向はどんなもの?
さて、基本的に転職活動というのは自分が動ける状況や、辞める時期などを見計らって始めるものです。
そして、出てくる求人もまさに『運』と言っていいくらい、自分にとって最適だと思う会社があったりなかったりします。
この辺りは文字通り縁というものではないかと思いますので、どうしようもありません。
ですが、求人数が増える時期や傾向などを考慮すればその縁を結ぶ可能性は高くなるものです。
下記記事にて、退職者が多い時期やライバルが少ない時期に関してをまとめましたが、本記事では月別で大まかにどのような傾向があるのかをまとめます。
ある程度はその傾向や動向をみることで、チャンスとなる時期を見定めて転職活動をすることもできるでしょう。
とはいえ、絶対はなく情勢によってはあてはまらないこともありますし、希望する職種によっては違ってくることもありますので、あくまで大まかにはこのような傾向で多くの会社は求人を出しているという参考にしていただければと思います。
それでは見ていきましょう。
・1~3月
新年を迎えて冬の真っ盛りであるこの季節。冬休み明けから転職市場における中途採用がかなり活発化する時期になります。
というのも、会社は基本的に4月が期の始まりとなり、新たな組織体制を構築する為に新しく人を入れる場合、3月を区切りとしてそれまでに辞めたいという人の補充。
他にも、転勤の拒否や事務所移動などを拒否した場合に代わりとなる要員を探すなどさまざまな理由がこの時期に集中してきます。
そして、新卒・中途関係なく大量採用するような企業であれば4月1日入社に合わせる形の求人が増えだします。これの企業側のメリットは、研修を同時におこなうことができるということにあるからです。
人を育てるのにコストもかかるのでまとめてやった方が安いし、同期もできれば辞めにくい人材になる、期の初めの心機一転で仕事に臨めるなどといった経的や心情的な面も見受けられます。
特に、12月までに採用予定枠が埋まらなかった企業に関しては、人の確保の為に採用基準が引き下げられて選考に通りやすい時期となるでしょう。
ちなみに、外資系企業は海外の基準に合わせて12月に決算の所も多いのでそういう企業であれば1月が新年度となります。採用計画が決まっているようであれば、1月から募集を開始することも少なくはありません。
・4月
4月は正直、転職市場には活気はありません。なぜなら、中途採用を一時停止して翌年度の新卒の採用活動に変わる企業が増えるからです。
そうでなくても、新しい期になり新たな事業計画などで忙しくなるうえ、新卒などの4月入社の人員の指導などでなかなか人事部側の手が中途採用の方に回らないのも正直なところ。
ただし、それはそこそこ大手企業の話です。
中小企業にいたっては、欠員がでたら都度求人をかけていきますし、あえてこの時期を見計らって採用活動をするベンチャー企業などもありますので一概に悪いとはいえません。
大手よりも中小で優秀なところを見せつけるようにバリバリ働こうという意欲のある人はこの時期は最適な時期かもしれません。
ただ、大手企業はコンプライアンスを重視するまともな企業が多い傾向にありますが、中小企業や特に親族経営のところはモラルのない会社も結構あります。
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何度も繰り返し求人を見かけるような企業はそれだけ人が辞めているということですので、必ず人が辞める何かがあるはずです。
いまどきはちょっと調べれば社員のカキコミなどをまとめているサイトもありますので、怪しいと思ったらしっかり情報収集をしてから応募する方が地雷に当たるリスクは下がります。
・5~7月
4月の新年度を迎えて、年度の事業計画や採用計画が決まり、転職市場も動き出す時期となります。
ですので、有名企業などはこの時期にしか中途採用の求人を出さないということもあり、埋まってしまったら次は1年後ということも少なくはありません。
6月にボーナスを貰って辞めようという欠員枠という需要はあるものの、基本的には年度の事業計画に沿った求人になるので、人を見る目は他の時期に比べて厳しくなります。
それに、配属先の選択肢が多い場合、先に決まった人から早い者勝ちで希望の配属先に入っていくので、後になればなるほど不便な場所の勤務地しか残っていないというおともありえます。
ですので、いずれにしても新年度のこの時期の求人については募集されたら即応募するくらいでないと不利になっていくということですね。
・8月
夏休みのあるこの時期は求人活動も比較的停滞しています。特に休業期間の長い企業は、採用したところですぐに夏休みになってしまうので控えめになってしまいます。
心情として、長期休み前にキッチリと終わらせて何も残しておきたくないというのが一般的な考えかと思います。
ですので、どちらかというと活性化するのは夏休み明けとなり、選択の幅を増やしたいと思うのであればお盆明けに新規求人を探してみるといいでしょう。10月より働ける人の募集がでてくる時期です。
・9~10月
半年が経ち上半期の状況や、人員の状況などを考慮して下半期の人員と役割を検討するのがこの時期です。
10月からは部署移動や配置転換などをするという企業もあり、人材の追加募集という形の求人が目立ってきます。
ゆえに、未経験よりも専門職の方が募集が多いかもしれません。
ちなみに外資系企業では、12月決算に向けて採用予算の消化の為にこの時期に採用活動を活発化させる企業も多かったりします。
・11~12月
この時期は、4月入社に向けた求人が少しずつ出始める時期です。ボーナスを貰って辞める人もいるので欠員募集も見られます。
が、夏休みと同じで仕事納めという時期もあってかさほど活発な転職市場とはいえないでしょう。
この時期の採用は大抵が年明けの1月からの入社になりますので、スケジューリングを少し考えておいた方がいいかと思われます。
どちらにしても12月の後半から1月頭までは企業側もほとんど動かないので、じっくりと少しでも採用してもらう可能性を上げる為に、選考書類の練り込みなどをしっかりとしておくべき時期になります。
年明けからが勝負です。
まとめ
さて、月別の求人状況についてまとめてみました。
大きくはこのような傾向で求人がでるようになるかと思います。
中小企業は欠員がでればすぐに募集しないと回せないので求人がすぐに出るでしょうが、大手は採用計画を立てた求人をするので意外とチャンスは少ないものです。
転職を考えていて、もしどうしても入社したいような企業があるのでしたら、アンテナを常に張っておくようにした方がいいでしょう。
本記事が参考になれば幸いです。