新型コロナウイルスの影響で多くの業種が倒産し、今後の先行きが不透明となってきました。
未来に希望を抱いて就職活動を始めた学生も戦々恐々とする時代になってしまいましたね。せっかく就職しても事業の悪化で内定取り消しをくらうかもしれないし、すぐに潰れてしまうかもしれない。
しかし、学校を卒業したら働かないわけにもいきませんしアルバイトでは暮らしていけないでしょう。ですので今回は不況に強い業種をお伝えできればと思います。
本ブログでは、何かの気付きになれば幸いです。
不況の仕組みとは?まずは前置きに簡単に解説
ではまず、はたして不況時に強い職業なんてあるのでしょうか?バタバタと会社が倒れていき、連鎖するように体力のない企業は資金繰りに困って次から次へと事業をたたんでいきます。
そう、不況でお金がなければ自然と財布の紐がかたーくなってきます。趣味や食費にかけるお金もなくなり、買い換えようと思っていた電化製品も先延ばしをして買うのを控えようとしますよね。
すると、お店はお客さんが来ないので物が売れません。そうすると、高い人件費。土地・テナント料に電気代などあらゆる経費で確実にマイナスを計上します。そして最初に切るのは人件費です。お客さんが来ないのにボケッと立たせておくわけにはいきませんよね。
それでも難しくなってしまえば、もうお店を潰すしかありません。休んでいても土地代やテナント料で多大なお金はかかるので、事業は継続していけなくなるんです。
そうなると、そこに商品を納入していた業者や製造業は物が売れなくなってしまいます。お店にくる消費者と同じでお客さんを失ったわけだから当然、同じことがおこります。
そして製造業が動かなくなると、その部品や素材を扱っている業種も物が売れなくなり、同様の道をたどってしまうことになるんですね。
意外と世の中多くの会社が繋がっているものですので、そこから設備等になどに派生することも多いです。お客さんが増えるどころか減っているのに設備投資なんてできないですよね。
こうやって売買のない連鎖が続くことで大不況へとなっていくのです。
つまり、このように直接的にでも間接的にでも消費者のお財布事情に関係のある業種は不況時には弱い職業といえるでしょう。
となると、不況に強い職業はその逆と考えれば簡単ですね!
不況に強い職種とはどんなところ?
さて、前置きの最後として不況時に弱い業種はどういうものかをお伝えしましたが、身近なもので想像していただけたでしょうか。
趣味に関わるものや、ちょっとした電化製品。あるいは外食産業、不動産業など建築業界も財布の紐が硬くなれば景気が悪くなれば影響は少なからず出てくるでしょう。
では影響がほとんどない業界というのはどういったところでしょうか?代表的なものをあげてみましょう。
【公務員】
一般人からは色々といわれて賛否両論がありますが、公務員になれば一生安泰といわれている職業です。
不況時でも給料が下がるわけではないですし、安定を望んでそこそこの給料を得たいのであれば公務員かと思います。
とはいえ、公務員の中でも警察官や消防官、自衛隊などから市役所職員、保健所職員まで色々と職種はあるので公務員がいいといっても、むやみやたらに決めるのはやめましょう。
【教師】
準公務員である教師は当然、学校がやっている限り景気になんて左右されません。塾講師であれば家計の財布しだいで変わってくるでしょうが、学校教師であるのでしたらその影響は皆無でしょう。
公務員であれば、大学生からでもちゃんと方向転換して勉強すればなれる可能性はありますが、教師ですと教員免許を取らなければならないので、高校生など早いうちに教師になる目標をもって勉強しなければなりませんね。
【インフラ】
通信・電力・水処理など生活の基盤となるインフラ業界は人間が生活するうえで必須のものですので、景気で変わるようなものはありません。
しいていえば、電力の自由化などによる会社ごとの競争はありますがそれでもよの不景気でさしたる影響はないでしょう。専門知識や国家資格など必要な場合もありますが、高給とりの業界ですし入社できれば安心でしょう。
【医者・医薬品関係】
人間がいれば必ず一定数の病気になる人もいれば、ケガする人もいます。つまり、医者や医療品関係は不景気など関係ない業界といっていいでしょう。
病気になったまま自然治癒で治ればいいですが、いくら不景気とはいえ節約より自分の身体の方が大事な以上は全部が全部そんなわけにはいきませんよね。
もちろん、医師免許や薬剤師などの資格が必要なこともありますが医療従事者は人手不足の業界ですので景気で人員を減らすということはないでしょう。
【福祉】
