お酒を購入するとき、日本酒などで『一升』という単位をよく使うと思います。
でも、一升ってどれくらいの重さかパッと出ますか?何となくわかるという人は多いと思いますが、それを自信もって言えるでしょうか?
昔ほど多くはないとはいえ、一升瓶と言われるとどれくらいの量なのでしょうか?
一升がどれくらいなのか、どのようにして成り立ち、この単位が使われてきたのかお伝えしたいと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
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一升はどれくらいの量?
さて、一升というのは結論から申し上げますと、
1.8L(1800mL)
くらいです。もう少し正確に近い数字をいえば、1.8039Lでしょうか。ですので、基本的には1.8Lという数字で問題ないかと思います。
そもそも、この『升』という単位は、日本で古くに使われていた『尺貫法』の体積単位です。
残念ながらこの尺貫法は1958年に廃止され、長さの単位である『尺(しゃく)』や体積の単位である『升(しょう)』を取引や証明する事項の計量単位として使うことができなくなりました。
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そう、皆さんご存じの『m(メートル)』や『kg(キログラム)』が現在では一般的です。
とはいえ、昔から根付いていたものというものはそう簡単に変わるはずがなく、表向きは使われなくても併記して使われています。
特にお酒の量をあらわす単位として『一升瓶』と聞くことが一番多いのではないでしょうか。
ちなみに、米屋でも『升(ます)』という単位が使われると思いますが、これも実は量る対象が米かお酒かの違いなだけで同じもので、昔はこの『升』という単位で販売をされていたのです。
一升の由来とは?
さて、そもそも一升という単位はどのように作られたのでしょうか?
実は元々は1.8Lもなかったのです。昔は現代のような伝達手段も乏しく、かつ今ほど正確なものを量産するような技術もありませんでした。
ですので、例えば人間が一定時間に歩いた距離、腕の長さなど誰か偉い人の人間の体を基準としたものが大体の基準単位として使われて、そんな状態ですので地域によってかなりまちまちの量になっていたのです。
そして『升』は最初、両手ですくったくらいの体積だったとされています。
時代の流れによって、少しずつこの体積が大きくなり、豊臣秀吉が『京枡』というものを導入したのです。
しかし、この後で江戸時代に『新京枡』という公式なものが制定され、現代の約1.8Lの量となりました。
ちなみに、この『升』という単位は、『益(ます)』と読んで縁起物として関連づくものでもあります。
現代で使われているリットルってどんな単位?
では、そもそも現代で使われているリットルというのははたしてどのような単位だかご存じでしょうか?
その前に、この『L(リットル)』という単位を『ℓ(リットル)』と筆記体で書いてしまっていたりはしていないでしょうか?
実はこの筆記体ですが、本来は使用するのはNGとなります。かつて小学校で『ℓ』として使われたことがあるかもしれませんが、単位記号の表記には『斜体』ではなく、『立体(ローマン体』として使うというルールがあります。
ちなみに小文字の「l」ですと数字の「1(いち)」と紛らわしいので、「ℓ」を使われていたということですが、2011年以降では小学校の教科書でも「L」が使われるようになっています。
さて、1リットルは1キログラムの水の体積と定義がされていた時期がありました。
おそらくそれで解釈をしている人は多いでしょうし、確かに大体1kgであるということは間違いありません。
しかし、実は現在の定義は変わってきているのです。
現在の1リットルの定義は「1辺が1デシメートルの立方体の体積」です。
デシメートル?と思われるかもしれませんが、1デシメートル(dm)は10cmのこと。つまり、縦、横、高さがどれも10cmである立方体といえば想像しやすいでしょう。
牛乳パック一本分の量がちょうど1Lですので、牛乳パック単位で量を考えるとわかりやすいかもしれませんね。
まとめ
さて、升という単位についてまとめてみました。
今ではなかなか使わなくなった一升という単位ですが、かつての日本では当たり前のように使われていたと思うと、ちょっと感慨深いところですね。
日本酒を嗜む人であれば、買う時に見かけると思いますので、知っておいて損はないでしょう。
本記事が参考になれば幸いです。
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