プロポーズをするとき、告白するとき、あるいは大事な人との特別な日にちょっとかしこまった席でイタリア料理やフランス料理を選ぶような人は多いかと思います。
特に男性の場合は特別な席だからこそ、できることってありますよね。
しかし、食事の作法はお互い知らないというパターンが多いので仕方ありませんし、その所作は一朝一夕で身につくものではありませんが、誰でもできるのは食卓に着くまでのマナーです。
せっかくだからスマートに格好よくいきたいものですよね。そんな『決めるとき』のデート時に行うべき基本的なマナーをお伝えしていきます。
本記事が参考になれば幸いです。
デートの事前準備
【事前の予約を必ず入れる】
ちなみに、予定した日にインターネット上で予約が満席となっていた場合も諦めては勿体ありません。お店によってはインターネット用の予約席の他に電話予約の予備席を設けているお店があります。
どうしてもそのお店にしたい!というのであれば、電話をしてみましょう。
予約は一ヶ月前なら大体は確実に取れるでしょう。遅くても二週間前には入れるようにしないと席の確保が難しいと思います。せっかくのかしこまった場にするのなら、数日前に慌ててというのは避けたいところですね。
なお、予約時には、
- 日時
- 氏名
- 人数
- 予算(コースの指定等)
- 目的(記載欄があれば)
- 個室の希望の有無
- 連絡先
- アレルギーの有無
といったことをお店に伝える必要があります。ちゃんとしたレストランほど細かく訊かれるので、先んじて確認をしておいた方が無難です。
その他下記のことを確認しておくと便利なことがありますので、合わせて必要に応じて確認しましょう。
- 駐車場の有無
- ドレスコード
- 利用できるカード
- 閉店時間
- メニューの情報
なお、キャンセルする場合は2~3日前には連絡を入れましょう。お店側は食材を発注しますので、直前になればなるほど迷惑になります。
キャンセル期日や料金なども確認しておいた方がいいかもしれませんね。
【下見を必要ならしよう】
大切な場であれば、大切な場であるほど下見をしておいた方がいい場合があります。
駅から離れている場合や、付近に目印がない場合など迷ってしまうこともありえますので、一度足を運んでみると場所やお店の雰囲気などがわかります。
ただし、誰かと先にお店に入ってしまうのは避けた方がいいことがあります。いきつけのお店、ということならともかく誰か別の人と行った二番煎じのお店ということことに引っ掛かりを覚える人もいます。
そこまで気にすることはないでしょうが、相手の性格や状況によって判断しましょう。
【服装は大事!】
せっかくレストランに行くのですから、服装は大事です。ドレスコードのことですね。基本的には雰囲気に合わせてふさわしい装いをしなければなりません。
全員がスーツの中でTシャツに短パンなどでは浮いてしまうどころか、恥ずかしいといっていいでしょう。お客を選ぶようなお店など、お店によっては雰囲気を壊すとお断りされてしまうこともあるかもしれません。
仮にラフな格好をするにしても20代前半なら物を知らないで済まされるでしょうが、20代後半から歳をとればとるほどそれなりの装いは必須といっていいでしょう。
フォーマルなお店の場合、男性ならダークスーツ。女性ならワンピ―スかスーツが基本となります。
特に女性の場合は、装飾品などで食器などを傷をつけないようなものを選びましょう。
レストランに入ったら
さて、いざ当日になり彼氏・彼女と合流してお店に入ります。いくら気心が知れている恋人同士であっても、やはりこういう場所では礼儀が必要になります。
やはりこういった場所でしっかりとマナー通りに行動できる人は総じて評価が高いものです。
レストランに入ったら、
- クロークに荷物やコートを預ける
- 案内係の誘導に従って行動する
- 着席はレディーファースト
このように、着席までの流れをスマートに行いましょう。
クロークはレストランによってない場所もありますが、それなりの高級レストランであれば預ける場所があるでしょう。
お店に入った時に予約客であることを伝えれば自然と対応をしてくれます。基本的にはコートや荷物などはクロークに預け、通常持ち込むのは小さなバッグ程度なものです。
クロークに荷物を預けたら、勝手にウロウロしたりせず誘導に従いましょう。落ち着かない態度は大人として格好悪いです。
そして、席についたら基本はレディーファーストです。係員が椅子をひいて女性に着席を促しますので、先に女性が。後から男性が着席をするのがマナーです。ちなみに、椅子を引いてもらったら左側から座るのが一般的なマナーとなります。
