冷やかしの意味と由来とは?恋愛やお店で使われる迷惑な人の元はなに?

お店にきたお客さんが色々と質問してくるから、一生懸命に説明をして結局最初から買うつもりがないと悟るとただの迷惑客としか思えなくなります。

こういった人を『冷やかし客』といいますが、はたしてこの『冷やかし』ってそもそもなんでしょうか?

今回は、冷やかしの意味と由来について雑学として解説をしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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冷やかしの意味とは?

冷やかしとは、目的もなく入ったお店で値段だけ聞いて店員に購入を期待させるだけして帰っていくお客さんを「冷やかし客」といいます。

お店側の上役は、

「潜在的な客なんだから丁重に対応しろ」

と言いますが、残念ながらその場でお金を出さないお客さんが再度来店して買うことはない、とまでは言えないまでも購入に到るのは稀と言っていいでしょう。

もちろん、雑に扱っていいわけではありませんが、あちらこちらをべたべたと商品を触ったあげく、結局1円もお金を落とさないとなると迷惑客にしか思えないのもまた人の感情というものです。

他にも、大抵は男同士のことではありますが恋人ができたときに、冷やかすとも使いますし、返答に困っている相手を冷やかしてさらに困らせるなど少なくてもいい言葉としては使われません。

それもそのはず。冷やかしとは『からかう』という意味と同じなのですから。

仮にやっている本人にその気はなくても、他人にとってその行動が迷惑なものであること。それこそが冷やかしの意味となります。

 

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そもそも、なんで『冷やかし』っていうの?由来は?

さて、そんな『ひやかし』という言葉ですが、どうしてそんな言葉ができたのでしょうか?

単語それそのものが意味をもっているとはいえ、からかうという意味を持っているなんだかおかしな日本語ですよね。

この言葉、古いものは古いものですが江戸時代半ばくらいから言われてきた言葉です。

当時は『素見』や『素通』の文字があてられ、古川柳にも、

「つらいこと素見(ひやかし)にばかりに惚れられる」

などで使われ、当時と現代でも状況は時代で変わっていても意味合いとしては同じように使われていました。

さて、どうしてこんな『冷やかし』という言葉が生まれたのかというと、江戸の新吉原の遊郭が舞台となりつくられた俗語となります。

遊郭といえば、見目麗しき女性達が立ち並ぶ、男にとっての遊び場という場所です。

当時、山谷に住んでいた紙すき職人が紙の原料を水に冷やしている間に、そこでちょっと空いた時間を新吉原の遊郭に行き、格子越しに女郎をからかっては帰っていくということを繰り返していました。

つまり、まったくもって女郎を買う気もないのにからかうだけからかって帰っていく迷惑な彼らを、紙を冷やかしてきた連中ということで『冷やかし』と呼ばれるようになりました。

こういったことから、最初から買う気がないのに来店しても商品を見るだけだったり、値段を聞くだけで買わなかったり、からかったりする行為のことを『ひやかし』と呼ぶようになったのです。

結局のところ、元をたどってもただの営業妨害の迷惑客、あるいは他人をからかうのが好きなだけの性格の悪い人間という扱いであることは昔もいまもさして変わらなそうですね。

 

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まとめ

さて、冷やかしの意味と由来についてまとめさせていただきました。

ちょっと不思議な日本語ではありますが、日本語のちょっとおかしな単語の場合、大抵の由来はこういったことからなのでしょう。

この言葉も「なんだ、また冷やかし中にきたのかい」とため息を吐いた女郎達が「冷やかし中のやつらはごめんだよ」となって「冷やかしはごめんだよ」と変わっていき、単語そのものが意味をなすようになったのではないかと思います。

ひとつの雑学としては面白いですよね。

本記事が参考になれば幸いです。