誰もが子供時代があり、日本人であれば義務教育なのでずっと入院生活でもなければ必ず通うことになる小学校。
そんな小学校教師になりたいと小学校の教師を目指す人がいます。はたして小学校教師はどんな人が向いていてどうやってなるのでしょうか?
そして、どれくらいの収入が見込めるのでしょうか?そのあたりをまとめてみようと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
小学校教師に向いている人ってどんな人?
さて、小学校教師に向いている人はどのような人かというと、第一にメンタルが強い人です。
「ええっ、子供好きな人じゃないの?」
というツッコミはあるかもしれませんが、昨今の状況を総合的に判断するとメンタルが強い人でないと精神を病んでしまう可能性があります。
そうですね、一昔前であれば学校教師は『先生』として人生の先輩として教える立場でしたので尊敬され、全面的に任せられる対象でした。
しかし、最近ではインターネットの発達により、教師の不祥事などがSNSで即不特定多数に伝達されるようになってしまいました。
おそらく昔からこういう人はいたのでしょうが、隠されていたものが明るみになり「教師の質が下がった」とかつての教師の神聖化が薄れています。
教師も人間ですから自己保身の気持ちが強い人が多いのは、一般企業とさして変わりありません。
だから親側も意識が変わって一般企業と違って、学生時代からずっと学校という世界でしか生きていない教師に対しての不信感が強くなり、対応力がないとわかると攻撃的になります。
子供は残酷ですので、大なり小なり「いじめ問題」はでるものですが、自己保身に走って見て見ぬふりをしているような人ですと、徹底的に周囲から攻撃を受けてメンタルが先にやられるでしょう。
そうでなくても、いじめ問題なんてあるとうまく解決しなければならないので、悩むことから精神が少なからずやられます。
現在では親に訴えられたときの為の、教師向けの保険があるくらいです。
なので、第一がメンタル。それから子供が好きな人・誰かに教えることが好きな人・偏見がない人・好奇心旺盛な人が続きます。
人に物事を教えるのって、実は簡単ではありません。教えられるということは、ちゃんと理解をしていなければなりません。それには勉強にたいして好奇心旺盛でなければなりませんね。
そして、子供達個人の理解度もわかったうえで、授業の内容を組み立てて個別でも偏見なく接することができる人が望ましいでしょう。
そのうえで教師のやりがいは、クラス全体の平均点が上がったときではないでしょうか?
ただ教師になりたい!というだけで目指すと厳しい職業かもしれませんね。子供を預かっている以上、責任を負うお仕事であることは忘れないでいただきたいものです。
間違っても、「小学生は最高だぜ!」という理由(性癖)でなってはダメなお仕事ですね。
小学校教師になるには?
では、小学校教師になる為にはどうすればいいのでしょうか?
まずは『教員免許』を取得しなければなりません。
この教員免許を取る為には、教員免許取得課程がある学校で、規定の科目の単位を修了することで得られます。
ちなみに、小学校教諭普通免許状には1種免許、2種免許、専修免許があり、それぞれ大学・短大・大学院で取得することができます。
しかし、これはあくまで免許を取っただけで教師になれる資格を得ただけに過ぎません。
その後、教員採用候補者試験を受けて採用される必要があるんです。小学校はさまざまな教科を教える必要がある為、教員課程を修める中で幅広い知識を得なければなりません。多くのことを知っていなければ教師は務まらないということですね。
なお、試験は例年7月頃に実施されるので、教師として働きたいのであれば新聞やインターネットなどで採用試験の情報を集めなければなりません。
そして採用試験は当然落ちることもあり、地域によって倍率が違ってきます。教師を目指す人が多く、飽和状態にある傾向にもありますので免許があっても必ずしもなれるとは限りませんが、資格としては強いので最悪は塾講師などの道もあるでしょう。
私立小学校の場合は、最初は『講師』として雇われ、実績と経験を積んで正規職員になる学校も多いようです。契約社員から社員に昇格するようなものですね。
小学校教師の月給はどれくらい?仕事内容は意外とハード!
さて、小学校教師の収入ってどれくらいあるのでしょうか?
平均でいえば、
37万円
です。ただ初任給は20万円程度ですので、上がり幅は一般企業にくらべると高めかと思います。立場や経験年数にもよりますが50万円にもなりますので、比較的高給の職業ではないでしょうか。
逆に言えば、だからこそ貧乏人の気持ちがわからずに平気で「足りないものは買ってこい」と言ったり、さして使わないものに金を払えと言えるのかもしれませんね。時折、金銭感覚の違いで「世間知らず」と子供の親と対立することがあるのも当然といえるのかもしれません。
そして、小学校教師の仕事はかなりハードといっていいでしょう。
第一に誰もが想像できるのは、子供たちに勉強を教えることですね。一部の教科を除いた座学のほとんどは担任教師が受け持ち、勉強だけでなく子供達を全て依怙贔屓なく公平に一個人として扱わなければなりません。
個性や個人の価値観を伸ばして、卒業まで面倒を見て育てるのがメインとなり、受け持ちのクラスで放置子などがあらわれた場合は学校に連絡されることもあるようで、仮に休みの日でも生徒の為にプライベートに介入される恐れもあります。
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勿論、目に見える部分だけでなく
- 安全管理
- 授業の準備
- テストの採点
- 行事の準備
- 家庭訪問
- PTAの会議参加
- 職場の教員会議参加
- 通信簿の作成
- イレギュラー事態に対する対応
と、無茶苦茶ハードです。定時はありますが、夜遅くまで残っていたり採点作業など家でやれることは仕事を持ち帰ることも多々あります。
子供に勉強を教えるだけ、という単純なものではないのです。
子供に対して寛容で、どんな親とでも和やかにやりとりできるコミュニケーション能力、優先順位を決めて効率的に作業ができるスキルは必須です。
それなりに高給だからこそ、適当にやってはならない職業ですね。
まとめ
さて、小学校教師についてまとめてみました。
色々と「世間知らず」「教師の質が悪い」と揶揄されている小学校教師ですが、確かに責任逃れをするようなサラリーマン教師が増えている印象はあります。
それもこれも、インターネットやSNSの影響で皆が知ることになったから明るみになったのでしょう。熱く夢を持って教師になっても、責任を取りたくない上から潰されてしまうこともよくあることのようです。
大変な仕事ではあるかと思いますが、目指してなった以上は子供に対しての責任は忘れないで欲しいものですね。
本記事が参考になれば幸いです。