結婚率がどんどん下がっていますが、結婚できないどころか彼氏彼女ができたことがないという人もまた増えています。
さて、男女ともに結婚していない人が多いということは互いに独身が多いということで、決してどちらかの人数差で余ってしまっている状態ではないのですがはたしてどのようになってしまっているのでしょうか。
今回は、そんな恋愛をしない男女を心理的な面から話をしてみようと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
男女が恋愛をしなくなった、なぜ!?
昭和より前は、結婚していない男女がいると近所の人がお節介をやいて誰かしらとくっつけようとする動きがあったり、そもそも親が決めた相手と結婚したりお見合いで即結婚というのが珍しくありませんでした。
ですので、結婚率は相当に高かったといえるでしょう。
一方で現在は基本的に恋愛結婚が普通で、気の合った男女や結婚相談所を通したとしても互いにいいと思った人としか結婚はしません。
いまどき親が決めた相手と結婚や家の繋がりの為本人の意思を無視した結婚となりますと、数万人……数十万人に一人くらいではないでしょうか?
さて、そのような自由恋愛で相手を見つける昨今の風潮ではありますが、結婚をしないどころか恋愛すらしない人が増えて結果的に少子化が加速してしまっています。
年齢イコール彼氏彼女いない歴という人も少なくなくなってきてしまいました。
まずは現実的な理由からあげてみましょう。
結婚というのは、非常にお金がかかるものです。二人だけでしたら自分の分は自分でどうにかできますが、子供ができたら養育費や学費がかかってしまいます。
となると、バブル崩壊後のちょっとやそっとの中小企業では給料が上がりにくいので、経済的な問題はついてまわります。
そして、趣味の多様化です。現代はインターネットに繋がったパソコンがあればいくらでも楽しむことができ、昔に比べると安く一人で遊べるものが多くなりました。
誰か他人と絡まなくても、フリーとなる時間はいくらでも自分一人で好きなことをして楽しむことができるのです。
そう、いまは『おひとりさま』と言われているくらい、一人でも大抵何とかなってしまう時代になってしまったというわけですね。
そもそも、こうなってしまうとわざわざ面倒くさい他人とのやりとりや、デートに自分のお金を使うことを、
「わずらわしい」
と大なり小なり思ってきてしまいます。趣味にかける時間も削られ、飲みにケーションもしたくないし、相手の好みにわざわざ合わせたくない。
そんな人間関係が嫌だから恋愛なんてしないという人も増えてしまうわけです。
ついでにいえば、少子化の影響でかつてに比べるとクラス替えがないという学校も多くなりました。となると、純粋に出会いの場というものが積極的に動かなければ少ない環境になってしまったということにも繋がります。
ここまでは、実際に現実問題としてよく言われていることです。
では、心理的な面からはどうでしょうか?
実は、ここまであげたことを理由にしているだけで、恋愛を『したい』と思っている男女は多かったりするのです。
ではなぜ『しない』のかというと、
「自分が傷つくことを極端に怖がり、リスクを最小限にしたいと考えている心理」
であると考えられています。
要は、恋愛をしたいけどフラれたり、失敗したり、自分を受け入れられないといった傷つく経験をすることを嫌がっているのですね。
なぜそう思うようになってしまってしまったのか。この辺りを少し詳しくしてみましょう。
どうして恋愛で自分が傷つくことを恐れるようになってしまったの?
さて、はたしてどうして最近は、自身が傷つくことを怖がって恋愛をしなくなってしまったのでしょうか?
結論から言えば、自分に自信がない人が増えたと言っていいかと思います。
有名なのは『草食系男子』といわれる人達ですね。
草食系男子、肉食系女子という言葉ができてから久しく、年月が進むにつれてさらに草食系男子が増えていて、肉食系女子も増えているという傾向にあるかと思います。ゆえに、草食系男子は彼女いない歴イコール年齢という人も多く、いわゆる童貞率という[…]
どちらかというと、自分に自信がない為に余程の成功率が高くないとアプローチしたり、そもそも告白したりするようなチャレンジを彼らはしません。
つまり、恋愛はしたいけど待ちの姿勢になってしまっているということです。
逆に言えば女性からいえば、上記の記事のように攻めればあっさりと落ちやすいのも特徴といえば特徴ですが、嫌なことや積極性を求められるようなことがあると逃げる性質もある為に、ある程度は相性も必要となってきます。
ちなみに、最近では女性でも『こじらせ女子』という草食男子の女性版が言われ始めてきたようです。
何にこじらせているのかというと、総合的にいえば『女子力』です。
第三者から……ましてや男性からいえば、女子力の有無というのはそうあからさまに妙なところさえなければ気にならないものです。
が、当人からすれば女子力が自分は低いと勝手にハードルを上げてしまい、結果として恋愛に消極的になってしまう女性のことをいいます。
草食男子もこじらせ女子も自分に自信がないことが共通して、恋愛へと積極的にはなれないようですね。
さらにいえば、二次元に恋をするいわゆる『アニオタ』や『腐女子』といった存在も拍車をかけているといっていいでしょう。
愛する存在がバーチャルになることで、
「自分を絶対に裏切らない」
「主人公に感情移入するもどこか他人事」
などといった心理が働き、さらに現実での恋愛で自分を否定されることもありません。
非現実ではありますが心地よく目覚めたくない『夢』を視ているのと同じで、はまってしまうと辛い人間関係のある現実に戻りにくくなってしまいます。
まあ、だからこそオタク産業が伸びてしまっているのでしょうが、その弊害で若者が恋愛せずに少子化になってしまうのも客観的にいえばなんだかな、という話ですよね。
いずれにしても、他者という自分を傷つける『かも』しれない存在から、自分の心を守る為のリスク回避として恋愛をしなくなった、最初から恋愛をするつもりがなくなったといっていいでしょう。
ある意味、誰かが世話をやいてくれるわけでもないので、大半が自由恋愛でしか結婚しなくなった時代の弊害ともいえるかもしれませんね。
無駄に自信過剰も困りますが、自信がなさすぎるのも現代人の恋愛事情の問題ですね。
まとめ
さて、恋愛できない人が増えた!についてまとめてみました。
時代といえば時代かもしれませんが、男性と軽く話ができない、女性と世間話すらできないという異性が苦手という人も増えているのかもしれません。
それもまた、個人の人生ではありますが恋愛したいのに積極的になれないからしないというのは少し悲しい話ですので、もし自分がそうであるという人は婚活サイトやマッチングアプリなど飛び込んでみると世界が変わるかもしれません。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。