台風の強さ、大きさの目安って?ニュースで言われる台風の規模

毎年、夏から秋になると増えて日本にやってくる台風。

近年では、大型化してまさに災害というような被害になることも少なくありません。

さて、そんな台風ですがよくニュースでは、

「超大型の台風が非常に強い勢いで〇〇に近づいています。不要不急の外出は避け……」

といったように言われます。

確かにこれを聴くと「なんか凄い台風が近づいている!」と思うでしょうが、実際この『超大型』とか『非常に強い勢い』とかキャスターが何となくそんな感じで言っているだけじゃないの?

と思いがちですが、実はちゃんとした基準があって、そのように表現をしているのです。

今回は、そんな台風の規模の話をしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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台風の強さや大きさは基準となる階級がある!

 

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台風の強さで最初に注目されるのは『中心気圧』ではないでしょうか?

中心気圧というものは、そのままの通り台風の中心部の気圧のことをいいます。

そして、台風の風というものは高い気圧から低い気圧に吹き込むようになっており、中心気圧が低くなればなるほど発達した低気圧となり、その大きさや強さがましていきます

つまり、それだけ危険なレベルの強風へとなっていくということになるんです。

そう、台風は『強さ』と『大きさ』でおおよその規模を表現し、それぞれに階級分けがされています。

簡単にそれぞれ説明すると、

強さは最大風速で三段階に、大きさは強風域の半径で二段階に階級分けがされており、ニュースキャスターはそれにあてこんで視聴者に表現を伝えているのです。

ちなみに、強風域とは風速15m/秒の風が吹いているか、あるいは吹く可能性のある範囲のことをいいます。

それでは、強さと大きさの段階を簡単に表にしました。

 

・台風の強さの階級

階級最大風速
猛烈な54m/秒(105ノット)以上
非常に強い44m/秒(85ノット)以上、54m/秒(105ノット)未満
強い33m/秒(64ノット)以上、44m/秒(85ノット)未満

 

 

・台風の大きさの階級

階級強風域(風速15m/秒以上)の半径
超大型(非常に大きい)800km以上
大型(大きい)550km以上、800km未満

 

この階級から、

「大型の台風が強い勢力で~」

といった形で視聴者に伝えられるわけです。

ちなみに、この階級の下限である最大風速が33m/秒以下の場合と、強風域が550km以下の場合はどう表現されるのか、という疑問を持つ人もいるかと思います。

答えは、表現されないです。

さして強くない台風として階級という枠から外され、熱帯低気圧として強い風や雨を伴った低気圧に変わったとされる形となるかと思います。

 

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ニュースで言われる風速ってどれくらい?目安となる強さとは

雨の路上

台風が接近し、通過するときに強烈な強さの台風ほど叩きつけるような豪雨になります。

雨とはいえ、視界不良になることもあれば、水かさが増えて川が氾濫したりなどで水害を起こしてしまうおそれもあります。

もちろんそれも怖いですが、何より恐ろしいのは台風のときの風です。

風速が強ければそれだけ物を飛ばす力もあり、人がまともに歩けなかったり物が飛んできたりとかなり危険です。

さて、この風速ですがどれくらいの強さのときに、どのくらいの影響があるものなのでしょうか?

風速ごとにまとめましたので、どうぞご覧ください。

 

風速影響
10~15m/秒歩行中に傘はあおられてさして歩くのは困難です。風に向かって歩くにしても押し戻されているような感覚になります。

車の運転中であれば、横風に流されていくような感じを受けます。

電線が大きく揺れて、道路の吹き流しが水平になるでしょう。

15~20m/秒傘などさせず、風に向かって進むことができません。バランスを崩して転倒してしまうこともあります。

車の運転中であれば、横風に流されていくような強い感覚を受けます。

当たり前ですが高所での作業は非常に危険となります。

看板やトタン屋根がはがれ落ちはじめます。

20~30m/秒まともに歩くことはできず、何かに掴まっていないと立っていることさえ困難になります。

車もまともに走行ができないので、安全重視の低速あるいは徐行を余儀なくされます。

看板などが落ちたり、飛来物による負傷や建物などの損壊がでてきます。

30~35m/秒屋外で行動することは危険の中に飛び込んでいくことと同義となります。

電柱や街路樹などが倒れることもあり、金属屋根がめくれたり仮設の足場などが崩壊を始めることもあります。

35~40m/秒走行中のトラックが横転するレベルの風。

建物の外装材が広範囲に飛散したり、下地材が露出するようなことも。

多くの木々も倒れ、ブロック塀が破損したり倒れることもあります。

40m/秒以上住宅が倒壊する恐れが出てきます。

鉄骨建造物でも変形するものもでてきて大きな被害となるでしょう。

 

 

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まとめ

さて、台風の強さや大きさということでまとめてみました。

台風がくれば会社が休みになる、と喜んでいる社会人は多いでしょうがなぜか平日をはずしたり、夜中に過ぎ去ったり、あるいは会社を休む規模の台風ではなかったりしますよね。

実際に台風がきて被害が多いのはどうかと思いますが、ニュースを見ながら危険を感じるようでしたら早めの避難を検討した方がいいかもしれません。

本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。

 

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