登山で必須な物はやはりバックパックではないでしょうか。というか、手ぶらや軽装で行けるのは地元の人くらいで、登山をしようと考えるのであれば、必ず持っていくものかと思います。
しかし、このバックパックですが登山初心者の人は何を選べばいいのかわからない!という人も多いのでは?
確かに大は小を兼ねるということで大きければどの行程の対応も可能ですが、その分無駄も大きく負担にしかなりません。
今回は登山初心者がこれから用意するバックパックをおすすめの選び方とは何か?日帰り、山小屋泊、テント泊と行程に合わせてどのような物を選べばいいかを解説していければと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
自分のバックパックを選ぼう!デザインでセレクト!
さて、バックパックを選ぶ際に意外と大事なのはデザインです。
「えっ、そんなの大事なわけないじゃん」
と機能性のみを重視する人は思うかもしれませんが、昨今では登山がブームということもあり、ヤマガールと呼ばれる女性登山者も増えています。
ゆえに、女性用のファッション性の高い登山グッズや男性でも気にするようになったのか男女問わず多くのデザインのバックパックが売り出されています。
それに、登山者同士で声を掛け合うのも山登りの醍醐味です。どのような人と会うかわかりませんので、せっかくなのでお洒落したいところ。
ましてやただ黙々とひとり無骨なでかいバックパックを背負っての登山なんて山ごもりの修業でもする人に見えてしまいかねません。まあ、男性はそれでもいいかもしれませんが、準備を楽しむのも登山の楽しみの一つです。
これは個人の趣味趣向によるところでもありますのが、ウェアとバックパックの色やデザインを合わせたり、自分らしさを表現する物を探したりと準備段階で結構テンションがあがるものです。
初心者が日帰りで数時間程度山歩きするくらいなら、そこまで大きいものでなくてよいのでバックパックのデザインはかなり選択肢があります。
ちょっと選び変えるだけで見た目も気持ちも変わりますので、色んなお店や通販サイトなどを見てみるといいでしょう。
自分のバックパックを選ぼう!サイズと機能性で選ぼう!
テンションやモチベーションを上げるのはデザイン性ですが、サイズや機能性も大事です。
・サイズについて
実際、バックパックなどは購入して使っているうちに自分もバックパックの使い勝手に馴染んでいくものですし、個人の身長や体格によって差異もありますのでこのバックパックがいい!というものは一概にはいえません。
ですが、最初から自分に合うバックパックがあるはずだ!と探すのであれば、以下の二つのポイントがあります。
- 自分の背中とバックパックの丈が合っているか?
- 背負った時のフィット感、ハーネスの位置と長さは合っているか?
このあたり、実際にお店にいって試しに実際に背負ってみないとわからないものです。こだわるのでしたら、何種類も試してみるといいでしょう。
とはいえ、あからさまに自分の背丈に比べて大きい物でなければ先にお伝えした通り使い慣れていくものです。インターネットで探した方がサイズや容量の表記がしっかりとされているので、それで十分という場合もあります。
・機能性について
バックパックの機能性については、ポケットの数や開け閉めの多いファスナーの使い勝手の良さをチェックすること。
そして一番大事なのは、軽さと耐久性のどちらを取るかを選択することです。
長く使うことを想定して、耐久性のありそうなガッシリとしたもの。
軽量さを重視して長時間の行程で疲労の蓄積がしにくいもの。
どちらも利があるように思えますが、ここはどちらかというと軽量重視より耐久性重視の方がいいかと思います。
なぜなら、登山は屋外活動です。雨風や日射し、何かに引っ掛けたりすることだって当然ありえますし、重い荷物を入れることもあるでしょう。軽量化されたバックパックはその分生地が薄かったり何らかの弱い部分があることもあります。
あくまで『どちらかというと耐久性』という話ですので、軽さと耐久性のどちらを重視するかはよく考えて購入した方がいいでしょう。
他にも機能性という面では、構造があげられます。上下に仕切りがあって下の物がとりやすいもの。防水に特化したものなどさまざまです。このあたりは人によって何が便利と思うかは違ってくるので説明を読んだり、実際にお店で利便性を試してみるのがいいかと思います。
自分のバックパックを選ぼう!行程に合わせて容量を合わせる
ではデザイン・サイズ・機能性ときて最後に一番重要なのは登山の行程に合わせたバックパックの容量を選ぶことです。
初心者の頃は下記の初心者用記事のように日帰りで数時間程度の行程から始めるのがいいでしょう。
最近ではゆるキャン△やヤマノススメなどのアニメの影響や、健康志向。誰かに影響されるなどさまざまな理由から登山を始めたい、始めよう!と考えている人が増えてきました。確かに、非常にいい運動にもなりますし、のんびりとした森林浴はとても気持[…]
しかし、経験者に同行したり、いきなり宿泊目的の登山だったりと登山を始める人にも色んな事情もあるかと思います。
