阪神・淡路大震災はすでに記憶に薄れてしまった人や知らない人は多いかもしれませんが、東日本大震災はまだはっきりと記憶に残っている人の方が多いかと思います。
そうでなくても近年は強い巨大台風や、大雨や大雪などの被害で避難を余儀なくされるということや、最悪孤立してしまうような災害に合うことも増えてきています。
地球温暖化など、地球規模でおかしくなってきているからこそなのかもしれませんが、一般庶民からしたらそんなスケールのでかい話よりも、災害時にライフラインを断たれて悲惨な思いをすることの方が身近です。
特に地震なんていつどこで起こるのか分からないので、誰もが被災する可能性はあるのです。そんなとき、何の準備もしていないとまともに生きることすら難しいでしょうし、家族も守れません。
今回は、そんな災害が起こった際のときの為に平時に備えておくべきものについて、お話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
防災グッズは『いま』という平時だからこそ買えるものです!
いざという時に手ぶらで逃げてしまうと後々でさらに困ってしまうかもしれません。
東日本大震災のときのように大災害が起きたとき、何も持っていなかった人が少なくても避難所にたどりつくまでどれだけ苦労したかは記憶に新しいことでしょう。
防災のプロが監修した『防災バッグ』をもしもの時の為に用意しておくと、いざというときにすぐに持ち出せて安心です。
備蓄の基本はローリングストック!
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さて、大きな災害がおきた場合、真っ先に誰しもが思い浮かび、確保に走るのが食糧です。
人間食べなければ生きていけないですし、物流が止まって食糧が長期的になくなる可能性を考えると当然かもしれません。
が、さすがに自分だけは助かろうと一人だけ大量に買おうとする買い占めは他人の迷惑になるだけの恥ずかしい行為ですので、やめましょう。
まあ、そんなことを言っても普段備蓄していない人達が災害などでパニックになると、食品売場に押しかけるのもまた事実。
そう、普段備えていないのに何か起きたときに自分だけは生き残ろうと思うから、こういう行動になるのですね。そして、買えなかった人は普段は買えるはずの売場で何も買えずに、下手をしたら何も食べられない状態になってしまいます。
そんなことにならない為にも、普段から備蓄というのはしておくに越したことはないのです。
「でも、何も起きなければ消費期限がきて廃棄するしかなくなっちゃう」
と考えるのが普通です。で、結局は備蓄をしないかあるいは消費期限が切れた状態で災害に合ってしまうというのもセットでしょう。
長期保存できるもの、といってもやはりいつか賞味期限・消費期限はきてしまうもの。
さすがにこういった25年もつようなサバイバルフーズであれば問題ないでしょうが、そればかりではありませんし、長期間備蓄用としてもっていても忘れてしまっていざというときに役に立たないかもしれません。
ですので、備蓄をするのならばローリングストックがオススメです。
とはいえ、難しいことはありません。ただ、いつも食べているレトルト食品や飲料水などを多めに買っておき、食べては一定数以上減る前に補充を繰り返すだけです。
注意点としては、賞味期限の早い物から食べて消費をするということくらいです。
要は、常にある程度の備えをしておいて先入先出法を実践するということだけで、自然と災害時に慌てて確保に走らなくて済む分くらいの備蓄が備えられてるということになるのです。
ちなみにこれに関しては、トイレットペーパーや生理用品などでも同様のことが言えますので、ローリングストックという考えは頭にいつも置いておくといいでしょう。
ライフラインが止まったときの為に備えておきたいもの
さて、当たり前のように利用されている電気・ガス・水道といったインフラですが、災害時には全てストップしてしまうことがあります。
つまり、現代人には欠かせないライフラインが急に閉ざされてしまうのです。
確かに備蓄のように食べるものを確保しておくことは大事ですが、インフラも生活をするうえでなくてはならないもの。
たとえば、カップ麺をもっていても火がなければ作ることも食べることもできません。
そもそも、大震災などであれば家そのものが崩れ去ってなくなってしまうおそれもあります。
そんなとき趣味がキャンプなどであれば、いざというときになんとかなるかもしれませんね、例えばテントを持っていれば避難所のプライベート空間確保ができますし、シュラフがあれば避難所で雑魚寝などを回避できるでしょう。
キャンプといえば、必需品となるのはテントですね。このテント泊を楽しみにして、ワクワクしているという人も多いかと思います。その一方で、初めてキャンプをするという人はテントをどのような種類から選べばいいのか困ると思います。基本的[…]
キャンプ泊をするにあたり、シュラフの存在は必須といっていいでしょう。シュラフとは要するに寝袋のことです。毛布を体に巻いて寝るからいいよ、という人もいるかもしれませんが確かに車中泊であればそれでもある程度は何とかなります。しか[…]
実はキャンプ道具を防災道具としてもっておくに越したことはないんです。
が、皆がみなそういうわけにもいきませんし、普段使わないのだから無駄と考える人も多いでしょう。
しかし、備えておくに越したことはありません。以下は、最低限普段から備えておいた方がいいであろうものをご紹介致します。
