登山初心者注意!地図に書かれた危険な場所はどういうところか解説!

ダイエットにもなれば、運動にもなるなどと登山を始めようとして、はりきって登山グッズを集めて登山地図やコンパスも買ったという人もいるかと思います。

さて、いざ登山ルート決めだ!という段階で、地図をみると「クサリ」だの「ガレ」だの「ハシゴ」だの、注意として書かれていても何だろうこれ、というものが多くあるかと思います。

できれば初心者は避けるべきなのですが、よくわからないけどいいか、と行程に組んでしまうと大変な大けがを負ってしまうこともあるでしょう。

今回はそんな、登山地図に書かれた日常ではほとんどない地図上の注意すべき場所の記載を解説していこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

地図上に書かれた登山で難しい注意するべき場所

広々とした草原

登山は、普段あまり意識的にでなければ運動をしなくなってしまった現代人にとっては、非常に健全でいて運動不足解消と共にストレスが発散できるアウトドアな趣味です。

しかし、登山を始めたばかりの人が体力のいる難解コースを超えられるのかというと、当たり前ですが必ずしもそうではなく途中でへばってしまうことになるでしょう。

最初は難所が少なく、純粋に歩くだけの山とコースやツアーや経験者同行の元でおこなうのがセオリーです。

 

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が、自分の意思で自分が決めてソロでやっていきたいという人もいるでしょう。そうなってくると、地図から難所を読み取って自分の技量に合わせたコース設定をしなければなりませんよね。

ですが、ただ『クサリ場』と書かれていても、

「はっ?なんで山にクサリ?何かの表現?」

となってしまい、単語そのものの意味がわからないと思います。

そうなると、登山地図の上には色んなことが書いてあるので危険を注意しているのかどうかすら疑問に思ってしまうことでしょう。

初心者のうちは自分の山登りにおいての体力がどれだけあるのか見えていないので「面白そう」とか「なんだかよくわからないけど、行ってみればわかるか」という安易なことは避け、リスクを最小限にするのが登山初心者の心得というものです。

 

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とはいえ、難所がどういうものかわからないと困るかと思いますので、ここからは実際に登山地図に書かれたものから、どういう難所なのかを見て行きましょう。

 

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登山地図にはいっぱい注意が書かれている!

さて、こちらは昭文社の登山地図です。

下記にて登山用の地図について、どれを入手したらいいかをまとめていますが、登山初心者は基本的にはこちらの登山地図を読めるようにするといいかと思います。

 

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広げてみるとこのように、多くの注意書きが入っているので最初はこれを用意するのがおすすめです。

よくよく見ると、赤文字で色んなことが書いてありますね。

 

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本記事は難所にスポットを当ててお話をしていきますので、もし難所以外の書き込みについて知りたい場合は、上記記事にてご確認ください。

それではこの登山地図、どのような難所の書き込みがあるのかを見ていくとしましょう。

 

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人の手が入った難所

まずは、クサリ場、はしご場といった人の手が入った難所をご紹介していきます。

初心者のうちは危険ですし、他の登山者に迷惑をかけるおそれもあります。登山に慣れるまで、可能な限り避けるようにしましょう。

・クサリ場とは?

 

上記画像、あちらこちらに『クサリ』と書かれた場所がありますね。他の表記からみても、ここはあまり初心者向きの山ではないのかなと思われます。

さて、この『クサリ』ですが『クサリ場(鎖場)』と呼ばれる場所です。

どのような場所?クサリって何かの隠語?と考える人もいるかもしれませんが、ここは素直に「鎖」を想像していただいて問題はありません。

 

 

主に、岩場や急傾斜の斜面を上る補助として鎖が設置された場所のことを『クサリ場(鎖場)』と呼びます。

岩に鎖が取り付けてあり、場所によっては非常に高い場所まで上らなければいけないところもあります。要はボルダリングに鎖の補助がついているようなものですが、ボルダリングのように明らかに足場になるような凹凸もマットもありません。

アスレチック気分で上って万が一高い場所から落ちてしまえば、命を落とすことも覚悟しなければなりません。

上るときに重要なのは、鎖があるからと全体重を鎖にかけないことです。あくまで鎖は補助と考えて片手に鎖。片手に岩場をしっかりと掴み、手がかりや足場を探してバランスをとらなければなりません。

そして危険なので、上るときは一人ずつに限ります。ゆえに、順番待ちをするようなことも多かったりします。

とはいえ、登山初心者は最初から挑戦せずに十分な体力や握力がつくまでは避けるべきです。特に、上記登山地図の『クサリ連続』など最初はともかく続けているうちに握力が弱まり危険度が増します。

十分に注意してコースを決めましょう。

 

・はしご場とは?

 

クサリ場と共に『ハシゴ』と書かれた場所も多く見つかります。

クサリ場が、岩場や急斜面に設置された『鎖』なら『はしご場』は?

