どこの会社でも、一人くらいは『お局様』と呼ばれている、あるいは陰でそう思われている人はいるかと思います。
大抵のイメージとしては、いちいち口を出してくる厄介でムカつく長年働いている女性社員あるいはパートといったところでしょうか。
そう揶揄されているお局様ですが、実はうまく付き合うとメリットも意外と多いのです。
今回は、そんな会社のお局様との付き合い方について話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
転職を一番考えるのは20代かと思います。
会社というものは入社してみないと良し悪しなんてわからないもの。
自身に合わない、ついていけないと思っていたら若いうちに転職して落ちつける会社を見つけましょう。
特に20代であることは大きな武器となり、経験なんてなくても多少のことならマイナスにはなりません。
かといって、様々な年代の人が転職活動をする主戦場で戦うのも不安ですよね。
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最初にお局様のそもそもの由来とは?
新入社員として入社したての頃に年の離れた先輩女性に目をつけられて、
「嫌だなぁ、この人」
とか
「うっせえな、このBBA」
と思ったことがある人は、案外少なくないのではないでしょうか?
そう、ちょっとした会社のどこにでもいるのがこの『お局様(おつぼねさま)』という存在なのです。
少しのことで嫌味を言ったり、古い話ばかり持ち出したり、口論になれば理不尽なことなのにも関わらず上司はお局様の味方だったりと、本当に腹が立ちますよね。
さてこのお局様ですが、なぜ『お局様』と呼ばれるのか。
それは『局(つぼね)』という字でちょっと辞書を引けばすぐに出てきます。
「宮中等の御殿の中で、仕切りをして設けた部屋。また、自分用の部屋が与えられている、身分の高い女官・御殿女中」
要は、江戸時代の大奥などで偉い立場であった女性のことを指しているということで、有名な歴史上の人物といえば『春日局(かすがのつぼね)』でしょう。
元々の由来はこの立場が引用され、会社に長く在籍していながらも役職などがないのに先輩というだけで他人に指図する女性のことを『お局様(おつぼねさま)』と呼ぶようになったのです。
お局様はどんな人物が言われるようになる?
では、お局様とは一般的にどのような人が言われてしまうのでしょうか?
基本的には、会社に長く勤めているベテランであり、いまや役職をもって上司になっている連中が若い新入社員の頃から知っていて、下手をすれば社長など役員連中とも長い付き合いをしている中年あるいは年配の女性です。
ですので、様々な経験をしてきたということもあり、上司に成り代わって若手社員に指導をするような人物であることがまずあげられます。
さて、ここまでは先のように大奥の『局』という立場の女性とやっていることは変わりありません。
ですが、現代日本では『お局様』は侮蔑の言葉や、嫌味な言葉といったネガティブなイメージになってしまっています。
だから温厚な人物や、一生懸命頑張ってサポートしてくれている女性を相手に『お局様』という称号はまずつくことはないでしょう。お局様的な存在であったとしても、言われるようなことはありません。
ついてしまうのは大抵が『口うるさい』『嫌味』『上司でもないのに偉そう』『いじわる』といった女性ですよね。
しかも「昔は〇〇だった」とか、ローカルな知識を持ちだしたり、自分が不利になると上司を呼んで都合よく言ったり、言い換えたりと性格が悪い人物が多く、上司は長年の付き合いからお局様の方を盲目的に信頼しているのでかなり厄介です。
まあ、それがお節介なのか、大きなお世話かは言われたことにもよるでしょうが、感情的な行き違いが生まれてしまうと『お局様』と揶揄をしたくなってしまうのもまた、人間の感情でしょう。
実はお局様はなくてはならない存在!上手な付き合い方とは?
さて、実はさる大学の研究でお局様を研究したものがあります。
それによると、お局様は会社にとってはなくてはならない存在であるということがわかったのです。
※ちなみにここでの『お局様』は長年在籍して役職がなくても指導する立場にある女性のことを指します。
というのも、確かに現代日本の会社は、ちゃんとした会社であればマニュアルとして誰でも作業ができるようにしてあるようになっており、わざわざ教えを請わなくてもある程度の仕事はできるようになっているところが多くなりました。
ともすれば、長年在籍した知識という意味でのお局様の価値は薄くなってしまっているでしょう。
その一方で、長年の経験からマニュアルにない突発的なことがおこった際の対応力、経験者でなければできない細かい事務作業、会社の歴史や裏事情、現在役職者になった古くからの社員との付き合いやパイプ役など。
この辺りに関しては、ベテランならではのものを有しており、新入社員には気付きにくくても、それがうまく会社や組織を動かしていると考えれば『お局様』は会社にとっていなくてはならない人物に値しているといえるでしょう。
とはいっても、仕事上はマニュアルなどの作成やパソコン作業によりベテランのみが有する知識は特別なことがなければそうそう必要はありません。
ですので、新入社員や若手に厳しく言うのは、実は自分の価値を認めて欲しいというアピールといえるのです。
言われる方としては迷惑かもしれませんが、
「自分が色んなことを教えたい!もっと頼って欲しい」
という気持ちが隠れていると考えると、相当に神経がねじ曲がった性格の悪い人物でもない限り、感情のすれ違いもおさまってくることでしょう。
ですので、お局様とのうまい付き合い方は頼ること。これだけで関係は劇的に改善することが多くあります。
お願いします! や 教えてください! と素直に頼ると案外相手も素直に教えてくれるものです。
いつもそのつもりはないのに雰囲気が悪い状態になってしまうのであれば、感情を一度落ち着かせて「教えていただけますか」と言って試してみるといつもと違う反応が返ってくるかもしれませんよ。
まとめ
さて、お局様との付き合い方についてまとめてみました。
大抵どこの会社にでもお局様はいるもので、女性ならではというか女性だからこそというか、口うるさく言ってくるのが定番です。
そういう人と喧嘩すると、不思議なことに自分の方が悪者にされてしまいますので、よくありません。
時には突っぱねる態度だけではなく頼るといったことをして、反応が変わるのかを試してみるといいかと思います。
本記事が誰かの参考になれば幸いです。