1月の季節行事ってなに?お正月などの季節の風物詩となるイベント!

1年の始まりをお祝いする1月ですが、最近は平成初期の頃のようなお正月ムードというのはあまりなくなり、凧あげやコマ回しなどといった遊びを子供たちもしなくなってしまいました。

三が日もあたりまえのようにお店はやっていて、かつては買いだめをしておいたり、おせちを作ったりしなければ食べる物すらなかった時代から変わってきてはいます。

伝統的な情緒は薄くなってきていますが、初詣などそういった風習は今後も変わってはいかないのかと思います。

さて、1月はどんな年中行事があるのでしょうか?

本記事が参考になれば幸いです。

 

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1月という季節のイベントは何があるの?

お節料理画像

睦月(むつき)とよばれる1月は、親戚が集まり仲睦まじい様子をみせることからつけられたものです。

1月の行事といえば、言わずともお正月であることがいえるでしょう。一年に一度くらいはこのような日に親戚が集まったり、遠方の親に顔を見せにいったりするのではないでしょうか?

さて、そんな1月の風物詩というべきイベントですが、下記のようなものがあります。

 

時期イベント
1日元旦 初詣
2日書初め
5日頃小寒
7日七草
11日鏡開き
第2月曜日成人の日
15日小正月
20日二十日正月
20日頃大寒

 

さて、基本的には正月に関係するイベントがほとんどですが、まずはそのお正月というものについて解説をしていきましょう。

【お正月とは】

新しい年になると年神様が家々を訪れ、一年の健康や幸福を授けるという話です。お正月特有のお飾り・鏡餅・おせち料理などは実は年神様をお迎えする為の儀式として行われてきたものなんです。

お正月特有のものといえば、下記のようなものがありますね。

・お飾り

12月26日以降に飾りつけます。ただし、二重苦を連想させる29日と、一夜飾りという縁起の悪い31日は避けるのが一般的です。

1月7日の松の内まで飾り、松の内が明けたら取り払います。お飾りにはこのようなものがあります。

  • 門松
  • しめ飾り
  • 鏡餅
  • 床飾り

門松:門松は年神様が訪れる時の目印とされています。左右一対にして玄関や門に飾るものです。

しめ飾り:玄関の軒下に飾るしめ縄の飾りです。神をまつる神聖な場所であることをあらわしています。

鏡餅:年神様へのお供えものというのが鏡餅の本来飾る理由です。

床飾り:床の間がある場合は、正面の壁に縁起の良い初日の出や富士山が描かれた掛け軸などの掛物。中央に鏡餅。左側に屠蘇器や香炉など。右側に生花を飾り、年神様をお迎えする部屋とします。

・おせち料理

元々は年神様にお供えした料理のことです。家族そろっていただくことで、幸福を願います。また、年神様を迎えている間は、煮炊きを慎むという意味もあります。

おせち料理の一品一品にそれぞれ縁起のよい意味合いがあり、黒豆は無病息災。数の子は子孫繁栄などの意味をもちます。

本来は四段重ねの重箱なのですが、現在は三段重ねが一般的で、

一の重:口取り(昆布巻き、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとん)と祝い肴(数の子、田作り、黒豆)

二の重:焼き物(鯛、ぶり、海老)と酢の物(紅白なます)

三の重:煮物(八つ頭、里芋、蓮など)

を詰めるのがおせち料理の詰め方となります。

・お屠蘇(とそ)

日本酒やみりんに山椒や肉桂(にっき)などの薬草を配合した屠蘇散を一晩浸してつくる薬草酒です。

無病息災の願いを込めて元旦の朝に飲むもので、新年のあいさつ後に年少者から口をつけるのが習わしになります。

・お雑煮

大晦日に年神様にお供えした料理を元旦に下ろして、ひとつの鍋で煮たのがそもそもの始まりといわれています。

地域によって出汁や具の種類。餅の形などが違っており、バリエーションは多彩にあります。他の地域出身の人とお雑煮を食べると地域差があり、面白いことがあります。

 

