勉強できていますか?必死に勉強したのにいざテストになると忘れているということありませんか?
それは一夜漬けだったり、集中して勉強していなかったり、あるいはよく寝れなかったからでしょうか。寝ている暇なんてない!というのでしたら間違いですし、寝ると忘れる!というのであればもっと間違いです。
ここでは勉強で大事な記憶術における睡眠による効果。そしてアウトプットの重要性などをお伝えできればと思います。
参考になれば幸いです。
中学生になったら予習・復習が大事だと言われますよね。勉強は面倒でやっていないとか、後でやればいいやとしていない人が多いのではないかと思います。しかし、これは面倒を押し付けているのではありません。もちろん、親がちゃんと根拠をもって言っ[…]
記憶の種類(一時記憶 短期記憶 長期記憶)
集中して勉強しないと身に付きません。それは下記の記事でも一番大事なこととしてお伝えしたことがあります。
しかし、せっかく集中して勉強できたことでも忘れてしまっては何の意味もありませんよね。実は記憶には三種類の記憶方法があります。この際、メカニズムの説明は意味がないので下記三つがあることを理解していただければOKです。
・一時記憶
・短期記憶
・長期記憶
その文字から想像はつくと思いますが、まずはこちらから説明をしましょう。
【一時記憶】
その名の通り、本当に短い時間のみ記憶できるものです。
例えば
5454-2132-8545
という数字を憶えてみてください。そして別の作業をして10分後に改めて訊かれたときにあなたはこの数字を正確に憶えていられるでしょうか?
1分後ならともかく、10分後ならまず憶えていないでしょう。憶えていたのでしたら、よほど意識して憶えていたのか、あるいは恐ろしい程の記憶力をお持ちか文字に置き換えるなど工夫したの人かどれかでしょう。
勉強せずにテスト直前に必死で教科書を読んでもこの一時記憶になってしまうので、効果はかなり薄くなってしまうといっていいでしょう。
人間というものは目にしたもの、耳で聴いたことをすべて憶えていられるほど万能ではないということですね。
【短期記憶】
どんなことをしても、いきなり長期的な記憶を持つことはできません。まずは記憶を翌日、翌々日以降まで持ち越すことが大事です。
しかし、どんなことでも初めて見たものは一時記憶からスタートです。初めてスキーをした、などの強烈なものでしたらすぐにこの短期記憶に入るでしょうが、勉強のように文字を追いかけているだけですとそうもいきません。
しかし、集中した身の入れ方しだいで「なんとなくやったことがあるかも」とぼんやり思い出せるようになればあと一歩です。
そのまま忘れていくか、それとも『復習』をするかで短期記憶から長期記憶へと昇華していくのです。
繰り返しやることがいかに重要かご理解いただければと思います。
【長期記憶】
ここまでくればまず忘れることはないでしょう。
・いいくに(1192)創ろう鎌倉幕府
・いいはこ(1185)創ろう鎌倉幕府
・いごよく(1549)広がるキリスト教
・じゅうごよさん(1543)で作りましょう鉄砲伝来
・縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良・平安・鎌倉・安土桃山・江戸・明治・昭和・平成・令和
などおそらく一度憶えてしまえば一生忘れることはなく、引き出しからだすようにすぐに記憶を取り出すことができると思います。
ここまで憶えてしまえばテストも、受験勉強も自分の当たり前の知識を当たり前のように出すだけです。
数学のような応用問題では数式を憶えるくらいしか役には立ちませんが、他の教科ではどうでしょうか?単語・漢字・年月・事件の名称など記憶力が勝負になることってとても多いかと思います。
ですので、そんな長期記憶。最低でも短期記憶となる為の記憶術を次からお伝えしようと思います。
記憶に残りやすい記憶術
さて、人間の記憶の種類を知っていただいたところで、テストや先々の受験を念頭に置くと付け焼刃の一時記憶ではなく、やはり短期や長期の記憶をもたなければならないとご理解いただけたかと思います。
しかし、どうすればいいのか?勉強は興味をもってかつ集中すること。それは必須です。あとは記憶に残すことですね。
本記事では以下の勉強後にやることの三つをお勧めしたいと思います。
・ちゃんと睡眠をとる
・復習をする
・アウトプットをする
それでは、一つずつご説明していきましょう。
【ちゃんと睡眠を取る】
人間は忘れる生き物です。それは間違いありませんし、忘れなければ悲しいこともずっと続いてしまいます。
そして、そんないいことも悪いことも勉強したことも思い出として記憶に残しておくのが睡眠です。
人の脳というのは、寝ている間も動いているもので、起きているときのように外からの情報がなければ頭の中で記憶の整理をおこなっているのです。
新しいものを沢山購入して散らかった部屋。それが勉強した後の状況イメージです。なので、憶えたつもりであっても、何がすぐ必要で何が不必要なのかが混濁してすぐ取り出せません。
一時記憶と短期記憶がごちゃ混ぜになっている状態ですね。
十分に睡眠をとることで、その散らかった情報は頭の中で整理され取り出しやすくなるのです。
ですので、十分に勉強したあとはしっかりと睡眠を取る。それを繰り返すことで脳はあらゆる情報を頭の中で整理し、それぞれの棚の中に整頓していくのです。
【復習をする】
睡眠を取るのは重要ですが、脳に記憶されるのは断片情報です。
「あー、なんかそんなことやった気がするなー、でも完全に思い出せない」
ということありませんか?それは情報の欠片が残っているからなんです。もちろん、必死で勉強していれば憶えていることもあるでしょう。
しかし、こればかりでは情報としては活きずテストも受験も難しいでしょう。
この状態は、一度勉強しただけの状態で完全な情報として記憶に定着していないのです。要は授業で習っただけという状況ですね。
「予習復習をしっかりしろ」と言われたことありませんか?面倒だと思う人は多いでしょうが実は理にかなっているんです。
これは、2度以上勉強すれば頭の中にある断片的な情報を補填し、強化することでしっかりと内容を記憶に残すということなんです。
社会でもそうですが、一度で覚えられる人はほとんどいません。何度かやって少しずつ完璧になっていくものですので、復習は大事です。
【アウトプットをする】
勉強という行為がインプットなら、勉強を教えるという行為はアウトプットになります。
自身の持つ知識を誰かに教えることって実は自分にとっての最大の勉強になるんです。教わるより、教える方が難しいということです。
なぜなら、他人に教える為には自分が理解していなければならないからです。でなければ、質問されても何も答えることはできません。
そして、教えることで自分の知識の『抜け』がわかってくるんです。冷や汗をかいて憶えろということですね。
ですので、遊ばずにちゃんと勉強をするのでしたら友人との勉強会というのは互いの為にも非常に有意義です。
教える側が勉強させられる、というのはよくある話ですので発表する場というのは実は結構重要だったりするんですよね。
まとめ
睡眠・復習・アウトプットの三つを記憶術としてまとめさせていただきました。
長い文面を暗記して声に出さなければならないとき、一生懸命睡眠せずに憶えるより一度寝て暗記した文を口に出した方がうまくいくことがあります。
この記事では当たり前のことしか書いていませんが、復習(入力)・睡眠(整理)・アウトプット(出力)をすることで自然と記憶は定着していくものです。
本記事が何らかの参考になれば幸いです。