福祉関係もまた、節約事情なんて関係ないですよね。年寄りや障碍をもった人がいればまずなくなるような職業ではありません。
しかも、日本は高齢化社会でもありますので福祉関連は常時人不足といわれている業界です。ただし、重労働な上に薄給なのはこの業界の常です。
施設にもよりますが、基本的には生産性のある業界ではない為、忙しい割に給料が安いといわれています。
不景気だからといって、どこでもいいと福祉業界に入ろうと思うと後悔するかもしれません。一度しっかり考えて選びましょう。
【IT関連】
すでに時代はコンピューターがなければ何もできない時代です。となると、仮に不況で一時的に設備投資などの新規案件はなくなったとしても、税金が上がればシステムの更新は必要ですし、ちょっとメンテナンスするだけでもプログラマーは必要になります。
プログラム言語などわかる人は限られますし、Google社はコロナ終息後の世界はさらにITの時代になることを示唆した発言をしています。
ブラックだの、IT土方などいわれている業界ですが、一番テレワークをしやすい業界ですしまだまだ人が足りておらず伸びていくのではないでしょうか。
【携帯電話関連】
いまや携帯電話は一人一台の時代ですので、多くが携帯電話端末もLineなどのSNSアプリなどを使用しているでしょう。
つまり、もはや生活必需品といってもよく、逆にこれが倒れてしまったらその会社と契約しているユーザーが大混乱してしまいますし使用者がいる以上、SNSなども景気なんかで衰退することはないかと思われます。
【日用品】
携帯電話同様に、洗剤やトイレットペーパーなどといった日用品類は日常で当たり前に使うものですので不況でも節約の対象にはなりません。
不況時に製造業は軒並み悪化するのは間違いありませんが、こればっかりは誰もが使うものではないので不況に強いといえるでしょう。仮にトイレットペーパー業界が潰れてしまうようなことがあれば大変ですよね。
つまり、日用品を扱う業界であれば妙な経営ミスでもない限り不況時にいきなり内定取り消しや倒産といったことは少ないでしょう。
【ファーストフード業界】
ファーストフードは値段も安く、不況の際に給料が減っていても気軽に食べに行ける場所といっていいでしょう。高級レストランであればお財布事情が厳しければ控えることもあるでしょう。
しかし、ファーストフードであればお手軽に外食気分も味わえるのでむしろ気分転換に行くこともあるのではないでしょうか。
大変でブラックな業界でもありますが、そこそこ人気のあるファーストフードであればまず潰れることはないでしょう。
【警備】
景気が悪化すれば、犯罪が増えるというのはよくいわれることですしお金がなければ生きる為に犯罪に走る人が増えるのは当然ですね。
ゆえに、警備の仕事はむしろ忙しくなるといえるでしょう。自宅から美術館などまで、空き巣やスリなど対策をする為に警備の仕事はむしろ不況時こそ増えるのかもしれませんね。
【保険業界】
不況時だからこそ、何かあったら困ると保険業界はなかなか解約されるようなことはありません。むしろ、完全に生活が立ち行かなくなるくらいでないと保険の解約にまで手を出すことはないでしょう。
そこまで生活が壊滅的になる人が増えなければ毎月多くの人から定期的に保険料が支払われるので安定した利益を得られるので潰れにくいのは間違いありません。
勿論、郵便局のかんぽ生命みたいに色々と問題を起こすようなことがあればその限りではありません。
【葬儀関連】
人が亡くなれば葬儀は必要になりますし、お寺などにも仕事が回ってきます。人が寿命で死ぬようなことを抑制することはできませんし、いつ誰が亡くなるかなんてわかりません。
そして葬儀は一般的にやらなければならないものですので、この業界に関しては不況の影響はないといっていいですし、せいぜい葬儀のレベルを一つ落とす程度でしょう。
逆に結婚などといった慶事に関してはグレードを下げるなど控える動きが出てきますし、結婚式は必ずしなければならないわけではないので不況に弱いといっていいのかもしれません。
他にも不況時の学生記事として下記のようなものをまとめています。
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まとめ
ほぼ確実にくるであろうと予想されるコロナ不況ですが、このままいくと多くの業界が遅かれ早かれ潰れたり縮小していく運命にあるでしょう。
学生にとってとても不運な時期ですが、何もしなくても時間が過ぎていくだけで働かないというのは厳しいですよね。
ですので、このような不況にも強い業界を選んでみてはいかがでしょうか?
本記事が何らかのきっかけになるのでしたら幸いです。