服は着られればいい、靴は履ければいい、時計は時間がわかればいいといった、機能性を満たしていればいいのに不思議と高級品を買いたがる人がいたりします。
確かに、お金持ちであれば買えるでしょうがそれが『高級ブランド品』である理由は、はたしてどこにあるのでしょうか？
今回は、そんな高級品を買いたがる心理について話をしていこうと思います。
本記事が参考になれば幸いです。
高級品を持ちたがる人は興味と実用性で興味が勝つ人！
特別に裕福でもなければ、貧してもいない一般家庭の人は日々の生活の中ではさして贅沢をせず、ノーブランドでも質のいいものを選んで購入して、過不足ない生活をするという人が多いかと思います。
日々の家計簿などをしっかりとつけていて、お金の管理をしている人は余計に無駄に高級な物には手を出さないのではないでしょうか。
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そう、家庭の収入に沿った価値観でそれ以上の高い買い物をするのに人は意識的、無意識的にもブレーキをかけてしまうのが普通です。
非常に合理的に考えて一般生活を送るだけであれば、高級ブランドなど一切必要ありません。
たとえば、オメガやロレックスといった高級時計と呼ばれる部類の腕時計ですが、
「時間を見る！」
という本体の目的を果たせればいいだけですし、何ならスマートフォンに映し出される時間を見れば事足ります。
なのになぜ高級腕時計は売れていくのか。
それは実用性と興味を天秤にかけたときに、興味の比重がおもかった人が当然ながらそのブランドにとっての購入見込客となります。
実用性において、ただ高いだけの腕時計を買うのは非合理と言わざるを得ません。
が、一度でも興味を持ってしまうとたとえそれが高かろうが徐々に欲しくなってしまうのもまた、人間の心理ではあるのです。
高級品を欲しがる心理は承認欲求という感情
さて、実用的であればわざわざ高級品でなくてもいい、というのはとても合理的な考え方です。
だって、その分のお金を別に回すことができるのですから一つお高い物を買うよりも、よほど多様な利便性をもたらせることができるでしょう。
ですが、それを突き詰めてしまうと、旅行なんて行かずテレビで満足すればいい、食べ物なんて味がなくても栄養さえとっておけば死なないなどといったことになってしまいます。
これでは人生楽しみがありませんよね。その楽しみを見出す方法もまた『興味』とそこから昇華した『欲』といえるのかと思います。
先ほどの腕時計、数百万する『ロレックス』は世界的に有名なブランドの腕時計であり、最初にもった興味は、
「ブランドへの関心」
となってきます。
すると、調べたくなって情報を集めていきます。たとえば、有名人で誰が同じブランドの時計を好むのか、とかブランドそのものがどのようなメーカーだ、とかですね。
そして調べているうちに、ただ高いだけの時計が相応の人間だけが身につけているということを知るわけです。
すると関心は欲へと変わってきて、そのブランドの品に憧れるようになります。
「自分がつけたらどうだろうか？」
「自分が相応の高級品を買える凄い人間だということを知ってもらいたい」
といったように承認欲求の感情へと変わってくるのです。
ここまで思考が動くともう、実用性の部分はほとんど頭の中には残っておらず『欲しい』という感情が勝ってきます。
そういった高級品を持っていることで自分の価値が上がるであろうと錯覚してしまうのもまた、人間の心理でしょう。
要するに見栄ですね。
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結果、情動に動かされて本来の実用性を無視した高級ブランド品を購入してしまうというわけです。
ちなみに今回はどちらかというと、男性側の話です。見栄や自分の価値を上げる為に高級ブランド品を買ってしまうという心理的プロセスは大体こんな感じになります。
一方で、女性の方は同調圧力などもありますが、はまりやすい傾向もありお金の使い過ぎに注意が必要となります。
海外輸入の高級メーカー製のいわゆる『ブランド』のバッグや財布などやけにはまってしまう女性がいますよね。その結果、安くないお金をかけて買いあさるような『はまっている』状態になってしまい、借金にまで手を出してしまうような人もいます。[…]
いずれにしても、高級ブランド品を身につけたからといって、自分そのものの人間的価値が上がるわけでもないので純粋に自身の自己満足と言えるのかもしれません。
まとめ
さて、高級ブランド品を欲しがるプロセスについてまとめさせていただきました。
考え方は人それぞれですので、経済的に余裕があるのであれば高級ブランド品で自分を魅力的にさせたいと思い至って購入するというのも悪い話ではありません。
しかし、見栄の為に家族を犠牲にして散財する人もいますので、大きなお金を動かす前に「本当にそれが必要な物か」を考えて冷静になってから購買行動をする方が建設的かもしれません。
本記事が参考になれば幸いです。