と簡単に予想ができるかと思います。

 

 

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そう、これもそのまま岩場や急傾斜の場所で鉄のハシゴがかけられた場所なのです。

クサリ場に比べたら、掴むものもあれば足場もちゃんとあるので楽にはなりますが、ちょっとでも高所恐怖症を持っている人は注意が必要かもしれません。

本来は、はしごと体を離してバランスを取りながら上がっていくものですが、恐怖心で身を縮めてはしごにくっついてしまうと、上りにくくなりより危険となります。

ポイントは一段ずつ確実に上っていくこと。

なお、クサリ場でもいえることですが順番待ちをしている時に下でよそ見をしていると非常に危険です。

なぜかというと、アスレチック施設と違って自然の岩肌ですので先に行った人が引っ掛けたり踏み外して落ちた石が頭上から落ちてくることがあるからです。

もし回避せずに上るのであれば、しっかり前を行く人がどう上っているのかを観察し、かつ頭上の危険回避の為にも上を見ておきましょう。

 

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自然の地形からなる危険な場所の表記

続いて、山という自然からなる危険な地形についてご紹介をしていこうと思います。

登山用語もあるので、知らないことも多いでしょうがこういったことを読み取って行程を決めて行かないとならないので、覚えておきましょう。

・ガレ場とザレ場とは?

 

さて『ガレ場』という言葉は聞きなれないと思います。

上記の登山地図上でもガレたジグザグの斜面という表記がありますよね。

このガレ場というものが何かといいますと、

 

 

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大小の大きな岩が敷き詰められた場所のことです。

山の谷間や大きな沢の近くなどでこういった場所が多く存在します。ガラガラとした岩が多いことから『ガレ場』『ガレた斜面』とよく地図上ではよく表現されています。

少し自然の多い場所で育った経験があれば、岩から岩へと飛び乗って遊ぶようなことをしたことがあるでしょうが、都会で育つとこういった場所そのものがないから危険度を測るのは難しいかもしれませんね。

基本的にこういった場所では地面に埋まってしっかりと動かない岩を足場にします。しかし、ぐらぐらとする『浮石』と呼ばれる不安定な岩もあり、落石の危険や転倒する危険があります。

こんな場所でうっかりと転倒して頭でも打ったらどうなるかわかりますよね。特に突起のようになっている岩だとしたら大変な事故に繋がります。

 

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ちょっとの油断が大事故に繋がるような場所ですので、通る場合はよく足場となる岩を観察し、初心者は避けられるものであればこの場所は避けましょう。

なお、ガレ場に似たもので『ザレ場』というものもあります。

 

 

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ザレ場とは、ガレ場と逆で細かい石が堆積していて、地面と靴の摩擦がなくなる滑りやすくなっている場所です。

こちらの場合、登山の基本である歩幅を小さくして滑らないように靴底と地面を密着させることがポイントです。

なお、ガレ場もザレ場も上りより下りの方が危険です。一度の転倒がそのまま傾斜を滑るように大事故を招くようなことや、傾斜による恐怖で動けなくなってしまうことも考えられます。

難しかったり怖いと感じたら、横向きで歩くことが実は歩幅を自然と狭め、恐怖心を薄めてくれます。焦らず、ゆっくりと確実に下りましょう。

 

・ルンゼ状とは?

 

登山地図には『ルンゼ状落石注意』などといった注意が入っています。

はたしてこの『ルンゼ状』とはどういったものなのでしょうか?

 

 

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ルンゼとは、水の流れなどでできた急になっている大きな岩溝のことです。

険しい場所が多く、中級者向けといっていいでしょう。

地図上真ん中下の『ルンゼ状落石注意』となっていて、そのすぐ上にクサリ場もあることから岩が多い場所であることが予想されます。

となると、急斜面を上から物凄いスピードで岩が落ちてくることもあり、ただ上るだけではなく最大限の注意が必要な場所ということに繋がります。

 

・火口

 

山といえば、火口があり活火山であれば危険なガスなどが発生している場合があります。

大抵は人が入らないようにロープなどを張っていますが、不用意に近づこうとする人が往々にして存在します。

わざわざ説明の必要もないでしょうが、登山地図ではこのように危険な場所に近づいていることを注意してくれています。

左下に見える『ナダレ注意』なども、ナダレの多い場所あるいはナダレがあった場所として注意書きがされているので、季節によっては避けた方がいいルートかもしれません。

 

・樹林帯とは?

登山道、仕事道、踏み痕などが入り乱れる鬱蒼とした木々が生えわたる場所を『樹林帯』といいます。

つまり、地図上ではコースとして一本道になっていても実際に歩いてみると『道』と思われるものが多くあり、錯綜します。

ということは、非常に道を間違えやすい場所ということです。

 

 

 

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このようにちゃんとルートとしてわかりやすくなっている樹林帯はおそらく迷うこともないでしょうが、場所によってはさまざまです。

人が多く歩けば道となり、少なければ道は消えていきます。あまり人気のない山であれば常に道が変化しているともいえるでしょう。

なお、登山道から外れると浮石が増えたり足元が不安定だったり、木の枝が多く落ちすぎていたりと普通の道との変化に早めに気が付かないと、戻ることも困難になってしまいます。

初心者でもわかりやすい道になっているのか、樹林帯の表記があれば事前に確認しておくといいかと思います。

 

・岩稜帯とは?

