ピンク色の桜もちはお雛様の時期の定番で、おそらく日本でも食べている人の多い和菓子ではないかと思います。
もちろん、普段から販売もされているので3月3日に限らず買ってなんとなく食べているという人も少なくはないのではないでしょうか。
さて、子供の頃から意外と桜もちを食べるにあたってひとつの悩みが出てくる人がいるかと思います。
そう、桜もちの葉っぱは食べられるのかどうかです。
食べられないという意見もあれば、食べるという人もいるし、と人によって言っていることも違います。はたしてどういう立ち位置のものなのでしょうか?
今回は、そんな桜もちの葉は食べていいのだろうか、ということについて話をしていきたいと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
桜もちの葉は何の意味があるの?
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特定のものではなく、いくつかの種類を扱っている和菓子屋さんでは必ずといっていい程に置かれている『桜もち』ですが、やはり一番食べられる時期としてはひな祭りなのではないかと思います。
まあ、そうでなくても純粋なお茶請けの和菓子として食べるという和菓子好きの人は多いでしょう。
餡の甘さと、独特の何というか甘じょっぱい風味というのでしょうか。ちょうど相まって美味しいですよね。
さて、本題の前にちょっとだけ豆知識ですが桜もちは、関東風と関西風の二種類あることをご存じでしょうか?
#桜もち は関西風と関東風で違うんですよ。ふんわりもっとちりした食感でクレープのような桜もちが関東風なんです。#鼓月 #地下1階和菓子売場 #うめはんデパちか pic.twitter.com/1DATew6DhY
— HANKYU FOOD NEWS (@hankyu_food) March 19, 2018
小麦粉で作った皮でできた、クレープのようなもちっとした食感のものが一般的には『関東風』と言われます。
関西風桜もち、販売中(#^.^#)#こばやし製菓#桜もち pic.twitter.com/6M2iq1tbHs
— こばやし製菓 369 (@kobaseika369) September 14, 2018
一方で、道明寺粉でつくられたもちでできた厚みのあるつぶつぶ食感の物が『関西風』となっています。
どちらも甲乙つけづらいそれぞれの美味しさがあり、好みは分かれるもののどちらが出ても桜もちそのものは好きと言う人は少なくないと思います。
さて、いずれにしても桜もちの名前の通り、桜の葉で包むというところは変わりはありません。
一見すると、桜もちを包んでいるから食べられそう……と思う人もいれば、あくまで包んでいるだけで手を汚さない為とかの配慮じゃない?と機能的な面で考える人、葉っぱは葉っぱでしょうと最初から捨てる人。
まあ、それぞれにこの桜もちの葉に関しては思うところが違うようです。
では、一体どれが正しいのでしょうか?
結論からいえば、
「食べられるけど、基本的には食べるものではない」
というのが答えとなります。
まず、食べられるという見解については食べても特に害のあるものではなく、塩漬けにしてあるものなので食べる分にはそれぞれの好き好きで食べて問題がないというのがいわれていることです。
ですので、別に食べられるという意見を持っている人はあながち間違いではないということですね。ただ、食べられるからといって無理に奨めるようなものではありません。
というのも、そもそも桜の葉で包む理由と言うのは、香りをつける為。そして、乾燥を防ぐ為という理由があるわけです。
だから基本的に食べる為に巻いているわけではないわけで、これは柏餅の方も同じであるといえて和菓子全般にいえることなのですが、和菓子にもちいられる植物の葉は食べる為のものではなく、香りと季節感を楽しむ為のものであると言えるでしょう。
ですので、桜もちに到っては桜の葉から桜の香りが移ったお菓子を楽しむ為の和菓子ということですね。
昔の人も、こういう情緒となるものをよく考えるものです。
まとめ
さて、桜もちの葉は食べていいの?ということでまとめさせていただきました。
誰かと食べていて、普段は自分は食べていないのに誰かが急に葉っぱまで食べ始めると「えっ?食べるものなの?」と驚いてしまいますよね。
確かに食べられはしますが、特に美味しいと感じる人は多くないと思われ、捨ててしまって問題ないという解釈でいいのではないかと思います。
本記事が何らかの参考になれば幸いです。