女性の着席後であれば、男性はそのまま自分で椅子を引いて座って構いません。あくまで着席順を女性側からにしましょう。
料理とワインのオーダー
席についたら、事前に予約でコース料理を選択していたのであれば係員がメニュー表を持ってきてくれたり、口頭で告げてくれます。その場合は流れに合わせるだけで問題ありません。
もし事前にメニューの予約をしていないのであれば、お店でメニューを選びます。
基本的には、
- 前菜からデザートまですべて提案されているコース料理
- 一品ずつ決めるアラカルト
- 複数メニューの中から五品ずつを選ぶブリフィクス
があります。最近ではコース料理とアラカルトの中間的なものも増えています。
コース料理の場合、お店のおススメ料理を堪能できるようになっていますが、コースによってはボリュームもあり苦手な食材が出てくることもあるでしょう。
このような不明なところがあれば、係員に確認をしておくといいでしょう。
そして、料理を決めたら飲み物として料理に合わせたワインを決めます。一般的には魚料理には白ワイン。肉料理には赤ワインです。
とはいえ、ワインは苦みも強く好みもあるので必ず決まっているわけではありません。
マナーという観点からいえば、ワイン選び・テイスティングは男性の役割となります。互いの味の好みなどをソムリエがいるのであれば伝えれば、合わせたワインをチョイスしてくれるでしょう。
注いでもらう時は、ワイングラスをテーブルに置いたままついてもらいます。
【フルコースの基本構成は?】
さて、洋食のフルコースというのは流れの基本が決まっていて、ほとんどが同じようなものとなっています。
基礎知識として覚えていると、とまどいませんので簡単に頭に入れておくといいでしょう。
・正式
- 食前酒
- 前菜
- スープ
- パン
- 魚料理
- 肉料理
- 温野菜
- グラニテ
- 肉のロースト
- サラダ
- デザート類
- 食後酒
・略式
- 前菜
- スープ
- パン
- 魚料理
- 肉料理
- デザート
となります。勿論、お店やコースの内容(肉メイン・魚メイン)によって少し違うかもしれませんが、基本的な流れはこのような流れとなります。
もしデートで利用する前に一度実際に確認しておきたいのでしたら、家族の長寿祝いや入学祝などにカコつけて一度体験をしておくといいのかもしれませんね。
食事中のタブーとは?
最後に、デート時に限らずこういう場でのタブーをお伝えしたいと思います。
お店ではそのお店の雰囲気にふさわしいマナーを心がけ、一緒に来た人やお店の人が互いに気持ちよく過ごせるようにしたいものです。
【着席するまでのタブー】
当然ながら遅刻は厳禁です。5分前行動は当然としても、10分前くらいにはお店に到着しておくようにしましょう。お店側は一時間以上前から席を確保しているのが通常ですので、多少早いくらいでしたら問題ありません。
むしろ、ギリギリまで来ない方がお店側にも「ちゃんと来るのかな?」と心配をさせてしまいます。
そしてレストランで案内人がいないというのは基本ありませんが、もしいない時は男性がエスコートをし、女性の前に進みましょう。着席は当然、女性からです。椅子などを引いてあげると格好いいですよね。
ちなみに、大きな荷物がある場合は席に持ち込むことはしないようにしましょう。
【食事中のタブー】
楽しく食事をするのは結構ですが、大声で話をしたり大笑いをしたりして周囲に迷惑をかけないようにしましょう。
そんな気心が知れた関係とは逆に、まだ数回目のデートなど、話題がまだない場合は会話の花が咲かないかと思います。しかし、黙々と食べているとお互いに気を使ってしまうますので、それとない会話を心がけましょう。
当然、着席時に椅子には姿勢よく座ることを意識して足を組んだり投げ出しするのはNGです。だらしない印象を与える行動は慎み、髪に触ったり口にものを入れたまま話したり、音を立てて食べるなど品のないことをするのもいけません。
もちろん、極力携帯電話などはいじらずに互いの会話に注視するのが相手へのマナーです。いじるにしても、最低限にとどめるようにするべきです。
そして、レストランではお酒をがぶ飲みせずにたしなむ程度にしましょう。軽く口に含む程度が基本です。
まとめ
さて、デート時のお店マナーとしてまとめていきました。
基本的には一般的な礼儀であることを意識して実践すれば問題ない内容かと思います。
初デート・プロポーズ・告白など男性側からしたら格好をつけたいが為に、奮発することもあるでしょう。しかし、こういう『場』にふさわしいことをしないと格好悪く見えてしまいますので、ぜひ最低限の知識や礼儀は取得しておきましょう。
本記事が何らかの参考になるのでしたら幸いです。