中学一年の頃はまだしも、二年生になると受験対策が少しずつ話題にあがり、三年生になるともう一学期にはぼんやりとでも目標とする高校を決めなければなりません。
しかし、どのような基準で高校を決めたらいいかなどで迷ったりしませんか?友達や彼氏・彼女と同じ高校に進学したい!そうはいっても、なかなか学力が違ったり目指すものが違えば難しいものです。
人によってはギリギリまで進路を決められない人もいますよね。自分の将来のことなので仕方ないですし、焦り始めたのでしたらちょうど自分にとっての決め時なのかもしれません。
そんなまだ迷っている人へのアドバイスになればと思います。
本記事が、参考になれば幸いです。
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目標とする高校を決めよう!基準は偏差値から
中学3年生の冬にはついに受験が始まってしまいます。一学期はぼんやりと受験したい高校の選択肢をいくつか考え、どんなに遅くても二学期の頭には目標とする高校を定めなければなりません。
もちろん、2年生のうちから考えておくといいかもしれませんが、どこでも受験はできるけど、どこでも合格するわけではありません。
ぶっちゃけ、すべては自身の頭の良さ。つまり偏差値がその選択肢を広げるか狭めるかを決定するんです。当然ながら偏差値が低い人が高レベルの偏差値の高校を受験したとしても、ほぼ合格することはないでしょう。
高校の選び方の基本はこの偏差値になります。
この偏差値というものは、北信テストなどの全国一斉の実力テストで計測できます。
この偏差値の出し方というのは、大勢の人のテストの点数を集計し、平均点ピッタリが偏差値50という数字になります。そこから1点でも上げようものでしたら、平均よりちょっと上という位置になるわけですね。
たまたま出題された問題で点数が取れただけ、ということもありますので何度か受けて自分の平均偏差値を出しておくと自分の実力がわかります。
それを基準に受験して合格できそうな高校を選ぶわけですが、そもそも高校の平均偏差値がどうなのかわかりませんよね?
高校側の偏差値を調べるのでしたら、こういった入試用の本などを購入すれば各高校の昨年度の合格者平均偏差値がデータとして掲載されていますので、一冊くらいはもっておきましょう。
何より、高校入試は情報戦になり非常に重要です。早いうちから対策を立てておかないとライバルに差をつけられてしまうのは間違いありません。
どうしても行きたい高校が自分の偏差値より上ならひたすら勉強をして成績を上げなければなりませんが、迷っている場合は自分の偏差値付近か確実に合格する為にちょっと低い高校を受験するくらいがいいでしょう。
必死に勉強をして上の高校に行って落ちこぼれになるくらいなら、ちょっと下の高校に行って成績がトップの方が実は高校の三年間は非常に楽になります。
とはいえ、勉強しだいでテストの点数は向上しますが、偏差値を上げるのはかなり厳しい道のりです。もし偏差値を10も上げたいのなら半年間必死に毎日何時間も勉強して上がるか上がらないかというレベルです。
正直、中学三年生の頭に目標とする高校が偏差値10も上なら諦めるのも選択肢のうちかと思います。
目標とする高校を決めよう!通学距離
さて、自分の実力より上を目指すか安全策をとって同程度かちょっと下を目指すか人によりますが、偏差値である程度は目標とする高校を絞り込めたら毎日通える距離かを頭の中で計算しましょう。
さすがに通学に毎日二時間とかかけていると、帰宅もまた二時間。朝は早起きしなければいけないうえ、仮に部活道に参加して18時に活動が終わったとしても帰るのは20時以降です。そんな時間に帰ってももう何もできませんよね。
逆に家が近ければその時間を使ってアルバイトができるかもしれない、という選択肢もあるんです。
「近いからこの高校を選んだ」
こういう人は実はいっぱいいますし、立派な理由の一つです。
人それぞれではありますが、自分の通える範囲が高校選びの選択肢の一つになるかと思います。
ちなみに中学生の頃は電車などを使わなかったから気にしないでしょうが、定期代も学割が使えるとはいえ距離があればあるほど高額になります。
家庭への負担などを考えると近い方がいい場合もありますので、それは家の事情によるでしょう。
目標とする高校を決めよう!学校見学をしよう
偏差値・通学距離範囲まではどうしても自分の成績や住まいの関係で選択肢が狭まってしまうものですが、ここからは完全に本人の意思で思うところを選んでいけるものになります。
そして、絞っている段階で気になる高校がいくつかあるのではないでしょうか?
