マグニチュードと震度の違いとは何?地震の規模と被害の差を解説

よく地震が発生すると震源のマグニチュードは〇〇で各地の震度が〇〇ですという感じでニュースキャスターが報道したりテロップが出てきたりするかと思います。

しかし、ふと疑問に思う人はいると思います。

「重要なのは被害のある震度なのにマグニチュードって必要?ていうか、マグニチュードってなに?」と。

確かに、揺れが強いのは直接的に被害に繋がるもので、震度は必要ですがマグニチュードってどんな意味があるのでしょうか?

今回は、そんな地震のマグニチュードと震度について解説をしていこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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マグニチュードは地震の規模!震度は揺れの大きさ!

大都市の風景

地震発生のメカニズムは我々の足元、地下にあるプレートと呼ばれる地盤が地球のマントルに乗って動くことでぶつかったり、潜り込んだひずみで割れた時に起きるものです。

要はビスケットを自分の両手で割った時に起きる衝撃と考えた方がいいでしょう。

確かに人間の力で割れるくらいのビスケットであれば、大した力は発生しませんが、それが地球規模の大きさとなるとその衝撃はビスケットなんかとは比べ物にならないくらい大きな衝撃を生み出します。

この衝撃となる力をエネルギー数値にあらわしたのがマグニチュードというものなのです。

すなわち、地震の規模の大きさをわかりやすく数字にしたものなのですが、このマグニチュードが分かったからといって、町や都市に与える被害というものがわかるわけではありません。

それをはかるのは、震度という地震が起きた際に起きる揺れの大きさをあらわしたものとなるのです。

震度に関しては言わずもがな、グラグラと地面を揺らし、その規模によって大きな建物破壊などに繋がってくるものですが、ここでいまいちマグニチュードと震度の関係がわからないという人の為に下記の図を用意しました。

 

 

我々人間の足の下には地面があり、何層もの地盤が連なっています。これを断層といいますが、この地下の断層が動いたとき、地面を通じて大きな揺れのエネルギーが発生します。これが震源地のマグニチュードです。

震源地から揺れのエネルギーが地盤を伝わり、各地を大きく揺らします。これが震度です。

マグニチュードが大きければ、それだけエネルギーも強く広範囲に到り、揺れは観測地点によって変わってきます。

当たり前ですが、震源地から近くやわらかい地盤の観測地点ではかなり大きな規模の地震の揺れを感じられるでしょうし、遠方で距離があったりやわらかい地盤や地形によっても変動してきます。

ちなみに、このマグニチュードと震度ですがどちらも10段階で表されています。

日本では震度7以上は大地震となり、しかし震度8以上は起こりえないものとされています。

少なくても物理的にありえない規模に相当する為、仮に発生したのなら地球が崩壊してしまう規模になってしまうのではないでしょうか。

 

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マグニチュードや震度が1数字が上がるごとにどうなるの?

夜間路上

さて、北アメリカプレート、太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートと、大きな四つのプレートに囲まれている日本は地震から逃げることは不可能です。

大なり小なり日常で地震は起きていて、それが『大』に傾いた時に災害は起きて被害が発生してしまいます。

そこであらわされるマグニチュードと震度という二つの指標ですが、はたしてこれは1上昇するごとにどれくらいの違いがあるものなのでしょうか?

マグニチュードに関してはエネルギー量なので、単純な計算式となります。

マグニチュードは1上がるごとに32倍のエネルギー量となってきます。つまり、マグニチュード(M)が6.0の地震と8.0の地震を比べると約1000倍近くもエネルギー量が違ってくるんです。

当然、これが大きいということは揺れの大きさや範囲も大きくなってしまうということ。

ではその震度は1ずつ違うとどのくらいの違いがあるのでしょうか?下記に表にてまとめてみました。

 

震度影響
0地震計だけが計測できる程度で、人が気付つことはない。
1屋内で静かに過ごしている人がわずかに感じる程度。気のせい程度に思うくらい。
2屋内で静かに過ごしている人の多くが揺れを感じ始める。
3歩行中でも揺れを感じることもあるレベル。軽めの家具がカタカタと音を立てる程度。
4ほとんどの人が揺れに驚いて警戒する。固定していない軽い物が落ちることも。
5弱多くの人が恐怖を感じ始めるレベル。何かに掴まって体を固定しておきたいと思い始める。
5強なにかに掴まっていないと立つこともできず、まともに歩くことすら困難になってくる。固定されていない棚などが倒れることもある。
6弱立っていることが難しいレベル。ドアが開かなくなったり、窓ガラスや屋外のコンクリートにもヒビが入ったりする。
6強完全に立つことすら難しく、恐怖の中で這って動くことがせいぜいという段階。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
7固定していない家具がほぼ倒れ、飛ぶこともある。補強されていたとしても、ブロック塀などが壊れることもある強さ。

とこのようになっています。

震度3や4は、それなりにあるでしょうが震度5以上は滅多にくることはなく、突発的にやってきます。

その『いつか』がわからないので、平時に何かあった時の準備はしっかりしておくといいでしょう。

 

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まとめ

さて、マグニチュードと震度の違いについてまとめてみました。

いつ起きるのかわからない地震というもの。そのマグニチュードや震度が大きければそれだけ被害が増え、人々に恐怖をもたらすものです。

だからこそ、備えはしっかりと事前にしておいた方がいいかと思います。

本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。

 

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