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【初詣】

神社の境内

初詣というのは、最近ではその意味を知らずに形骸化してしまっている部分もありますが、本来は一年の無事を祈るものです。

昔はいわゆる二年参りといわれる大晦日の夜から元旦にかけて神社にお参りするのが習慣でした。しかし、現代では1月7日の松の内までにお参りするのが一般的になっています。

・参拝方法

参拝をするときは、

  1. 左手、右手の順に手水を使って水をかけて清め、左手で受けた水で口をすすぎます。
  2. さい銭を入れ、鈴を鳴らします。ちなみに鈴の綱を持つ手は右手です。
  3. 二礼二拍手一礼をしてお祈りします。

このような順番となっていますので、覚えておきましょう。

【書初め】

書初めは新年になってから初めて毛筆で字や絵を書くことです。1月2日に通常おこなわれます。

元々は宮中の儀式だったのですが、現在は新年の抱負を書いたり気を引き締めたりする為に書くことが多いのではないでしょうか。

【小寒】

小寒は二十四節気のひとつで、冬至のちょうど後にくるものです。

「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」とされており、冬至より陽が長くなっているのにさらに冷え込むという意味でしょうね。

大体1月5日頃になり、この日から寒中見舞いを出すようになります。

「寒の入り」ともいい、寒さが厳しくなっていく頃です。

 

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【七草】

 

春の七草と呼ばれる、

  • せり
  • なずな
  • ごぎょう
  • はこべら
  • ほとけのざ
  • すずな(かぶ)
  • すずしろ(大根)

を1月7日の朝におかゆと一緒に炊いて食べ、一年の無病息災を願うもので「七草がゆ」とよばれます。

ちなみに揃わないときは、季節の野菜で代用してもいいそうです。

おそらく、おかゆは消化がいいのでお正月のごちそうで疲れた胃腸を休ませるということからこういった風習ができたのでしょう。

【鏡開き】

 

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年神様にお供えした鏡餅は1月11日に下げます。さて、なぜ鏡開きというのかご存じでしょうか?

実は縁起を担いで切腹を連想させるような「切る」はよろしくないので、木槌や手で「開く」ということから鏡開きとなります。

スーパーなどで販売されている今の鏡餅はガワだけが形作られて中身は角餅だったりするので切ることはないでしょうが、もしそうでないのでしたら切らないようにしましょう。

鏡餅は一年の健康をもたらす縁起のよいものですので、おしるこやお雑煮などにして残さずに食べましょう。

 

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【成人の日】

社会人の気楽な女の子

成人の日はかつては男子の成年を祝う「元服」に由来したものです。

毎年広い公民館などでおこなわれ、成人した男女への式典が催されていますよね。たまに、はっちゃけた新成人が色々と問題を起こしてニュースに取り上げられていますが、やっていることはお子様のような幼稚な行為なのでやめましょう。

元は1月15日が成人の日でしたが、2000年より第2月曜日に改定がされました。とはいえ、自治体によって日付は前倒しされて土日におこなうことがありますので、必ずしもこの日にやるということはありません。

新成人の方は、しっかりと県や市などからの案内で確認しましょう。

【小正月】

旧暦の正月にあたる1月15日はいまは「小正月」とよばれ、開いた鏡餅を小豆がゆにして、無病息災を願いながら食べるのが習わしです。

神社では正月飾りや書初めを焼く「どんと焼き」がおこなわれます。

その火で餅を焼いて食べると健康をもたらすとされています。

【二十日正月】

1月20日をもって正月が終わりという一つの節目の日です。

正月の終わりにともない、残った食材をたべつくす週間がこの日になります。

【大寒】

大寒は二十四節気のひとつで、このあとが立春となります。

「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」とされ、冷え込みがさらに強まり、寒さが一年で一番強い頃合いであることをあらわしています。

1月20日頃ですので、このあたりで関東や関西でも大雪になることがありますよね。

今も昔もこの頃が一番寒い時期ということです。

 

 

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まとめ

さて、1月の季節の行事をご紹介してきました。

季節の行事といっても、正月以外は成人式しかないのですがその正月そのものが年初の一大イベントですし、1月前半をかけて続くお祭りのようなものです。

ご覧の通り健康や長寿を願うのがお正月の風習ですので、年始だからといってダラダラしているのはよくないのかもしれませんね。

 

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