- 学校見学会
- 学校説明会
この辺りの催しを大抵の高校は毎年中学三年生の夏休みまでに何度かおこなっているはずです。他には文化祭など学校に入ることができるチャンスもあるでしょう。
気になった高校がどんな雰囲気なのか、どんな学校なのかを知るチャンスなので積極的に参加するといいでしょう。
もし「校内が汚い」とか「校門付近に柄の悪いのがいる」などといったことがあれば、そういうつまらない生徒もいる高校として懸念材料にしてしまってもいいのかもしれません。
逆に見学をすることで具体的な自分の未来のビジョンが見えることもありますので、チャンスがあればさして興味のない高校でも見学に行ってみるといいかもしれませんね。
同時にそこにどんな学部があるのか、普通高校・商業高校・工業高校・農業高校など自分のやりたいことやなりたいものといった目標で選ぶといいでしょう。
実際に見てフィーリングを掴むというのは大事です。
目標とする高校を決めよう!倍率を確認しよう
さて、ある程度狙う高校が決まってきたら昨年度の受験倍率を確認してみましょう。
おそらく偏差値のお話をしたときの本などに昨年度の受験倍率というのは掲載されているのではないかと思います。
受験倍率というのは、つまり高校の人気度をあらわします。
1.5倍なら150人受験して100人しか合格しないということ。つまり、50人は不合格となってしまうということです。
少子化の影響もあり、近年は受験倍率はさして高くなくなってはきましたがそれでも人気の高校は倍率がそれなりに高くなっています。
同じ高校を受ける人達は全てこの合格枠を争う競争相手、要するにライバル関係にあります。
受験生であればそのライバルたちも同じように勉強しているわけで、1点でも高い点数をとろうと頑張っています。
では、ここで少し偏差値の話に戻りますが、偏差値ギリギリの所を受験した場合はどうでしょうか?
まず偏差値余裕の人達は当然合格枠を簡単にさらっていくでしょう。一方で残るは偏差値ギリギリの人達の合格枠の取り合いになります。
となると、確実に勝てる見込みのある戦いではないということですね。誰かが合格して誰かが不合格になる。
その為には、誰よりも勉強をして偏差値を上げるか最初からちょっと低めの確度の高い高校を受験するしかありません。
この選択は本人次第ということになりますので、じっくりと悩んで決めるようにしましょう。ちなみにお金などの関係上、倍率は私立高校より公立高校の方が高いことが多い傾向にあります。
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目標とする高校を決めよう!内申点は大丈夫?
当然ながら成績が上がったからといって、高校の入試は甘くはありません。普段の授業態度などの内申点が重要になってくるんです。
どちらかというと、公立高校は内申点重視で、私立高校は成績重視の傾向にあります。
いくら中学三年生で成績を上げようと努力しても、一年生・二年生の頃にはっちゃけてしまっていたのでしたら教師の評価はかなり低くなります。
三年生で急に改心したところで、後の祭りです。
中学生くらいになると思春期からの反抗心で悪ぶりたくなる生徒がいますが、それを教師に向けていたのだとしたらかなり内申点に響いていると思った方がいいでしょう。
ただ、一年生・二年生と比較的真面目に授業をこなして三年生でグンと成績を伸ばした生徒を教師は非常に評価します。「おっ、頑張っているな」という心象評価はとても大きいものなんですよ。
内申点は、
- 普段の生活態度
- 小テストなどの結果
- 提出物をきちんと出しているか
- 部活の頑張り
などが評価されます。基本的に悪いようにつける教師はいないでしょうが、褒められる部分がなければ良くもなりません。
いくら受験当日の試験の成績がよくても、内申点が悪ければ不合格っていうのはよくある話なんです。だって、勉強だけできて頭がよくても、ろくでもない性格をしていれば誰だって受け入れ辛いですよね。
選ぶのが人間である以上、その心理は変わりません。なので、普段から真面目に授業を受けているかどうかが重要なんです。
もし、内申点に自身がないのなら高校の選択を一ランク落とすなども考慮しなければならないかと思います。
逆に自分では真面目にやっていたからといって、教師にどう思われているかはわかりませんので無駄に過信は禁物です。
まとめ
さて、高校選びについてまとめてみました。
まさに人生の岐路に立つわけで非常に高校選びというのは難しいものではないかと思います。とはいえ、いつまで経っても決められないではいけませんので、このように徐々に絞り込んで決めていくのが無難かと思います。
まだ将来何になるか、何になりたいのかが決まっていないのならとりあえず自分の偏差値付近の普通校で近場の高校を目指すというのが定番ではありますが、自分がどうなりたいのかをせっかくの機会ですから決めて高校に入った方が目標があっていいのではないかと思います。
本記事が何らかのきっかけになるのでしたら幸いです。