ポテンショメータ変換器とは?初心者の基礎知識と便利な使い方

ポテンショメータ変換器というのをご存じでしょうか?変換器を扱っていると種類の中ではよく聞くものではないかと思います。

とはいえ、言われてもパッとどういったところに使うかなど思いつくでしょうか?そもそも、ポテンショメータってなに?といわれるかもしれませんね。

今回はそんなポテンショメータ変換器について解説し、考え方によっては便利な使い方もあるということをお伝えできればと思います。

これが参考になれば幸いです。

 

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そもそも、ポテンショメータとはどんなもの?

そもそも、ポテンショメータを知らないと話になりませんね。ですので、最初に解説しますと、可変抵抗器と呼ばれる回すと抵抗値が変化するような構造になっているものです。

その抵抗の変化を読み取って、世の中にある大型の装置から生活用の機械に到るまで使用されているんです。

つまり、ポテンショメータというのは商品でいえばこれです。

 

 

ひょっとしたら、学生時代の授業で使ったり見たことある人もいるかもしれませんね。

とはいえ、これすらも見たことないという人も大勢いるかと思いますので、下記商品画像を見てください。

 

 

ツマミとプレートがついた状態のものです。この姿なら「ああ、なるほど」と言っていただけるのではないかと思います。

ポテンショメータそのものは、最初の商品画像のものですがこのように『回せるツマミ』と『表示プレート』という付属品があることでピンとくるかと思います。

さて、このポテンショメータですが回して抵抗値の変化をさせるということですが、それがいまいちわからないという人に向けて下記の画像をご覧いただければと思います。

 

このようにメーカーや商品によって個々にポテンショメータの抵抗値(Ω)の幅が決まっています。

上記は300~800Ωにしましたが、1~3kΩなどポテンショメータを回した最小値と最大値が商品によって決められています。

手動でツマミを回してやれば、この範囲内で抵抗値(上記矢印の位置)が変化し、現行位置に沿った抵抗値が出力されるというものです。

これが一般的なポテンショメータの仕組みとなります。

 

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じゃあ、ポテンショメータ変換器になるとどうなるの?

では、ポテンショメータ『変換器』となるとどのような用途で使われるのでしょうか?

そもそも、抵抗値の変化なんて人間が見てわかるものではありませんよね。だから、ポテンショメータというセンサの情報を視認できるようにするという目的が大きいでしょう。

何も難しいことはありません。0-100%のアナログ信号にしてやるだけです。

 

このように、先に使った図でいえば、

300Ω=0%

800Ω=100%

と換算でき、さらにこの0-100%を転用して0-400℃などの温度設定値などの設定表示にしたり純粋に現在の状況を確認して自動制御できるような回路を組むこともできるようになるんです。

 

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さて、このポテンショメータとポテンショメータ変換器ですがポテンショメータ単体であれば家庭でもコンロなどダイヤルを回すと動作するものもあるので想像しやすいでしょうが、変換器が入ってくると大仰な装置になると思われやすいです。が、どのような使用用途のものか想像できるでしょうか?

一例ですが、水で冷やす装置のバルブの開閉制御や、大きくは水門のようなものでも使用します。

ダイヤルを回せば扉が開いて水が出て、全開にすればその量も最大値に増えます。逆に閉めていけば扉も閉じて出てくる水の量も減っていきます。

その開閉作業をいちいち人の手でやるわけにもいかないので、扉の位置情報を知る為にポテンショメータを組み込んで外から開閉できるようにする。それを読み取って別の信号に変えるのがポテンショメータ変換器の役割です。

こういった仕組みなどの実例や、技術者の想像力でこの機種は多様なことができるではないかと思います。

 

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ポテンショメータ変換器を使った便利な方法

さて、実はこのポテンショメータとポテンショメータ変換器を使ってとても便利な物が自作できるんです。

ズバリ、出力発生器です。

変換器側もひと昔前は表示がなかったのですが、最近では表示のある機種も販売されており任意に出力の電流・電圧を変更することができるようになりました。

つまり、ポテンショメータ変換器にポテンショメータを繋げてダイヤルを回すだけで指定された出力電流・電圧の値が出せるということです。

図にするとこんな感じです。

ということは、簡易的な試験信号として使用することができ、ちょっとしたボックスにして都合のいいように配線できるようにすればとても便利な使い方ができるということですね。

大きな装置になればなるほど、こういった検査は増えるのでちょっとした検査キットとして使い勝手はいいものとなるかと思います。

模擬信号が出せる機械もありますが、自作で好きに作れるうえに電源をパチンと入れてダイヤルを捻るだけで好きな信号が出せるのですからとても楽ではないかと思います。

 

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変換器購入時のアドバイス

 

チェックする社会人

ここで変換器購入時のアドバイスです。

基本的にこういった工業製品はエム・システム技研のような変換器専門メーカー、あるいはアズビルのような空調専門の大手で購入するのが一番安全です。

なぜかというと、名も通っていない中小企業のような温度調節計メインで扱っている『ついで』に変換器を販売していたり、食品・空調・水質・薬品などあちこち違う業界に手を出しているような特化していないところは知識もノウハウも不十分なことが多いです。

場合によっては、満足にテストをしないまま販売するので内部で熱を発して誤差が生じるなどクレームやトラブルの温床になりかねないことが多々あります。

実際にクレームになった事例をよく聞きますし、対応も「相手の使い方が悪いんじゃないか?」と非常に誠意がない回答を貰ったこともあります。やはり大手とは質そのものが違うと感じます。

客先に出す製品だからこそ、安心安全でなければなりませんよね。あくまで故障・不具合は可能性の問題ではあるのですが、大手の方が対応も早く、いざというときの小回りもききますので、メーカーにこだわりがなければ、大手メーカーさんをまず検討した方がいいでしょう。

 

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まとめ

さて、ポテンショメータ変換器についてまとめてみました。

小さな装置・大きな装置によって使い方はまったく違ってくるかとは思いますが、この機種を頭に入れておいて工夫すれば色んな可能性のある機種ではないかと思います。

これが参考になるのであれば幸いです。

 

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