駅の周辺、商店街、病院の近く、お寺の近くなど意識して見てみると意外と多く存在している花屋ですが、子供の頃の夢は「お花屋さん」と憧れていた女の子もいたでしょう。
植物が好きな人にとっては、お店に入れば色とりどり季節によって違う花々に囲まれて癒されるかもしれません。
しかし、いざ働いてみると重労働で大変な仕事だったりするんです。お給料もおそらく、知ればあまり夢がないかもしれません。
そんなお花屋さんについてまとめてみました。
本記事が参考になれば幸いです。
お花屋さんってどれくらいの収入なの?仕事内容は?
さて、子供の夢である「ケーキ屋さん」と並ぶくらいよくでてくる「お花屋さん」ですが、その実はそんなに夢のあるものではありません。
平均月収は
20万円
くらいです。
勿論、お店にもよってしまうのであくまで平均ではあるのですが、初任給が15万円くらいで上幅はあまり大きくはないのがこの職業です。
お見舞いなどでお花を求めるお客さんは多いとはいえ、まばらに入るような個人客よりいかに多くの大口顧客を手に入れるかで儲けが左右されるのではないでしょうか。
その仕事内容は、覚えることも多ければ、重労働だったり、冷たい作業をしたりと商品の華やかさに比べるとかなりつらく大変な作業です。
例えばお客さんの対応に関しては、花の選別や水揚げ・管理・販売と一連の作業をしなければなりません。花の種類によって適度な水の量や温度や販売するときの処理方法を熟知している必要があります。
勿論、お客さんは素人なのでほとんど花の知識がないのが普通です。だからよくオススメを訊かれたり、お客さんの好みや用途を訊いて選定・提案して、フラワーアレンジメントを施したり知識と技術が必要になります。
さらに流行や季節、イベントなどに応じて花を買い付ける為、直接市場に朝早くから買いに行くこともあります。業者と契約をして配送してもらうこともありますが、このあたりはお店の方針によるかと思います。
5~10キロの花を水あげの為に何度も何種類も持ち運びをしたり、花の鮮度を保つために冷蔵庫のような温度のフラワーキーパーという場所に運び入れたり、夏場は水を腐らせないよう頻繁に水を変えたりします。
冬場は特に水回りの世話や買い付けの為の早起きなどで大変です。
だから、まさに手荒れは職業病といっていいでしょう。ハンドクリームはまず必需品です。
商品としての花は華やかで見る人を魅了しますが、そこに携わっている人は地味でハードな作業を毎日おこなっています。
花屋になるにはどうすれば?向いている人とは?
では、ちょっとハードな仕事である花屋ですが、どのようにしたらなれるのでしょうか?
花屋に就職するのに特別な資格はありませんが、農業大学や専門学校の園芸科でしっかりと知識を学んでから就職すること。あるいは、まったくの未経験で花屋に就職する方法の二つです。
知識はやっているうちにつくものと、働きながら勉強をして、フラワーコーディネートやアレンジを習得していく人も多いですし、アルバイトの経験などを通じてそのまま就職する人もいます。
ちなみにこの花屋にも種類があり、対面販売中心の店舗で個人や企業などまとまった注文や予約を受けるもの。
あとは業者向けを専門とする店や会社があります。
- ウェディング関係(ブーケ、テーブルフラワー等)
- 葬儀関係(花かご、花輪)
- ショップ用
- イベント会場用
- テレビ番組用
- 映画の背景用
などなど、大量発注・定期的な発注を請けてフラワーアレンジを行っているようなところもあり、一概に花屋といっても街中で見るようなお店を構えているところだけではなかったりします。
では、どのような人が花屋に向いているのかというと、花が好きな人というのはやはり一番になるでしょう。
好きなものこそ上手なれというように、季節感やそれに関わる花の知識を自然と吸収し、花の世話を苦も無くすることができる人がまさに合っているのではないかと思われます。
勿論、センスや手先の器用さなども求められますがこの辺りは働いているうちに身につくことがほとんどですので、心配する必要はないでしょう。
あとはしいていえば、辛く厳しい作業にもへこたれない根性といったところかもしれませんね。
まとめ
さて、花屋についてまとめてみました。
趣味ならともかく、実際に仕事にするとなると大変な作業が多いのが花屋ですね。だから収入的なことを考えると割にあわないといえるかもしれません。
だから本当に花が好きな人でないと勤まらない仕事でしょう。その一方で、多少大変でも花に囲まれて仕事をしたいという人にはいい仕事なのかもしれませんね。
本記事が参考になれば幸いです。