6月の季節行事ってなに?父の日などの季節の風物詩となるイベント!

6月は国民の祝日がない月であり、さらに梅雨入りときて憂鬱な一ヶ月と思っている人も多いかと思います。

丸々一ヶ月休みがないとさすがに辛いですよね。かといって、イベントというイベントもないイメージなので息抜きとなるようなことも少なく感じるかと思います。

さて、そんな6月の年中行事はどのようなものがあるでしょうか。解説をしていこうと思います。

本記事が参考になれば幸いです。

 

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6月という季節のイベントは何があるの?

雨の路上

水無月とよばれる6月は旧暦なら7月なので「水が無い月」や農作業をすべて終えた月という意味で「みなしつく月」が略されたなど諸説あります。

新暦である現代は梅雨入りの月ということで、ジメッとした日が続くというイメージですよね。

通勤・通学や普段の生活でも雨ばかりで洗濯物が乾かないなど色んな支障がでる頃ではないかと思います。

さて、そんな6月に楽しめる風物詩というべきイベントですが、下記のようなものがあります。

 

時期イベント
1日衣替え
6日頃芒種(ぼうしゅ)
10日時の記念日
11日頃入梅
第三日曜日父の日
21日頃夏至
30日夏越の大祓

 

まあ、なんというか見事にパッとしたイベントがありませんね。しいていえば父の日でしょうが、不思議なことに母の日は盛り上がるけど、父の日はそんなに……といった風潮です。

ともあれ、季節的な年中行事もありますので一つずつ見て行きましょう。

【衣替え】

かけられたワイシャツ

会社や学校、地域によっても違い、すでに5月に済ませているというところも多いですが少なくても6月1日にはどこも衣替えを済ませているでしょう。

特に近年は5月後半からすでに暑くなってきているので、冷房の節約などでクールビズが推奨されています。しかし、会社によっては真夏でもスーツ姿を強要されるところがあるので大変ですね。

さて、基本的には6月1日と10月1日が衣替えの日というのが正式です。

この衣替えは平安時代からあり、中国の風習にちなんで旧暦4月1日に綿入だった着物から綿を抜いて涼しくしたことからです。

綿を抜くことから4月1日を「綿貫」で綿を入れる10月1日を「更衣」と呼んでいました。

ちなみに、この風習が庶民の間に広まっていったのは、江戸時代に入ってからのことです。そもそも、昔の庶民はそのような上等な着物などきれないので広まったのは遅かったのでしょう。

【芒種(ぼうしゅ)】

芒種は二十四節気の一つで、夏至の前にあたります。

「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」とされ、種まきの時期であることを示唆されています。

が、6月6日頃となると種まきにはもう遅い時期なので、実際はもっと早くに種まきをしていました。

【時の記念日】

机に置かれた時計

あまり普段の生活では馴染みのない記念日でしょうが、初めて時計装置が日本で使われた日の記念日とされています。

ちなみに、普通に想像している時計が海外から日本に来た日ではなく、日本書紀における水時計が時の鐘を初めて打った日です。

昔は「一刻」を2時間とし、一刻経つ毎に鐘を打って時間を知らせていました。なので、それくらい大昔ということですね。

要は時間を大事にして合理化しようというのが、この記念日のコンセプトで祝日にしようという動きもあるものの、実現にはいまだ到っていません。

もし祝日にできたら、6月に初の祝日ができることでしょう。

 

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【入梅】

入梅(にゅうばい)は立春から135日目にあたる6月11日頃をいいます。入梅から30日間が梅雨の時期とされていますが、あくまで昔の基準とした期間です。

実際は気象庁が梅雨入りと梅雨明けを宣言するので、ちょっとズレがありますがまあ大体この6月11日頃に梅雨入りとはなるでしょう。

なぜ梅雨を「ばいう」と呼ぶのか諸説ありますが、一説によるとちょうど梅の実が熟す季節に雨が降るからではないかといわれています。

【父の日】

家族の絵

母の日に比べたらいまいち盛り上がらず、スーパーなどでもさしてこれといった物が売られていない父の日ですが、元は20世紀の初頭にアメリカのワシントン州に住む女性が提唱したのが始まりです。

確かに、母の日として母親に感謝する日があるのに父親に感謝する日がないというのもおかしな話ですよね。

日本では1950年くらいから入ってきて、この日に父親に感謝する日となりました。

アメリカでは父の日にバラを贈るのが風習のようです。日本は、というとこれまた少し悩むでしょうがネクタイや万年筆など実用品を贈るのが一般的ではないでしょうか。

 

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【夏至】

夏至(げし)は二十四節気の一つで、北半球では一年で一番昼の時間が長くなる日とされています。

「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」とされており、まんまそういう日ですね。

大体この6月21日頃の夏至を過ぎると本格的に暑くなってきて、冷夏でもない限りは30℃を超える日が増えてくるのではないでしょうか。

冬至はゆず湯などの風習が全国でありますが、実は夏至に関しては地方によって異なっています。

関西では稲が多くの根をはって成長するようにタコを食べるという習慣があったり、静岡県では冬瓜(とうがん)を食べる習慣があったり、関東などでは焼餅を配るものがあったりと様々です。

多くの庶民は農作業で忙しい時期ですので、冬と違い何かをやっている余裕がなかったので地方ごとの習慣となったのでしょう。

【夏越の大祓】

12月の年末ですと、ニュースでやることもあるでしょうが、実は6月末と12月末の2回各地の神社で大祓の儀式が行われます。

大祓というのは、普段知らず知らずに犯してしまうような罪や穢れを取り除くものです。

6月の祓では、「茅の輪くぐり」という神事が行われ、鋭利な葉をもつ茅(ちがや)で作った輪をくぐることで心身の穢れを落とすとされています。

他、紙を人の形に切り抜いて名前と年齢を書き、撫でてから息を吹きかけて海や川などに流すことで身を清めるというものもあります。

日本の神道における儀式の一つです。

 

 

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まとめ

さて、6月の季節の行事をご紹介してきました。

「衣替え」「父の日」「夏至」くらいしかこの月は知らない人は多いのではないかと思います。

昔の人も農作業で忙しくて、この時期に何か特別なことをしようとは思わなかったのかもしれませんね。そして、それは形を変えて現代でも変わらないのかもしれません。

一日くらいは祝日が欲しいところですね。

 

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