2月になると内陸でも雪がガッツリと降り始め、年によっては交通に支障があるくらいまで積もるようになるでしょう。
春が待ち遠しいこの頃、そんな2月ならではのイベントもあり、学生は受験シーズン真っただ中と人によっては楽しかったり辛かったりすることもあるのもこの時期ならではですね。
そんな2月にある年中行事を解説していきます。
本記事が参考になれば幸いです。
1月、2月、3月、4月……いまでは当たり前に使われている月の数え方ですが、かつては『旧暦』と呼ばれ、毎月違う名称で呼ばれていました。睦月、如月、弥生など今でもひょんなところで名前などで耳にすることもあると思います。特にアニメなどでは[…]
2月という季節のイベントは何があるの?
如月(きさらぎ)とよばれる2月は寒さが厳しくなり、その名は衣を重ねて着ることから「衣更着(きさらぎ)」からきたのが由来というのが一説です。この説には諸説あります。
まさに大雪が降る時期なうえに、風邪やインフルエンザなどもこの辺りが一番患者が増えていますよね。何枚も布団を重ねないと寒くて寝ることすら大変でしょう。
さて、そんな2月の風物詩というべきイベントですが、下記のようなものがあります。
時期 | イベント |
1日頃 | 旧正月 |
3日 | 節分 豆まき |
4日頃 | 立春 |
6日頃 | 初午(はつうま) |
8日 | 針供養 |
11日 | 建国記念日 |
14日 | バレンタインデー |
19日頃 | 雨水 |
おそらく目玉となるイベントが節分とバレンタインデーではないでしょうか。
冬真っ盛りのこの時期ですが、ここから春になっていく季節の変わり目でもあるのが2月です。
それでは、2月の年中行事をみていきましょう。
【旧正月】
旧暦のお正月ですが、ほとんど日本では関係はありませんが、中国では春節とよんで1月1日よりも重要なのが旧正月です。
本記事では2月1日頃としていますが、実際は1月21日~2月20日の間で変動します。これは閏年などの関係からもズレたりします。
アジア圏では旧正月の方が盛り上がるのですが、なぜか日本だけは一部の地域を除いてお祝いどころか知りもしません。
おそらく、「旧暦であること」から意識していない、「意識を欧米諸国に合わせている」から祝いの日ではない、「そもそも休日ではない」ということからお祝いという習慣がなくなったのではないでしょうか。
【節分 豆まき】
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いまは2月3日を節分としていますが、本来は立春の前日にやるものでした。ちなみに、立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と表現していたこともあります。
節分は季節の変わり目に起こりやすい病気や災害を追い払い、福を招き入れるという意味で「豆まき」をおこないます。
豆まきは、家中の窓や戸口を開け放ち「鬼は外」と言いながら外に向かって2回。「福は内」といって家の中に2回豆を投げるのが正式なものです。
まき終わったら、自分の年の数だけ豆を食べて一年間の健康を願います。
さしずめ鬼は「厄」で福は「健康」ということでしょう。
なお、柊の枝にいわしの頭を刺したものを軒先につるし、魔除けにする場合もあります。
ちなみに、近年この日に食べるようになった恵方巻ですが、関西の一部地域発祥のものとされていますが詳細は実はわかっていません。
しかし、セブンイレブンが売り出したことで全国的に広がりました。……が、コンビニの自爆購入問題などで騒がれていますね。
そもそも、日本の一地域での風習だったので、本来全国的には浸透していないものです。商業的なイベントとして広まったといえるでしょう。
自爆営業という言葉をご存じでしょうか?事あるごとに郵便局やコンビニなど、SNSで声高くあげられていますよね。はたして納得している人はどれだけいるのでしょうか?買いたくないものを買わせるというこの悪習、一体だれがそうさせている[…]
【立春】
立春は二十四気節のひとつで、暦の上では春となり春の気配が立ち始める日です。
ですので「春の気立つを以って也」とされています。
とはいっても、2月4日頃はまだまだ寒さが厳しく、春など感じないという日が続くと思いますが本当に徐々に春が近づいている気配を感じ始めるのはこの頃からになります。
【初午(はつうま)】
初午というのは2月最初の午の日のことです。あまり知られていませんが、稲荷社の祭りの日です。
地方の風習によって違いますが、豊作祈願が原型です。
ちなみに、元は旧暦で換算していたので現在の3月頃だったのが新暦になったことで寒い2月の頭になってしまいました。
【針供養】
折れたりして使えなくなった針を仏前に供えて仕事道具の針に感謝する行事です。
日本ならではの八百万の神の考え方なのかもしれませんね。
裁縫の上達を祈る行事とされています。
【建国記念日】
祝日のひとつで、建国記念日を祝日とする国は多いですが日本は長い歴史をもつ国ですので、本来の建国記念日はわかりません。
他の国でもそうですが、歴史の長い国は何かと理由をつけて建国記念の日とすることが一般的です。
日本は日本神話を基にして定めています。
初代天皇である神武天皇が旧暦の紀元前660年1月1日に即位したことから、明治時代に新暦に換算して2月11日とされたのです。
ちなみに、素直な旧暦ではなく紀元節という換算方法の日付となっています。
【バレンタインデー】
バレンタインデーは女性が男性に想いを伝えるイベントとして定着していますよね。しかし、これは日本独自の習慣で日本以外の国では男女問わずプレゼントを渡す日です。
元々は、3世紀のローマ時代にまでさかのぼります。
恋愛を禁止されていた兵士たちは、バレンチヌス司教の元でひそかに結婚式を挙げていました。しかし、皇帝の意に反して怒りを買ってしまった司教は2月14日に処刑されてしまったのです。
そののちに司教の命日は「愛の日」とされて、司教への感謝をささげるようになったのがバレンタインデーの始まりです。
日本ではこのそもそもの理由を知らない人が多く、完全にお菓子業界の商業的なイベントとなっていますね。
【雨水】
雨水は二十四節気のひとつで、立春の後にくるものです。
「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」とされ、雪解けを示唆されますが実際は一番積雪の多い時期かと思います。
なので、この辺りから暖かくなっていくと解釈すれば、そうなのかもしれませんね。
時期としては2月19日頃ですので、3月も目前です。いよいよ春も秒読みといったところですね。
まとめ
さて、2月の季節の行事をご紹介してきました。
学生は受験があるので一番大変な月ではないかと思います。一月よりも雪が増し、事故なども増えるのがこの時期です。
立春があるとはいえ、まだちょっと春というには先なので早く暖かくならないかなと思う時期でしょう。