・水道が止まった時の備え
井戸からくみ上げるのならともかく、最近のは電動ポンプなどで水を蛇口から出るようにしているので、そもそも災害で電気が止まったら断水してしまいます。
人間が一日に最低必要な量の水は2Lといわれています。
あまり普段意識しないでしょうが、意識すると食事に使ったり直接飲んだりと結構利用していることに気が付くかと思います。
都心部ならともかく、少し離れてしまうとライフラインが回復するまで時間がかかることもありますし、よく聞く話です。
最低でも2Lを7本くらいと、一人一週間分くらいの飲料水を確保しておくといいでしょう。
ちなみに、生活排水用などに普段から空いたペットボトルやポリタンクなどに水を入れておいて保管しておくと、いざというときに役に立ちます。
・電気が止まった時の備え
自分の家の電気がストップするということは、隣近所も同じということです。
まったく電気のない状態というのは、夜は予想以上に真っ暗となります。そして、そんな中に危なくて行動なんてできないですよね。
ですので、ランタンくらいはそんなときの為に所持しておきましょう。
キャンプで重要な道具のひとつに『ランタン』があります。キャンプ場は日が暮れれば基本的に灯りがない為に真っ暗です。まあ、人気のキャンプ場であればあちこちで様々な灯りがちらほらと見えますが、自分のところが何も照らすものがなければ薄暗いの[…]
真っ暗な中のトイレなんて怖いだけですので、リビング・トイレ・キッチン用に3つくらいあると便利です。
他にも、
ヘッドライトなんかを持っていれば、両手をあけながら眼前を照らして作業に集中することができるので、あれば意外なところで便利です。
ちなみに、電気が入らないということは冷蔵庫もストップしてしまい、冷蔵・冷凍しているものがダメになってしまうのは容易に考えられることです。
ですので、クーラーボックスと保冷剤などを持っていると、せっかくの食品をダメにしないで済むかと思います。
普段何気ないときにクーラーボックスって使えるものですので持っていて損はないでしょう。
・ガスが止まった時の備え
平時には数千円で買えるカセットコンロが、東日本大震災のときには数万から数十万で販売されていました。
つまり、それだけガスがないことで火が使えずに料理を作ることすらできなかったということです。
所持していないという人は、平時のうちに購入しておくことがオススメとなります。もちろん、カセットボンベも十本単位で備えておく方がいいかと思います。
料理をするにも火がなければ何もできないですし、カップラーメンのお湯をわかすだけでも必要なものです。
何とかなる!とはこればかりは何ともできませんので、持っておくに越したことはありません。
その他、災害時に持っていた方がいいもの
基本的に災害時はATMが使えないし、銀行も機能していないのが通常です。
まあ、それはそうですよね。電気も通っていなければ、銀行員も大変なときで稼働するはずなんてありません。
ですので、キャッシュレスができず、現金をもっていないとまともな買物もできないかもしれないのです。
なので、財布にはいくらかの現金は必ず入れておきたいもの。
他にも、このようなものも平時に購入しておいて、どこかに置いておくといいでしょう。
・ラジオ
最近はラジオなんて聴かないという人も多いですが、災害時では情報を集める為に重宝するのがラジオです。
ラジオは電池式や充電式のものを持っていると、停電の影響を受けません。
災害の最中、どんな状況なのか、どのような事態が起こったのかを少しでも把握する為にも必要なものです。
ちなみにスマートフォンでもラジオアプリがありますが、Wi-Fiや4G・5Gなどで繋がっているうちはいいですが、基地局が止まったら使えなくなってしまいますし、充電も切れたら連絡手段もなくなってしまいます。
やはり、 ラジオという道具を単体で持つことをオススメ致します。
・非常用のトイレ
水がでなければ、トイレも流せません。しかし、生活排水用に溜めている水もその量には限界があり、貴重なものです。
かといって、生理現象を我慢していつまでも出さないというわけにもいきませんので、備えとして非常用の簡易トイレを持っていることはまさに『いざ』がきたときに役に立つでしょう。
そうでなくても、長時間の車の乗車や、登山などでも使える場面はありますので持っていた方が恥をかかなくて済むという点でいいかと思います。
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・ウェットティッシュ
口や手を拭いたり、テーブルを拭いたりとウェットティッシュ類は水洗いができないときにその除菌効果もあいまって重宝します。
もちろん、食器洗いなどにも使えるので水をじゃばじゃば使える環境にない場合、ウェットティッシュを代用して拭き取るということを考えると、必要な品となります。
普段使いできるものですので、なくなったら買っておくくらいの感覚でいいかもしれませんね。
まとめ
さて、災害時に備えておくべきものをまとめてみました。
災害はいつきて、自分に降りかかってくるかわからないもの。気合を入れて用意をしたはいいけど、すぐには何もなく忘れた頃にやってくるのが大災害というものです。
ですので、普段から生活に浸透させ、いざという時にも利用ができるような生活スタイルをするようにすることが結果的に自分の身を守ることへと繋がるのかもしれませんね。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。