さすがに初心者がこのようなルートを選ぶことはないとは思いますが、岩に覆われた稜線が続くところを『岩稜帯』といいます。

下記のような険しい岩山をイメージしていただけばいいでしょうが、何度か登山経験を積んでから挑んだ方がいいでしょう。

 

 

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この地図上の阿弥陀南陵はそんな険しい岩稜帯となっている場所です。

こちらの登山地図では、要は岩登りのテクニックが必要であることを示唆してくれていて、それだけ未経験者には危険であろうことを教えてくれています。

登山地図上にないコースとして岩溝コースというものが設定されているようですが、経験者がレベルアップする為のコースかと思いますので、岩稜帯のような表記があれば初心者はまずは避けておいた方が無難でしょう。

 

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事前に机上登山をしてシュミレーションしよう!

チェックする社会人

さて、ここまでお伝えしてきたとおり山には多くの危険な場所があり、登山図からは地形しか読み取れませんが、登山地図であればあらかじめ注意書きがされていてコースも組みやすいかと思います。

避けられるところは避けた方がいいですが、どうしてもチャレンジをしてみたいというのであれば机上登山を頭の中で一度してみましょう。

自身の今の体力や技術を過剰計算せずに、何分歩き、どこで休憩して、どこが難所で帰りは~とシュミレーションするんです。

登山地図の方に注意書きがありながらも、どういう場所か想定し辛ければ昨今では多くの人がインターネット上で何らかの記録としてまとめてくれているので、参考になるかと思います。

指で自分が作った、あるいは誰かが作成したコースをツーッとたどっていると目印となるものや、おおよその位置把握も実際の登山中に脳内地図でわかるようになってきます。

結果として道迷いや、危険であろう場所を避けることができるようになるのでツアーなどではなく自身で登山を始めるのであれば、事前に想定をしておくことで安全にも繋がります。

クサリ場を通るのなら、グローブは必ず持っていかなければならないし、樹林帯であれば虫除けスプレーなどちゃんと用意をしておかないとならないことにも気が付くでしょう。

その為にも、初心者は登山地図を入手しておく必要があるかと思います。

なお、おすすめとしてはここの画像として使わせてもらった昭文社の『山と高原シリーズ』です。

 

昭文社 山と高原シリーズ一覧

1 利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒・礼文2 ニセコ・羊蹄山 暑寒別岳・駒ヶ岳3 トムラウシ山・十勝岳・幌尻岳
4 八甲田・岩木山 白神岳・十和田湖・田代岳5  岩手山・八幡平 秋田駒ヶ岳・姫神山・森吉山・和賀岳6 栗駒・早池峰 焼石岳・神室山
7 蔵王 面白山・船形山8 鳥海山・月山 羽黒山9 朝日連峰 以東岳・摩耶山
10 飯豊山 えぶり差岳・二王子岳11 磐梯・吾妻 安達太良12 那須・塩原 高原山・八溝山
13 日光 白根山・男体山14 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山・会津駒ヶ岳15 越後三山 平ヶ岳・巻機山
16 谷川岳 苗場山・武尊山17 志賀高原 草津白根山・四阿山18 妙高・戸隠・雨飾 火打山・高妻山・信越トレイル
19 浅間山 軽井沢・長野原の山々20 赤城・皇海・筑波 榛名山21 西上州 妙義山・荒船山
22 奥武蔵・秩父 武甲山23 奥多摩・奥秩父総図24 奥多摩 御岳山・大岳山
25 大菩薩嶺26 雲取山・両神山27 金峰山・甲武信
28 高尾・陣馬29 丹沢30 箱根 金時山・駒ケ岳
31 伊豆 天城山32 富士山 御坂・愛鷹山33 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰
34 日本アルプス総図35 白馬岳36 鹿島槍・五竜岳
37 剱・立山38 槍ヶ岳・穂高岳 上高地39 乗鞍高原
40 御嶽山 小秀山・奥三界岳41 木曽駒・空木岳42 北岳・甲斐駒
43 塩見・赤石・聖岳44 白山 荒島岳・能郷白山・金剛堂山45 御在所・霊仙・伊吹
46 比良山系 武奈ヶ岳・赤坂山47 京都北山48 北摂・京都西山 箕面・妙見山
49 六甲・摩耶 須磨アルプス50 金剛・葛城 生駒山・紀泉高原51 高野山・熊野古道 伯母子岳
52 大峰山脈53 大台ヶ原 高見山・倶留尊山54 氷ノ山 鉢伏・神鍋
55 大山・蒜山高原 三瓶山・比婆山・道後山56 石鎚・四国剣山 東赤石山・三嶺57 福岡の山々 宝満山・英彦山
58 阿蘇・九重 由布岳59 祖母・傾 大崩山60 霧島・開聞岳 市房山
61 屋久島 宮之浦岳
書店まわりをして見つかることもありますので、必要な山の登山地図は持っていた方がいいかと思います。

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まとめ

さて、登山地図に書いてある注意点の単語についてまとめさせていただきました。

興味をもったからと、経験なく登山を始める初心者は案外専門用語などがあったりして戸惑うかと思います。

このあたり、少しずつ覚えていくしかないのかなと思います。