ダイエットを始めると気にしなければいけないのが、『摂取カロリー』というものです。
カロリーを少なくすれば痩せられる。体重を落としたい。そう思いながら食事の制限を始めるようになるのかと思います。
しかし、このカロリー(Cal)とはどのような単位なのかご存じでしょうか?
では、ここからはカロリーという単位についてご説明をしていきましょう。
本記事が参考になれば幸いです。
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カロリーってどんな単位?
さて、ダイエットの大敵である食品のカロリーという表記ですが、どんな単位なのでしょうか。
率直にいえば、これはエネルギーの単位となります。
人間というのは、車のガソリンのようにこのエネルギーを消費して身体を動かしているんです。そしてそれは、寝ている間でも心臓や胃腸が動いている以上、カロリーを消費していきます。
しかし、このカロリーを使いきれないと人の脂肪細胞に吸収されて脂身として膨らんでいきます。ざっくりですが、これが太る仕組みです。
完全にダイエットとしては悪役になってはいますが、どんなエネルギーの単位かというと、『熱量』の大小を表す単位となります。
食事として摂れるエネルギーとして皆が使っているのがこのカロリー(Cal)という単位ですが、実は本来はジュール(J)という単位が熱量の単位です。
ほとんどなじみのないジュールという単位ですが、国際単位系SIの基本単位から組み立てられた単位です。
本来は、このジュールが仕事やエネルギーの単位として、カラオケやマラソン、荷物を持ち上げる、水をヤカンで沸かして音頭を上げる、電流をながして電球を光らせるなどに使われます。
これが「ジュールの法則」というものですが、日本ではカロリー(Cal)が一般的です。
それがなぜかというと、日本の計量法でこう定められているからなのです。
「人もしくは動物が摂取する物の熱量または代謝により消費する熱量の単位」に限って使ってよい。
とされています。
つまり、日本ではカロリー(Cal)という単位表記が使われているのはこういった理由からということになります。
これが「熱化学カロリー(定義カロリー)」というものです。
ちなみに1Calは4.184Jと定義されています。
カロリーの由来とは?痩せるにはどうしたらいいの?
では、そもそも日本はカロリーという単位をどうやって定めたのでしょうか?
つまりそれは、
「1gの水を1℃上げるのに必要な熱量」
これが1Calの由来となります。
さて、ここまでお話をしてきたのはあくまで「カロリー(Cal)」という単位です。しかし、食品に書かれているのは「キロカロリー(KCal)」です。
つまり、1KCalは1Calの1000倍です。
それがどういうものか具体的に表してみましょう。
たとえば、ご飯一杯で約230KCal。カレーライスであれば約900kCalくらいでしょうか。
それを上にあげた水の温度をあげる計算にあてこむと、
- ご飯一杯で10kgの水を23℃上げる熱量
- カレーライス一杯で10kgの水を90℃上げる熱量
となります。
こう考えると、実は普段食べている食事というものは物凄い力を含んだものであることがわかると思います。
人間というのは、このように凄い力を一日3食も摂っているもので、摂取すればするほど太りやすくなるというのはおかしい話ではないでしょう。
ガソリンで例えるならば、かなり燃費の悪い大食いの車ということですね。
逆にいえば、それだけの熱量を摂取して生きて行動をしている人間という生き物は、食べなければ食べない程に痩せていくのは当たり前というものです。
そして、現代人は普通にたべるのなら一食に少なくても500kCal、多ければ1200kCalくらい摂ることもあるでしょう。
ですので、一日一食抜く夕飯抜きダイエットなどはその摂取していた分がなくなるということです。
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勿論、食事制限だけではなく置き換えダイエットで摂取するカロリーの低下を狙うことで痩せることもできるでしょう。
痩せるのに重要なのは全てはカロリーの消費と摂取しないこと
では、結局痩せるのに必要なのは何なのでしょうか?
精神論でいえば、過酷なダイエットに耐える精神力と忍耐力が重要です。
とはいえ、これはあくまで精神論。しかし、これがなければそもそもダイエットは成功しません。半年、一年と続けてやっと結果がでるのでジッと痩せるのを待つしかないんです。
そして、それを実現するには先にお伝えした膨大なエネルギーを消費すること。そして、そのエネルギーを摂らないことです。
端的にいえば、よく言われているように、
- 運動してカロリーを消費すること
- 食事制限、摂取制限をしてカロリーを摂らないこと
になります。
これに関しては、他のウェブサイトを見ていればよく言われていることかと思いますので細かくは割愛しますが、基本的に運動ダイエットは痩せないといっていいでしょう。
よく運動ジムなどのPRに「有酸素運動でカロリーを消費して痩せましょう」といった名目で会員を募集していたりしています。
しかし、残念ながら有酸素運動だけのダイエットではほとんど成功する人はいません。
なぜなら、かなり過酷な運動を一時間したとしても数百キロカロリーです。一方で、カレーは900kCalです。明らかに一食の方が大きくなります。
そして、運動したらお腹が空きますので、「運動したし、いいか」と無意識にいつもより食事量が多くなってしまうのが人というものです。
結局のところ、何らかの食事制限というのは必須ということ。
なお、食事制限だけですと痩せはしますが必要な筋肉も落ちていきますので基礎代謝が低くなり、普段の生活での消費カロリーが減ってしまいます。
さらに、食事制限をすることで空腹に耐えられないと目標をクリアしていないのに中断してしまう人がほとんどです。
ですので、きつくない程度の運動しながら無理のない食事制限をすることがバランスよく痩せられる遠回りながらも一番確実に痩せていく方法ではないかと思います。
まとめ
さて、カロリーという単位についてまとめてみました。
こうしてみると、カロリーという単位はかなり多くの熱量の単位であることがわかるかと思います。それだけ人体を動かしているエネルギーというのは高いのですが、それが余るということは太るということです。
体格や年齢などによっても一日に必要な摂取カロリーは違ってきますので、自分の適量というのを見定めるのが太らない方法ではないでしょうか。
本記事が参考になれば幸いです。