日帰り・山小屋での一泊・テントでの宿泊の3パターンで目安となる容量と、有名メーカーの金額が高くしっかりとした登山用は登山にちゃんとはまって買い替え時に購入してもらう前提で、参考までに比較的リーズナブルに買えるおすすめのバックパックを提示していきます。
・日帰り
日帰りに最適な容量は2~30ℓ程度です。
女性用の小さくて可愛らしいものは10ℓくらいのものから販売されていますが、登山というアウトドアでは容量が少なすぎて汎用性がなく、本当に数時間のハイキング程度でしか利用はできないと考えます。
2~30ℓ程度なら大きすぎず、小さすぎずですので山小屋で一泊程度なら何とか荷物として詰め込むこともでき、かつ別のアウトドアでも利用できるくらい使いやすいサイズです。
日帰りおすすめバッグパック
- タテ42cmxヨコ30cmxマチ15cm
- ポケットの数:9(外側5/内側4)
- 重量:370g
アウトドア総合ブランドの『CAPTAIN STAG』製のバックパックでポケットの数も多く、しっかりした作りになっています。
大きすぎず、小さすぎずで初心者登山の日帰り程度ならこれで十分で普段使いもできるものです。3000円弱とお手頃ですが、泊まりとなるとちょっと足りないくらいかもしれません。
- サイズ:縦約49cm、幅約33cm 厚さ約23cm
- 重量:約1000g
- ボトル用ポケット付
耐久性重視で少し本格的に登山をやろうという人におすすめなのがこちらです。防水性もあり、防水カバー付ですので、急な雨にも荷物を守ることができます。
5000円程度のリーズナブルなものですが、低い山のコースならこれくらいの一泊分くらいなら荷物も入るくらいで十分かと思います。
・山小屋での一泊
山小屋で一泊することを想定するのなら35ℓ前後の容量がいいでしょう。
目安としては30~40ℓ程度の物が適当です。これくらいあれば、一泊以上の二泊くらいは何とか入ります。
というのも、やはり着替えやアメニティを入れることを考慮すると日帰りよりも荷物が多くなってしまうからです。
山小屋での一泊おすすめバックパック
- サイズ:縦51cm×横35cm×厚さ16cm
- 重量:約970g
- レインカバー付
容量は大きいですが、しっかりとした生地と防水コーティング、さらにレインカバーもついていて突然の雨でも対処可能です。
金額も5000円ちょっとと、この容量にしてはそれなりに安めです。
これだけの容量だと、ちょっと普段使いはしにくいですね。
・テントでの宿泊
テント泊は山登り、アウトドアでやってみたいことの一つですね。
テントを張って自然の中で夜空を静かに見上げるのはさぞ気持ちいいことでしょう。ただ、この段階になると上記にご紹介したバックパックでは到底容量が足りません。
テントや寝袋、マットや食料類を運ばなければいけませんし、何泊するかでその分荷物が倍増とはいかないまでも増えてしまいます。
容量は50ℓ以上で、最大で90ℓという超大型のものもあります。この辺り、自分でもつ荷物や時期などを考えて容量を決めなければならないかと思います。
テントで宿泊おすすめバックパック
- サイズ:75 x 33 x 25 cm
- 重さ:約2.1kg
- 容量:75ℓ+10ℓ
テント泊をするとなると、本当にアレやコレを持っていきたくなるものです。とすると、もういっそこのくらい大容量の物を買ってしまうのも一つの手です。金額も7000円程度となりますが、専門メーカーの物に比べれば安いものです。
家の防災用として購入する人もおり、キャンプで使わなくなったとしても別の利用用途もあります。
この辺り、本当にキャンプに持っていく荷物などによりますので一概にはいえませんが、いざ詰め込もうとしてみたら足りない!ということになるより大きい容量の方がいいのかなと思います。
バックパックの便利グッズのすすめ
では最後に、バックパックを背負う際の便利グッズをひとつご紹介致しましょう。
人間、歩いていると徐々に体温があがって汗がでてきます。そして、一番汗をかくのは背中です。さらに、登山中はバックパックを背負っているので背中の通気性が悪く、蒸れたり汗でバックパックが濡れたり汗の臭いがつくこともあるでしょう。
そんなときに、
この便利グッズがあると凄くいいです。残念ながら背中の風通しについてはさほどではありませんが、バッグと背中が密着しない為、汗がしみつくことはありません。
自身のシャツや上着を変えればそれだけで、バックパック側のケアはあまりしなくて済むので非常に便利です。
自転車通勤などにも使え、なかなか重宝するものですのでかなりおすすめの便利グッズです。
自転車通勤をしている方はお疲れ様です。まだ始めたばかりの人は思いのほか汗をかくということを知ったのではないかと思います。そう、自転車通勤は距離と時間、込める力に比例してとても汗をかくんです。体の機能の正常な反応ですので、汗をかくのは[…]
他、登山グッズのネットショップの販売は、
このような 専用販売品サイトもありますので、参考にしてみるのもいいかと思います。
まとめ
登山初心者のバックパック選びについてまとめさせていただきました。
意外と選び出すと色んなことを想定してテンションが上がり、選ぶのが楽しくなってしまうのがバックパックです。
登山には必須といえるものですので、自分に合ったものを選びたいものですね。