登山用の地図はどこで入手できるの?登山初心者に必要性を解説!

登山初心者が、一応読んでおくかと登山入門書を買って読んでみると「登山は地図が読めて一人前」とか「地図は携帯しておこう!」とか書かれていると思います。

「そもそも、コース情報があればいいでしょう。自分は迷わないし、いる?いやいや、いらないでしょう」

と楽観視してしまうのは非常に危険です。

今回は地図を携帯しておくことの必要性をお伝えしていきたいと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

登山に地図はいる?いらない?地図の必要性とは

世界地図とコンパス

さて、登山をするにあたり地図は持っていた方がいい、読めるようになっていた方がいいといわれることは多いでしょう。

かさばるし、読み方わからないし、線がぶわーって書かれていてわけわからないし、案内図通りに進めばいいだけだからいらない!最悪、GPSや携帯で確認するだけだし、平気という初心者も中にはいるようです。

確かに、経験のない人は登山関連の地図って分厚い紙が折られているからかさばるし、スマートフォンでちょちょっと調べればいいだけですので不要と感じられるでしょう。

しかし、ご存じですか?年間で登山者がおこしたトラブルの約4割が山岳遭難しているということを。

令和元年(2019年)の遭難者の人数は全国で2,937人もいるんです。(警察庁生活安全局生活安全企画課課発表資料より)

うち、登山などのレジャーでの遭難が75%となり、道に迷ったという理由が最多となっています。

ちなみに8割の人が携帯電話を含めた何らかの通信手段を使って助けを呼んでいて助かってはいますが、このように携帯電話を所持していても最悪の事態になってからようやく『救助要請』ということで役に立つことがほとんどです。

さらに、電波が届く山は増えてはいますが、まだまだ通話エリアが限られていたり、下手に焦ったりうっかりバッテリーがなくなってしまうなどで、そもそも使えないということも多いのです。

そんなとき、準備の段階で登山計画書を書いて提出しておけば、いざという時の手掛かりとなります。

 

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しかし、そんないざがあるなんて誰もが嫌でしょう。しかし、予定のコースを外れて迷ってしまうことは可能性として誰でもあることなのです。

「自分だけは大丈夫」

と思っていると本気で遭難して多くの人に迷惑をかけてしまいます。

一方、地図やコンパスを持っていて読み方・使い方がわかれば自分の位置の把握をすることができ、安全に下山できる可能性が高まります。

こういった備えは結果的に自分を守ることに繋がりますので、甘く見ずに用意するようにしましょう。

地図やコンパスの使い方がわかるようになれば、登山初心者も卒業できるようになるかと思います。

 

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どんな種類の地図があるの?コース案内図を貰ったんだけどこれでいける?

参考:つくば観光コンベンション協会より

 

さて、上記はコース案内図という山紹介のパンフレットなどでよく描かれているものです。

今回は初心者向けの山ということで『筑波山』を題材にしてみましょう。

筑波山は男体山と女体山からなる山で難所も少なく、初心者向けの山といっていいでしょう。

 

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おそらく迷うことも少ない山でしょうが、上記のコース案内ではたして何がわかるでしょうか?

なるほど、見どころの場所とコース名と距離、目安時間と標高くらいはわかりますよね。

ええ、ディズニーランドのようなアトラクション施設ならこれで十分でしょう。おおよその方向やアトラクション名があるのですから向かうだけです。

まあ、それと同じで全体像は把握しやすいですよね。

一方で、地形の状況や勾配により緩やかなのか、急なのか。それによる難所はどこか?トイレは?売店は?休憩できそうな場所は?場所から場所への細かい移動時間の目安は?

わかりませんよね。筑波山は登山客が多いからどうにかなるかもしれませんが、他の山では他の登山客が少なかったりとそうはいかず、コース案内図だけで行程を組むのは不可能です。

 

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用意すべきは、登山地図と地形図!

さて、今回ご用意したのはこちら。本屋などでよく見かけるかと思いますが、これが登山地図と呼ばれるものです。

 

 

このように、別に本屋でなくても通販などで簡単に入手できるものです。

初心者はまず、こちらの登山地図を知り、読み方を覚えていくといいでしょう。

 

 

ちなみに、中を開けてみるとこんな感じです。

一番右が冊子となっており、真ん中のが登山地図となっています。

 

 

冊子の中身は山の情報や草花の情報など、見どころ情報が満載となっています。

それなりにボリュームもあり、役立ち情報もあるので下手に情報を集めようとするより、これ一冊買った方が詳しいかもしれません。

行きの電車の中で暇つぶしに読む分にも十分です。

 

 

では肝心の登山地図を開いてみると、結構大きいものが折りたたまれていて、このように掲載されている各山の登山地図が載っています。

 

 

では筑波山のところをもう少し大きくみてみましょう。

先のコース案内図と見比べてみると全体図は同じでもかなり情報が細かく書かれていて違うことがわかるかと思います。

登山地図の見方や各記号は下記記事にてご説明していますが、等高線が引かれた地図に、沢山の注意書きが入っているのが見て取れると思います。

これなら何となく見るだけで、どこにどう注意をして、山の中にどんな場所があるのか想像しやすいですよね。

初心者はまず、この登山地図を読めるようにしましょう。

 

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登山者の多いメジャーな山であれば、大抵の書店で販売されています。

ただ、書店によっては品揃えが悪くちょうど売っていない山も結構多いですので、Amazonなどで買った方が探し回らずに確実に手には入るかと思います。

 

そして最終的には、

 

 

こちらの地形図を読めるようになれば、遭難したとしてもコンパスなどがあれば現在地を把握して道に迷いにくくなります。

ただし、こちらの地図を使いこなすには慣れと訓練が必要ですので、両方共持っていた方がいいという声もありますが、初心者の頃によく上るようなメジャー所の山で練習する分には必要ないかと思います。

そもそもこの地形図、意外と簡単には手に入りません。

こちら国土地理院が発行している正確な地図の為、山の起伏や形状がはっきりとしており、見慣れるととても面白いものなのですが、

 

日本地図センター(外部サイト)

 

でオンラインで購入するか、電子地図で購入する方法。あるいは、取り扱いのある店舗で購入するかです。

どこの書店でも販売されているわけではないので、ほいほいとそこらの書店に行って「売ってない!」と騒いでもしょうがありません。

売っている書店では、

 

 

このような棚で番号ごとに振られて並んでいます。

棚にはずらずらっと番号しか振られていないことが多いので、どこの棚がどの地域の地形図が入っているかわからないでしょう。

しかし、焦らずに棚の上や横に地区ごとの番号の書かれた日本地図が印刷されて置いてあるので、それを確認して該当する番号の棚を開けると、

 

 

このように大きな一枚物の地形図が入っていますので、このままレジに持っていけば購入することが可能です。

もちろん、実際に山まで持っていくときは折りたたむなり持ち運びしやすいように工夫をしましょう。

 

日本地図センター 地形図販売店(外部リンク)

 

こちらから販売している書店が県ごとに検索できるので、近くにあればそちらで購入するのがオススメです。

ちなみに、書店で販売されているものは税込¥435- といったところです。さして金額が高いわけでもないので、コンパスと合わせて持っておき、いざということが起きた時に使えるように勉強をしていった方が自分の身を守る為にもいいかと思います。

 

 

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まとめ

さて、登山地図の必要性についてまとめさせていただきました。

コース案内図・登山地図・地形図の全てをもっているといいですが、初心者のうちはコース案内図と登山地図をもっておけば何とかなります。

しかし、読み方などは勉強しなければなりませんので、少しずつ見慣れて実際に使えるようにしましょう。

 

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